杉村 一馬(すぎむら かずま、1932年1月6日 - 1985年7月9日)は日本騎手日本競馬会国営競馬日本中央競馬会)、調教師(日本中央競馬会・栗東トレーニングセンター)。宮崎県都城市出身。

経歴 編集

調教師である杉村政春の長男として生まれる。1946年5月に伊藤勝吉に入門して修行し、1948年10月12日付けで騎手免許を取得した。

初騎乗は10月16日の第1回京都競馬初日第2競走のサラ系戦で、ニューライトに騎乗し4着に入り、12月5日の第2回京都8日目第2競走のサラ系障害戦で、デビュー戦と同じくニューライトに騎乗して初勝利を挙げた。

1953年にはジツホマレに騎乗して優駿牝馬を勝利。これが初重賞勝利でもあった。1960年にはトキノキロクで、1966年にはワカクモ桜花賞を制するなど、牝馬に騎乗して好成績を挙げた。とくにワカクモについては、母クモワカにも騎乗して1951年の桜花賞で2着に入っており、のちの伝貧騒動とも相俟って、陣営悲願の勝利として話題になった。

1966年には、オーストラリアの国際騎手招待競走で騎乗した。

1969年調教師免許を取得して騎手を引退。その後は栗東トレーニングセンターで厩舎を持ち、重賞こそ勝てなかったものの、通算233勝を挙げた。1985年7月9日に53歳で死去した。

栗東・友道康夫厩舎所属の杉村利士一(壽一より改名)調教助手は長男である。

成績 編集

騎手成績 編集

通算成績3403戦381勝

重賞勝利 編集

調教師成績 編集

通算成績3613戦233勝

主な厩舎所属者 編集

※太字は門下生。括弧内は厩舎所属期間と所属中の職分。

  • 広松孝司(1970年-1984年 騎手)
  • 佐山優(1971年-1977年 騎手)
  • 佐々木晶三(1982年-1985年 調教助手)

脚注 編集

関連項目 編集

参考文献 編集

  • 「日本中央競馬会十年史」(日本中央競馬会、1965年)
  • 「中央競馬調教師名鑑・昭和59年度版」(日本中央競馬会、1984年)