暗黒星団帝国

宇宙戦艦ヤマトシリーズに登場する架空の国家

暗黒星団帝国(あんこくせいだんていこく)は、テレビアニメスペシャル『宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち』(以降、『新たなる旅立ち』)およびアニメ映画『ヤマトよ永遠に』(以降、『永遠に』)に登場する架空の星間連合国家。

宇宙戦艦ヤマト2199』から連なるリメイク版アニメシリーズの『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち』に登場するデザリアムについても、本記事で記述する。

概要 編集

「暗黒星団帝国」という名称は『新たなる旅立ち』のみで言及されたもので、『永遠に』では予告編でのみこの名称が用いられており、本編では「黒色軍団」と呼称されている[注 1]。『永遠に』における敵が前作と同一であるという説明は一切ないが、一部のメカが前作から引き続いて登場していることから同一国家であることが窺える。国家元首である『新たなる旅立ち』のグレートエンペラー(声のみ登場)と、『永遠に』の聖総統スカルダートが同一人物なのかも不明である。そのため、『永遠に』公開直後のアニメ雑誌「アニメージュ[要ページ番号]には両作の敵が同一なのかに疑問を示す記事も掲載された。しかし、2013年現在の公式設定ではそれらは同一とされている。

人民は地球人より高等生命体とされ、惑星をまるごと要塞化したり、地球人類の脳細胞だけを一瞬にして破壊する「重核子爆弾」を建造するだけでなく、人間の肉体を高度にサイボーグ化する、脳だけを異星人類の肉体に移植するなど、軍事的にも医学的にも極めて優れた技術力を誇る。

宇宙戦艦ヤマトシリーズ」で、地球を制圧・占領した唯一の国家である。

暗黒星団帝国の実用化した金属元素タキオン粒子と過剰に反応するため、それらの要因となる波動砲を持つヤマトの存在を恐れており、地球占領後にはヤマトを捕獲するか破壊することを最重要目的としていた。それゆえ、波動エネルギーによる攻撃を防ぐ自動惑星ゴルバなどの対ビーム兵器コーティング技術や、新波動砲でさえ効果を得ない超合金などを製造・実用化している。しかし、一旦破られると波動エネルギーに対して極めて脆弱な面を露呈する。

準備稿では「暗黒星雲ウラリア」という名称であり[1]、『月刊OUT』の予告記事でも「暗黒星団帝国ウラリア」という名称が用いられた[2]。この名称は後年に別の形で使われることがあり、PSゲーム版で自動惑星ゴルバなどに「ウラリア式」との表記が見られたり、『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』の公式ネタ結末内[3][注 2]で用いられたりしている。また、ウラリア以外に「ボルガッチェン」という名称が用いられたこともあった[4]。準備稿では、人名も「ガルバス」や「ガボーチン」などロシアウラル[要曖昧さ回避])風であった。

デザリアム星 編集

暗黒星団帝国の本星。地球から40万光年、大マゼラン星雲から約57万光年の距離にある二重銀河のうち、白色銀河の中にある惑星[注 3]

200年後(2402年)の地球に偽装し、惑星の外観はもとより、スフィンクス万里の長城などの古代遺跡からクラシック音楽などの古代芸術まで忠実に再現していた。しかし、新波動砲によるグロデーズ艦隊の爆発をきっかけとした誘爆で偽装が剥がれ、正体を現す。それは、中心核を球状の骨組が取り巻くといった、肋骨に囲われた心臓のような姿に赤い光が脈打つ、堅牢な装甲を持ったグロテスクな人工天体だった。真田志郎によれば、デザリアム星を構成する超金属は「新波動砲をもっても決定的なダメージを与えられない」とのことであり、惑星の中心核からパイプを介してエネルギーが供給されている。中心核の内部には水晶状のビルが所狭しと建ち並ぶ「水晶都市」がある[注 4]。骨組の極地には、中心核へ至る出入口がそれぞれ存在する。

収納式の大型砲と、要塞化された浮遊隕石などの防衛兵器が無数に配備されているため、撃破はおろか接近すら容易ではない。水晶都市はガミラス帝国の天井都市に似た大型ミサイルとなっており、極地の出入口から敵が侵入した場合はこれで迎撃する[注 5]

