日清キョーリン製薬

日本のかつての製薬会社

日清キョーリン製薬株式会社(にっしんきょーりん)は、1996年4月から2008年9月まで存在していた日本国内の製薬会社。

日清キョーリン製薬株式会社
種類 株式会社
市場情報 非上場
本店所在地 東京都千代田区
設立 1996年4月1日
業種 製造業
事業内容 医薬品の製造、販売及び受託研究
代表者 代表取締役社長 萩原秀文
(2008年8月19日現在)
資本金 3億円(2008年3月31日現在)
発行済株式総数 32万0,000株(2008年3月31日現在)
純資産 51億93百万円(2008年3月31日現在)
総資産 82億54百万円(2008年3月31日現在)
従業員数 261人(2008年3月31日現在)
決算期 3月31日
主要株主 杏林製薬株式会社 50.0%
日清ファルマ株式会社 40.0%
株式会社日清製粉グループ本社 10.0%
(2008年3月31日現在)
特記事項:吸収合併直前の概要
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概説 編集

製粉業大手の日清製粉株式会社(現・株式会社日清製粉グループ本社)及び中堅製薬の杏林製薬株式会社(現・キョーリン製薬ホールディングス株式会社)の折半出資による合弁事業会社であった。

日清製粉が、当時デンマーク国の製薬会社(現在はスイス国の法人)であったフェリング社(Ferring Pharmaceuticals)から導入、国内で希少疾病用医薬品として開発した潰瘍性大腸炎クローン病医療用医薬品が主力製品で(製品名:ペンタサ錠250、化学名:5-アミノサリチル酸、一般名:メサラジン)、同社の売上高の大半を占めた。

同製品の伸長とともに業容を拡大し、売上高は1999年3月期で64億円、2004年3月期で109億円、2005年3月期で121億円(経常利益10億円)、2006年3月期で126億円(経常利益11億円)、2007年3月期で130億円(経常利益13億円)、2008年3月期で140億円、社員数は設立当初100名程度から往時は300名を超える規模であった。

しかし、2007年9月、両親会社より、杏林製薬株式会社への吸収合併の基本合意が発表され、2008年10月に同社は吸収、解散に至った。

沿革 編集

  • 1996年
    • 4月 - 大阪に本社を置く日清製粉株式会社の100%子会社である日清製薬株式会社に、杏林製薬株式会社が第三者割当増資引受により資本参加、「日清キョーリン製薬株式会社」設立(資本金3億円)。
    • 4~7月 - ペンタサ錠250の製造承認、薬価収載、販売開始。
  • 1997年11月 - 本社機能を大阪から東京都千代田区神田錦町に移転。
  • 1998年4月 - 日清製粉株式会社の医療用医薬品の研究・臨床開発・学術部門を同社に併合。
  • 2002年10月~2003年6月 - ペンタサ注腸1gの輸入販売承認、薬価収載、販売開始。
  • 2004年1月~9月 - 制吐剤シンセロン錠8mgの製造販売承認、薬価収載、販売開始(ヤクルト本社)。
  • 2007年9月 - 両親会社により合併基本合意発表(杏林製薬への吸収合併)。
  • 2008年
    • 2月 - ペンタサ錠の小児適応取得。
    • 3月~10月 - ペンタサ錠500の製造販売承認、販売開始。
    • 10月 - 杏林製薬株式会社に吸収合併され、解散。

過去販売製品 編集

  • ペンタサ錠250、500
  • ペンタサ注腸1g
  • プレドネマ注腸20mg
  • ミニトロテープ27mg
  • デカソフト
  • オルセノン軟膏
  • その他一部杏林製薬製品
  • その他医療用医薬品
  • ライフロン(経腸栄養剤、流動食)
  • インテスクリア(大腸検査食)