日本チェス協会(にほんチェスきょうかい、英語: Japan Chess Association)は、かつて存在した日本におけるチェス競技連盟略称は、JCA国際チェス連盟(FIDE)加盟の公式でありながら、法人ではなく代表者の個人事業であった[1]2019年1月をもってNational Chess Society of Japan(2023年に日本チェス連盟へ改称)に事業の大部分を引き継いで活動を終了した。

日本チェス協会
Japan Chess Association
略称 JCA
前身 日本チェストーナメント協会
後継 日本チェス連盟
設立 1968年
設立者 小松彰
解散 2019年1月
法的地位 個人事業
目的 チェス文化の交流を共通のきずなとして国際理解に寄与し、日本・諸国外のチェス愛好者の友好を深めること
本部 日本の旗 日本
所在地 東京都大田区西蒲田
公用語 日本語
会長代行 渡井美代子
加盟 国際チェス連盟
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2006年と2010年のアジア大会チェス競技参加のため、一時日本オリンピック委員会の準加盟団体であったが、後に外れている[2]。同様に日本アンチ・ドーピング機構にも加盟していたが後に外れている[3]。 前会長の死去した2003年1月以降、渡井美代子(1945年生まれ)が会長を代行していた。

沿革と概要 編集

  • 沿革:
    • 1967年(昭和42年)、日本トーナメントチェス協会として設立。
    • 1968年10月、75番目の加盟国として国際チェス連盟(FIDE)加盟、これにともない日本チェス協会に改称。初代会長小松彰。
    • 1972年、小松会長辞任。
    • 1974年、松本康司が会長代行となり、1977年から会長[4]
    • 2003年1月、松本会長急死。事務局長・渡井美代子が規程に従い「残余の任期」の間会長代行となる[5]
    • 2007年1月、松本の死去から規程上会長の任期とされている4年[6]を経過したが、これ以降も渡井美代子は会長代行を務める[7]
    • 2019年1月、活動を終了。
  • 本部所在地:東京都大田区西蒲田7-7-7-504
  • チェスセンター:チェス専用の対局場所・用品販売店として長く大田区池上のマンションの1室にあったが2018年1月をもって閉鎖された。
  • 機関紙『チェス通信』[8]
  • 会員数:不明。
  • 国別世界ランキング:95位(2018年2月現在)[9]
  • 2年ごとに開かれる国別団体戦のチェス・オリンピアードにはFIDE加盟以来の連続出場を続けている。2010年96位、2012年123位(史上最低)、2014年73位、2016年68位。個人世界選手権の地区予選には、当初はほぼ毎回参加していたが徐々に参加頻度が下がり、2009年を最後にひとりも参加していない。FIDE主催の大会のほか、ワールドマインドスポーツゲームズ (WMSG) などにも選手を送っている。
  • FIDEの途上国支援委員会(CACDEC)の支援対象である[10]

主な主催大会 編集

太字はFIDE公式戦

  • 全日本チェス選手権全国大会(5月)
  • ジュニア選手権、シニア選手権、小学生選手権(7月)
  • ジャパンリーグ(8月)
  • クラブ選手権、女子選手権(9月)
  • ジャパンオープン(11月)
  • 学生選手権(12月)

脚注・出典 編集

ウェブサイトの出典は特記のない限りすべて2014年12月6日閲覧(追加分はそのつど明記する)。

  1. ^ そのため公式ページのドメイン名の末尾が「.com」であった。
  2. ^ JOC加盟団体一覧。2014年のアジア大会ではチェスは開催競技から外れた。
  3. ^ JADA加盟団体一覧、2015年9月29日現在 2016年2月15日閲覧。
  4. ^ 1977年までの沿革は増川宏一『チェス』pp.260-262(法政大学出版局、2003年、ISBN 4-588-21101-3)による。
  5. ^ 協会公式サイト>JCA会則・規程>会長規程第13項「会長が死亡…で…職責を継続できなくなったときは執行局長(事務局長)が残余の任期を代行する」。
  6. ^ 同上第10項「会長の任期は4年とし、重任を妨げない」
  7. ^ 協会公式サイト。
  8. ^ 会員に配布されるほか、都道府県の中央図書館に寄贈されていることがある。
  9. ^ FIDE公式サイト、国別ランキング、2018年2月28日閲覧。順位は活動中 (active) の選手上位10名のレイティング平均で決まる。長く安定して90位前後である。
  10. ^ FIDE公式サイト、途上国支援委員会

関連項目 編集