悪口学校』(わるくちがっこう、英語Overture to "The School for Scandal"作品5は、サミュエル・バーバー1931年に完成させた演奏会用序曲。バーバーの最初の管弦楽曲でもある。

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Barber: Ouverture to »The School for Scandal« ∙ hr-Sinfonieorchester ∙ Andrés Orozco-Estrada - アンドレス・オロスコ=エストラーダ指揮hr交響楽団による演奏。hr交響楽団公式YouTube。

題名がリチャード・ブリンズリー・シェリダン喜劇『悪口学校』  (The School for Scandal)  に触れているように、この戯曲の精神を写し取ろうとの目論見で作曲され、華麗な管弦楽法と、テンポデュナーミクの自在な変化が特徴的である。

1933年8月30日に初演されると、バーバーの米国内における名声を確立するのに役立ち、同年コロンビア大学よりバーンズ賞を授与された。1950年代には、米国のオーケストラの定番のレパートリーに定着した。フランク・ハドソン編曲による吹奏楽版も知られている。

短いが印象的な導入部に続いて、ソナタ形式の主部が来る。演奏の所要時間は9分前後である。