日本プロゴルフマッチプレー選手権

日本プロゴルフマッチプレー選手権は、1975年 - 2003年に毎年9月に開催されていた日本のプロゴルフ競技のメジャー大会の一つ。大会創設当初は5月に開催されたが、日本プロゴルフ選手権大会と開催時期を入れ替えて1992年以後は9月に行った。

日本プロゴルフマッチプレー選手権
トーナメント情報
主催 日本プロゴルフ協会
ツアー 日本ゴルフツアー機構
競技方法 マッチプレー
賞金総額 8000万円
開催月 9月
最終優勝者
アメリカ合衆国の旗 トッド・ハミルトン(2003年)
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大会に出場できるのは32人で、前回の当大会優勝選手と、前年9月〜当年8月までのツアー競技における賞金獲得上位選手31人が出場する。この大会の特徴は通常のストロークプレー(2 - 4日間の合計スコアで競う)方式ではなく、完全ノックアウト方式による1:1のマッチプレートーナメントである。そのため大物選手がそのトーナメントの道中で敗退したり、あるいは伏兵選手が勝ち上がることもよくあった。

優勝者特典 編集

  • 優勝者には向こう5年間の日本ゴルフツアー機構公認試合(日本プロゴルフ協会の公式戦含む)における無条件シードが約束された。

大会の流れ 編集

  • 初日 - 32選手による1回戦
  • 2日目 - 16選手による2回戦
  • 3日目 - 午前中は8選手による準々決勝、引き続き午後は4選手による準決勝
  • 4日目 - 準決勝勝ち上がり2選手による決勝と敗戦選手による3位決定戦を同時開催
※決勝戦については36ホールズ(2ラウンド)、他は18ホールズ(1ラウンド)となっている。

マッチプレーのスコアの見方 編集

  • マッチプレーでは一般的には勝利を収めた選手の側から見て「1up(ワンナップ)」や「2up(ツーアップ)」といったスコアの表し方をするのが恒例であるが、時々野球のスコアのように「3-2」や「4-3」といったスコアの書き方をする場合もある。
  • これは前者の数字は勝利を収めた選手の側から見てのアップ数、後者は残りの対戦予定ホール数を示している。
  • 従って「3-2」は2ホールズを残しての3upでの勝ち抜け、後者は3ホールズを残しての4upでの勝利を意味する。この場合「3アンド2」や「4アンド3」と説明する。

大会歴代優勝者 編集

回数 開催時期 優勝者 開催地 開催ゴルフコース
第1回 1975年5月16日 - 18日   村上隆 神奈川県 戸塚カントリー倶楽部
第2回 1976年5月28日 - 30日   吉川一雄
第3回 1977年5月13日 - 15日   橘田規
第4回 1978年5月26日 - 28日   青木功 戸塚カントリー倶楽部 西コース
第5回 1979年5月17日 - 20日
第6回 1980年5月15日 - 18日   安田春雄
第7回 1981年5月14日 - 17日   青木功
第8回 1982年5月13日 - 16日 戸塚カントリー倶楽部
第9回 1983年5月12日 - 15日   中嶋常幸 茨城県 水戸ゴルフクラブ
第10回 1984年5月16日 - 19日   中村通
第11回 1985年5月16日 - 19日   高橋勝成
第12回 1986年5月15日 - 18日   中嶋常幸
第13回 1987年5月14日 - 17日   高橋勝成
第14回 1988年5月12日 - 15日   デビッド・イシイ 福島県 グリーンアカデミーカントリークラブ
第15回 1989年5月11日 - 14日   尾崎将司
第16回 1990年5月10日 - 13日   尾崎直道
第17回 1991年5月16日 - 19日   東聡 岐阜県 新陽カントリー倶楽部
第18回 1992年9月3日 - 6日   中嶋常幸 栃木県 プレステージカントリークラブ
第19回 1993年9月2日 - 5日   山本善隆 東ノ宮カントリークラブ
第20回 1994年9月1日 - 4日   トッド・ハミルトン 北海道 ニドムクラシックコース ニスパコース
第21回 1995年8月31日 - 9月3日   友利勝良
第22回 1996年8月29日 - 9月1日   芹澤信雄
第23回 1997年9月4日 - 7日   丸山茂樹
第24回 1998年9月3日 - 6日   桑原克典
第25回 1999年9月2日 - 5日   小山内護
第26回 2000年8月31日 - 9月3日   横尾要
第27回 2001年8月30日 - 9月2日   ディーン・ウィルソン英語版 ニドムクラシックコース イコロコース
第28回 2002年9月5日 - 8日   佐藤信人
第29回 2003年9月4日 - 7日   トッド・ハミルトン

外部リンク 編集