指令室にはスカルダートと側近サーダ以外の幹部や兵士は見られず、サーシャが内部で起爆装置の破壊工作に動いた際にはスカルダートが指令室を離れ、自ら彼女を探し回っていた。

暗黒星団帝国人 編集

暗黒星団帝国人は頭部のみが生体で、首から下がサイボーグ化されている。これは、高度な機械文明によって脳以外を機械で補うようになったためである。しかし、その弊害として肉体的に退化したことから種としての生命力が衰え、生命体としては末期的な状況に陥っている。なお、そのような事態になった詳しい経緯は語られていない。

男性の肌は『新たなる旅立ち』では灰色であるが、『永遠に』ではガミラス人より幾分濃く暗青い灰色に変更されている。強膜(いわゆる白目と呼ばれている部分)は青色(スカルダートのみ赤色)で、眉毛は生えていない。また、頭髪を生やしている人物は少ない。唇の厚く顎が角ばった顔立ちが多数見られ、メルダーズアルフォンのような細面は少数である。

女性はサーダしか登場しない。サーダの容姿は地球人と同じだが、性差なのか異民族出身なのか、あるいはスカルダートがヤマト乗組員たちを騙すために行ったのと同じように変装していたのかは不明[注 6]

暗黒星団帝国軍 編集

過去の地球の軍事組織(現実の世界の各国軍隊)で使用されていた尉官などから構成される、階級制度と同じものを採用している。暗黒星団帝国軍人の制服(サイボーグ化された身体)は、『新たなる旅立ち』では肌の色と同じで全裸のような外観であるが、『永遠に』では基本的に黒色に変更されている。また、両作とも階級に関係なく黒色のマントを羽織っている。

兵器や艦艇、デザリアム星自体も超硬合金の外殻を持ち通常兵器では駆逐/撃退不能(内部が露呈する開口部を狙った反撃が効果を挙げているが、精密さと迅速さが求められる)。さらに重核子爆弾はガミラスが技術を保有せずガトランティスも行使が限定的だったバリアを装備していた。

『永遠に』では、ヤマトを味方のゴルバ型浮遊要塞ごと撃破しようと目論むなど、任務遂行のためにはいかなる犠牲もいとわない冷酷な面が見受けられる。

艦艇や兵器の機体色は濃紺色とオレンジ[注 7]

光線兵器の色は、『新たなる旅立ち』では緑がかった黄色。『永遠に』では、ピンク色だったゴルバ型浮遊要塞を除き、橙色に統一されている。

暗黒星団帝国の艦隊は、地球側から「黒色艦隊」と呼ばれていた。

劇中での描写 編集

宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち 編集

西暦2201年、遂行中の宇宙間戦争に必要なエネルギー源となるガミラシウムとイスカンダリウムを獲得するため、ガミラスおよびイスカンダルへ、マゼラン方面軍を派遣する。ガミラスでガミラシウムを採掘していたところ、故郷に一目別れを告げに来たガミラス総統デスラーが率いるガミラス残存艦隊と遭遇する。母星を侵されて憤激したデスラーの奇襲攻撃によって両艦隊は交戦状態に突入し、この戦闘で暗黒星団帝国側は作業船団と護衛艦隊が壊滅する大損害を受けた。この戦火の影響でガミラスが爆発して消滅してしまい、引力のバランスが崩れたイスカンダルは漂流を始めてしまう。

イスカンダル女王スターシャ救出のためにイスカンダルを追うガミラス艦隊を、デーダー率いる帝国第一艦隊が捕捉。圧倒的な戦力で報復攻撃を加え、デスラーに「もはやこれまでか」と言わしめるほどに追い詰めたが、救援に駆けつけたヤマトによって艦隊は全滅する。唯一残ったデーダー座乗の艦隊旗艦プレアデスも、ヤマトの波動砲によって失われた。

第一艦隊が敗北したことを知ったマゼラン方面軍総司令メルダーズは、自動惑星ゴルバによる報復攻撃でヤマトとガミラス艦隊を殲滅しようと目論む。デスラー砲すら通用しないゴルバの戦闘力は圧倒的で、ガミラス艦隊とヤマトに事実上の勝利を収めるが、自艦をゴルバに特攻させて自らの命と引き換えにスターシャを救おうとするデスラーの行動を見かねた彼女が暗黒星団帝国にイスカンダリウム採掘を許可したため、両軍は戦闘を停止する。ゴルバはイスカンダルへの降下を開始したが、スターシャがイスカンダルを自爆させたためにゴルバは星もろとも消滅し、当初の目的であるガミラシウムやイスカンダリウムの採掘は失敗に終わった。

