成田忍

日本のミュージシャン

成田 忍(なりた しのぶ、1957年 - )は、日本ミュージシャン音楽プロデューサー作曲家編曲家京都府出身。

来歴 編集

1981年菅沼孝三横川理彦らとともにフュージョンバンド「99.99」(フォーナイン)で音楽活動を開始[1]

1982年10月、横川と小西健司中垣和也の4人でエレクトロ・ユニット「4-D」を結成。「4-D mode1」を中心に、「4-D mode0」「4-D mode2」などの別ユニットも作り、関西のライブハウスを中心に活動。自主制作ソノシートを無料配布し、ジャケットは1枚1枚メンバーが手作りするなどユニークな活動を行う。1985年には「4-D mode1」名義で、テレグラフ・レコードから1枚目のアルバム『A Style of Building』をリリース。ジャケットは色違いが何バージョンかあり、カードケースのようなプラスチックのケースにストライプが印刷され、ケースをずらすことで中に封入された歌詞カードの柄が変わって見えるという非常に凝ったものであった。

また1985年からは、テクノポップバンド「URBAN DANCE」(アーバン・ダンス)のメンバーとして活動し、細野晴臣が主催するレーベルノン・スタンダードの第1弾として、高橋幸宏のプロデュースによる1枚目のアルバム『Urban Dance』でメジャーデビューを果たす[1]。翌1986年には2枚目のアルバム『2 1/2 (two half) 』をリリース。実際にはビートの効いたエレクトロニック・ロック色が強いサウンドで、テクノポップとはいえYMOとは似ていなかったが、キャッチフレーズは「ポストYMO」であった。

遊佐未森D'ERLANGERを始めとして、プロデューサーや作曲・編曲家として数多くのアーティストを手掛けるとともに、ギタリストとして布袋寅泰のツアーなどに帯同している。インディーズレーベル「SLAPP HAPPY RECORDS」を主宰。2015年からは「UD-ZERO」の名義で活動している[2]

妻はD-DAYのボーカリストで歌手声優川喜多美子(かわきた よしこ)。大沢事務所所属[3]。結婚後に夫婦でD-DAYを再結成し、2007年に『Heavenly Blue』、2014年に『MICO'S KITCHEN』などのアルバムを発表している。

また2004年には、成田と小西健司、横川理彦の3人で4-D mode1を再始動。2008年からはアルバムもリリースし、ゲストに平沢進、川喜多美子などが参加している。

ディスコグラフィ 編集

シングル
  • 「Ceramic Love」(ソノシート、名義は「SINOBU」)[1][4]
    1987年発売
  • Rewind C/W Mayonaka No Parade (UD-Zero) [Future Mix](UD-ZERO名義)
    2015年発売
アルバム
  • 『GERMINATION』
  • 『Wish in blue』
    ともに1994年発売
  • 『CHAINED 1994』
    2015年11月1日発売 品番UDZ-101 Multiple Konnektionレーベル
    『GERMINATION』『Wish in blue』を再構成し、新曲を追加したもの

プロデュースした人物・グループ 編集

脚注 編集

  1. ^ a b c d インタビュー:URBAN DANCE 30th anniversary 成田 忍 x MTR(CARRIE)”. 2016年4月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年4月6日閲覧。
  2. ^ https://www.facebook.com/cdshop.kumiai/posts/960221187372878
  3. ^ 川喜多 美子(かわきた よしこ)|女性タレント 大沢事務所
  4. ^ 成田忍Twitter2015年8月6日18:09投稿文
  5. ^ アーバンギャルドのたのしいプロテスト(2ページ目)”. 2016年2月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年4月6日閲覧。
  6. ^ a b BORIS・Atsuo&プロデューサー成田忍対談”. 2016年4月6日閲覧。

関連項目 編集

外部リンク 編集