旭川ダム(あさひがわダム)は、岡山県岡山市北区建部町鶴田(たづた)と加賀郡吉備中央町大字神瀬にまたがる、一級河川旭川本川中流部に建設されたダムである。

旭川ダム
旭川ダム
左岸所在地 岡山県岡山市北区建部町鶴田
右岸所在地 岡山県加賀郡吉備中央町大字神瀬
位置
旭川ダムの位置(日本内)
旭川ダム
北緯34度54分49秒 東経133度51分23秒 / 北緯34.91361度 東経133.85639度 / 34.91361; 133.85639
河川 旭川水系旭川
ダム湖 旭川湖
ダム諸元
ダム型式 重力式コンクリートダム
堤高 45.0 m
堤頂長 212.0 m
堤体積 146,000
流域面積 1,140.0 km²
湛水面積 421.0 ha
総貯水容量 57,382,000 m³
有効貯水容量 51,772,000 m³
利用目的 洪水調節不特定利水
上水道発電
事業主体 岡山県
電気事業者 岡山県企業局
発電所名
(認可出力)
旭川第一発電所(18,700kW
旭川第二発電所(3,700kW)
施工業者 熊谷組
着手年/竣工年 [[1949年(昭和24年)]]/[[1954年(昭和29年)1月31日[1]]]
出典 [1] 『ダム便覧』旭川ダム [2][リンク切れ] [3] [リンク切れ][4][リンク切れ]
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概要 編集

岡山県備前県民局の旭川ダム統合管理事務所が管理する高さ45メートルの重力式コンクリートダムであり、治水、利水、灌漑、発電と複数の目的を持つ補助多目的ダムである。完成当時は旭川第一ダムと呼ばれていたが、約3㎞下流に逆調整池として旭川第二ダムが建設されて以降、旭川ダムと呼ばれるようになった。

旭川水系では湯原ダムに次ぐ規模のダムである。ダムによって形成された人造湖は旭川湖(あさひがわこ)と命名された。

沿革 編集

大正時代に県営電気事業計画に際し調査した結果、旭川水系においても候補地が検討された。昭和13年には、治水、利水計画を策定し、現在地が築堤箇所に選定された。第二次世界大戦の影響により一時事業は中止となったが、戦後、「旭川総合開発」として再度立案され、本ダムの建設となった。 1954年(昭和29年)1月31日に水門を閉鎖して貯水を開始した[1]

旭川湖 編集

  • 旭川湖周辺にはが数多く植樹されており、春には多くの花見客が各地から訪れる。
 
湖面側からの旭川ダム(2007.04)

交通 編集

旭川湖沿いに、岡山市北区建部町真庭市とを結ぶ岡山県道30号落合建部線があり、旭川さくらバスが運行している。

関連項目 編集

脚注 編集

  1. ^ a b 『山陽年鑑 昭和30年版』 山陽新聞社、1954年10月1日。pp5

外部リンク 編集