しかし、グレートエンペラーはメルダーズに地球侵略を示唆していた。

ヤマトよ永遠に 編集

西暦2202年、地球へ発射した重核子爆弾の着弾と並行し、カザン率いる地球攻略軍が奇襲をかけ、前作とは打って変わった無差別攻撃の果てに地球全土を占領する。侵略の目的は、蔓延する生命活力の減退を打破すべく、重核子爆弾によって地球人類を脳死させ、健全な生身の肉体を手に入れるためだった。

しかし、暗黒星団に配備していた前線補給中間基地は、太陽系を脱出したヤマトの攻撃で消滅する。地球攻略艦隊はヤマトを追撃して暗黒銀河(ブラックギャラクシー)で会戦し、グロータス率いるゴルバ型浮遊要塞群へ追い込む猛攻をかけるが、波動カートリッジ弾を撃ち込まれたゴルバ1隻の爆発が他のゴルバを誘爆させ、全滅する。波動カートリッジ弾の威力に見合わないこの大戦果が、真田志郎に疑問を与えることになる。なお、地球攻略艦隊はゴルバ戦以降の描写がなかったため、消息は不明[注 8]

白色銀河に出たヤマトは、そこで200年後の地球に偽装していたデザリアム星へ接近する。聖総統スカルダートはデザリアム星に上陸してきたヤマト乗組員へ、ヤマトが地球に帰還しなかったという模造した歴史を見せ、降伏を促す。しかし、ヤマトが在留を希望するサーシャを残して地球へ飛び立ったため、スカルダートは戦艦グロデーズ5隻をヤマトへ差し向けて先述の歴史通りに葬ろうとするが、相原義一徳川太助が偽装を看破して士気を取り戻したヤマトの新波動砲により、新黒色艦隊を殲滅された爆発の余波がデザリアム星にまでおよぶ。この光景から、波動エネルギーがデザリアム星のエネルギーと融合して大爆発を引き起こすことを真田は確信するが、デザリアム星は表面の偽装が焼失したのみで本体は無傷だった。その炎の中でスカルダートも暗黒星団帝国人としての正体や本性を現し、重核子爆弾を起爆させると脅してヤマトに降伏を強要する。

だが、同刻に地球で森雪を中心としたパルチザンによって重核子爆弾本体の起爆装置を解体されたうえ、サーシャによってデザリアム星の起爆装置を破壊されたため、一時的に重核子爆弾が起爆不能にされる。さらには、本星外部の攻撃をかいくぐってサーシャの手引きを受けたヤマトに中心核にまで侵入されたため、水晶都市のミサイルで迎撃する。その後、サーシャを発見して射殺したスカルダートは自身も相討ちで虫の息になりながら脱出口を閉じようとするが、ヤマトに新波動砲を発射されて消滅する。中心核と波動エネルギーが融合したデザリアム星は爆炎に包まれ、二重銀河も崩壊するほどの大爆発となり、新たな銀河が誕生した。

母星崩壊後、地球占領軍がどうなったかは不明である。

主要人物 編集

作品によって登場人物が異なる。

宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち
ヤマトよ永遠に
  • スカルダート - 聖総統。『永遠に』時の国家元首。
  • サーダ - スカルダートの側近。
  • カザン - 黒色艦隊司令兼地球占領軍総司令長官。
  • グロータス - 浮遊要塞総司令官(ゲーム版では「暗黒銀河防衛軍総司令長官」)。
  • アルフォン - 地球占領軍技術部情報将校(少尉)。(映画公開前の一時期キーマンという名でアニメ誌に紹介された)

所有艦船 編集

戦艦
  • 巨大戦艦 - 艦名が判明している艦は2隻。プレアデスは『新たなる旅立ち』に、ガリアデスは『永遠に』で登場。
  • グロデーズ
空母
巡洋艦
護衛艦
輸送艦・特殊艦

宇宙要塞 編集

航空機・宇宙艇 編集

陸上兵器・地上部隊 編集

兵器・関連技術 編集

ゲームにおける暗黒星団帝国 編集

2004年から2005年にかけて発売された、『新たなる旅立ち』『永遠に』を原作とした、PS2版『宇宙戦艦ヤマト イスカンダルへの追憶』『宇宙戦艦ヤマト 暗黒星団帝国の逆襲』『宇宙戦艦ヤマト 二重銀河の崩壊』(以降、3本を共通して「ゲーム版」と表記)は、単なるゲーム化ではなく、原作脚本の不備な点が多数補完されてオリジナルキャラクターが多数登場するなど、原作リメイクに近い内容であり、本国も多数の変更点やオリジナル要素が加わっている。

デザリアム星(ゲーム) 編集

黒色銀河の背後にある白色銀河内に存在し、200年後の地球に偽装されているという設定はアニメ版と同様であるが、ゲーム版ではヤマトが200年後に移動したのではなく、未来の地球が現代に来たことになっている。劇中から150年後に太陽系が崩壊し、地球のみは白色銀河までワープさせることで難を逃れたが、大質量を持つ物体を長距離ワープさせた反動により、劇中から50年前にタイムスリップしたと説明されている。

以上の説明で当初はヤマト乗組員を信じさせることに成功するが、相原がヤマトへ持ち帰ったグラスと土の成分を真田が調査したところ、波動融合反応(白色銀河内の物質やガスなどが波動エネルギーと融合することにより、劇薬のような爆発的反応を示す現象)を起こす白色銀河特有の物質であったことから、200年後の地球が本物ではないことに気づく。波動カートリッジ弾によってグロータス率いるゴルバ艦隊が壊滅したのも、暗黒星団帝国の艦船を構成する物資が波動エネルギーと反応し、波動融合反応を起こしたためである。これにより、ヤマトは白色銀河MAP内での波動砲の使用が制限されていた。

褐色矮星群の中にある星系全体がガス状の暗黒物質で覆われており、「ダイソン球殻」とされている[8]。この球殻を構成する暗黒物質は恒星の放射エネルギーを変換したものであるため、恒星が存在する限り球殻が消滅ないし破壊される心配はないうえ、球殻自体が巨大なエネルギー貯蔵庫の役目も果たすことができる。また、ダイソン球殻は溜まった熱を赤外線として外部へ放射する必要があるが、暗黒星団帝国はこれを利用し、球殻を同じく赤外線を放射する褐色矮星に偽装していた。

通常のダイソン球殻と違い、球殻を構成するものがガス状物質であるために球殻自体には居住できず、その内側に存在する惑星デザリアムに住んでいる。デザリアム星の設定はアニメ版と大差ないが、水晶都市の周りにはエネルギー偏向フィールドが展開されており、一切の攻撃が通じない。ただし、宙に浮かぶ水晶都市は内殻表面のエネルギー中継ユニットを通さないとフィールドを形成するためのエネルギーを受け取れないため、戦闘中のイベントでこのユニットの存在に気づいて破壊すれば、フィールドを無力化できる。また、水晶都市内の警備はアニメ版と異なり、衛兵が多数存在している。

暗黒星団帝国人(ゲーム) 編集

サイボーグとしての設定はアニメ版同様である。外見は『新たなる旅立ち』の方がベースとなっており、肌の色に関しては灰色の人物の方が圧倒的に多くなっているほか、服装なども大半が『新たなる旅立ち』の方に近いものになっている。

ヤマト乗組員を騙す際に語る正体はアニメ版と異なり、200年後の地球人ではなく、地球を占領した暗黒星団帝国人の末裔であるとされている。そのため、アニメ版のように指紋によって嘘が発覚する展開は無い。

暗黒星団帝国軍(ゲーム) 編集

ガミラス・イスカンダルのみならず、マゼラン雲一帯に勢力を広げており、さらに『イスカンダルへの追憶』の時点で銀河系にまで手を伸ばしている。

メカはアニメ版からデザインが大きく改訂されており、ゲームオリジナルのメカも多数登場する。

ゲームオリジナルキャラクター 編集

  • サーグラス - 帝星近衛軍・黒色艦隊総司令官(准将)。
  • ミヨーズ - 地球侵攻軍・第二特務艦隊司令官(大佐)。
  • クーギス - 恒星エネルギー資源採掘艦隊左翼指揮官(大佐)。
  • ルーギス - 恒星エネルギー資源採掘艦隊右翼指揮官。クーギスの兄。
  • グノン - 地球侵攻軍中間補給基地司令(大佐)。

所有艦船(ゲーム) 編集

戦艦(ゲーム) 編集

空母(ゲーム) 編集

巡洋艦(ゲーム) 編集

駆逐艦(ゲーム) 編集

護衛艦(ゲーム) 編集

輸送艦・特殊艦(ゲーム) 編集

航空機・宇宙艇(ゲーム) 編集

宇宙要塞(ゲーム) 編集

陸上兵器・地上部隊(ゲーム) 編集

兵器・関連技術(ゲーム) 編集

リメイクアニメ 編集

宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち』にデザリアムという名称で登場する。

デザリアム人の容姿や所有艦船の設定は暗黒星団帝国人や暗黒星団帝国軍をおおむね踏襲しているが、出自の設定は大きく異なっており、『2205』のエピローグでは地球との奇縁が暗示されている。

主要人物(リメイクアニメ) 編集

宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 地球防衛軍の無人艦隊を急襲した艦隊も劇中で「黒色艦隊」と表示されている。
  2. ^ 同作に登場するクラウス・キーマンの正体が、暗黒星団を支配する大帝国ウラリアのスパイ、アルフォンだったという内容。『永遠に』のアルフォンの初期設定名がキーマンだったことにちなむ。
  3. ^ 『ヤマトよ永遠に』では具体的な日数の描写が無く、TV第1シリーズでイスカンダル/ガミラスまでの距離14万8千光年に往路200日近くを費やしたヤマトが、その約2.7倍離れたデザリアム星までどれほどの期間で到達したのかは不明。デザリアム星付近~地球間の通信も全く遅延無しに行われている
  4. ^ 古代進は「人工都市」と呼称している。
  5. ^ なお、ガミラス帝国の天井ミサイルがビルそのものがミサイルなのに対し、水晶都市のミサイルは発射されたビルの外殻の水晶が途中で剥がれ、ミサイル本体が露出するようになっている。
  6. ^ なお、サーダの指には地球人と異なり指紋が存在しておらず、ヤマト乗組員たちへ正体が露呈するきっかけとなっている。
  7. ^ 『永遠に』では全体的に暗いシーンが多いため、メカニックの色はほぼ黒色となっているが、設定画では濃紺色となっている。『新たなる旅立ち』では主に作業艦や航空機などにオレンジが多く使われていたが、『永遠に』では航空機も濃紺色主体になっており、オレンジはメカの窓ガラスの色や光線砲の先端など、数か所の部品に使われているのみである。
  8. ^ 脚本ではゴルバの誘爆に巻き込まれる結末となっていた[5]。また、地球攻略艦隊がヤマトをゴルバ型浮遊要塞群に追い込む際、カザンとグロータスがやり取りするシーンもあった[6]。1980年6月7日にニッポン放送オールナイトニッポン」で放送された本作のラジオドラマでは、脚本に準じた内容となっている[7]

出典 編集

  1. ^ 「豊田有恒・SF設定」「山本英明・プロット」『DELUXE MOOK 宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち』オフィス・アカデミー、1980年5月、pp. 168-169, 174。
  2. ^ 月刊OUT「新たなる旅立ち」の予告記事より[要ページ番号]
  3. ^ 『OUT 宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 特集号』KADOKAWA、2019年2月、p. 61。ISBN 978-4-04-107933-1
  4. ^ 「舛田利雄・構成案」『DELUXE MOOK 宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち』オフィス・アカデミー、1980年5月、p. 177。
  5. ^ 「決定稿シナリオ・絵コンテ」『ファイナル・デラックス版 ヤマトよ永遠に』西崎音楽出版、1980年11月、pp. 306-307。
  6. ^ 「決定稿シナリオ・絵コンテ」『ファイナル・デラックス版 ヤマトよ永遠に』西崎音楽出版、1980年11月、p. 304。
  7. ^ 「スペシャル特集 ヤマト・イベント&キャンペーン (2)ラジオドラマ ヤマトよ永遠に シナリオ完全収録」『週刊少年キング増刊 ヤマトよ永遠に 設定資料集』pp. 127-128。
  8. ^ 宇宙戦艦ヤマト 暗黒星団帝国編 全3部作 ヤマト用語辞典 暗黒星団帝国編(インターネットアーカイブ2008年2月21日分キャッシュ)

外部リンク 編集