村田らむ

日本のルポライター、イラストレーター、漫画家

村田 らむ(むらた らむ、1972年10月26日 - )は、日本ルポライターイラストレーター漫画家カメラマン[1][2]愛知県名古屋市出身[3]九州産業大学芸術学部デザイン学科卒業[1][4]

村田 らむ
人物
生誕 (1972-10-26) 1972年10月26日(51歳)
日本の旗 日本愛知県名古屋市
職業 ルポライター
イラストレーター
漫画家
カメラマン
公式サイト 村田らむ (@rumrumrumrum) - X(旧Twitter)
YouTube
チャンネル
  • リアル現場主義!! (2016年 – )
  • フジクラム (2021年 - )
ジャンル エンターテイメント
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主に「ホームレス」「ゴミ屋敷」「新興宗教」「スラム街」「青木ヶ原樹海」「廃墟」など、多くの人が見ないようにするネタを中心に取材する[5][1][6]。潜入・体験取材を得意とし[7][8]、ホームレスや樹海の取材歴は20年を超える[9][7][10]。『東洋経済オンライン』『TOCANA』『紙の爆弾』『本当にあった愉快な話』『楽待』などで連載。近年は、YouTubeやトークイベントなど活躍の場を広げている[1]

著書に『樹海考』『ホームレス消滅』『禁断の現場に行ってきた!!』『ゴミ屋敷奮闘記』『「非会社員」の知られざる稼ぎ方』『人怖』『危険地帯潜入調査報告書』(丸山ゴンザレスと共著)など多数[1][7][8]

略歴 編集

1972年、愛知県名古屋市生まれ[1][7]名古屋市立桜台高等学校九州産業大学芸術学部デザイン学科卒業[1][4]。卒業後、フリーのイラストレーターとして上京[9]点描画で知られるイラストレーター・レオ澤鬼に弟子入り、澤鬼が2019年に亡くなるまで、23年間弟子だった[11]。25、26歳くらいから、2社の日刊紙でイラストを描く[9]。当時イラストレーターとして仕事をしていたデータハウス社のムック『いやらしい2号』で、ルポライターとしてホームレスに取材をした[9]

1999年から約2年かけて西成あいりん地区)を取材・執筆し、2001年に単行本『こじき大百科―にっぽん全国ホームレス大調査』を刊行したが、労働組合から差別であると抗議を受けて、すぐに絶版になった[9][12]。しかし名前が売れたことで、この後、3社に持ち込んだ企画が全て採用され、引き続き、ホームレスの記事を書くことになった[9]

潜入・体験取材を得意とし、オウム真理教自己啓発セミナーなどにも潜入、青木ヶ原樹海への取材は100回ほどにのぼる[8][13]。YouTubeチャンネル『フジクラム』で共演する『やや日刊カルト新聞』の 藤倉善郎とは[14][15]UFO宗教ラエリアン・ムーブメント」に潜入中に知り合った[13]。村田は「やや日刊カルト新聞」のメンバーではないが、コラボ漫画を書いたり、一緒に取材に行くなどしている[16][17][18]

2017年、活動歴20年目にして「週刊東洋経済オンライン2017新人賞」を受賞した[19]

2020年に、東京都東村山市の格安マンションを購入し、高齢化自主管理の実態についてコラムを書いた[20][21]。普段は東京に住んでいるが、大阪への出張が多いので、西成シェアハウスを借りている[22][23]

著書 編集

単著 編集

  • 『こじき大百科―にっぽん全国ホームレス大調査』 2001年5月、データハウス
  • 『ユニバーサル・スタジオ・ジャパン裏マニュアル』 2002年7月、データハウス
  • 『ホームレス大図鑑』 2005年、竹書房
  • 『東京Dスタイル食堂』 2008年、アクセス・パブリッシング
  • 『ホームレスが流した涙』2009年10月、ぶんか社
  • 『裏仕事師 儲けのからくり』2012年、三才ブックス
  • 『ホームレス大博覧会』2013年、鹿砦社
  • 『ゴミ屋敷奮闘記』2014年、有峰書店新社
  • 『フクモモ』2014年11月、有峰書店新社
  • 『軍艦島と巨大廃墟たち』2015年、有峰書店新社
  • 『歌舞伎町路地裏写真館』Kindle版、2015年、パブー
  • 『ホームレススーパースター列伝』2015年、LOFT BOOKS
  • 『禁断の現場に行ってきた!!』2015年、鹿砦社
  • 『廃村 昭和の残響』2017年、有峰書店新社
  • 『樹海考』2018年、晶文社[10]
  • 『美しい昆虫写真 (らむの本)』Kindle版、2020年1月
  • 『ホームレス消滅』2020年、幻冬舎新書
  • 『危険領域 潜入日記―西日本編 Part.1―』2020年12月、サイゾー
  • 『危険領域 潜入日記-青木ヶ原樹海編-』2020年12月、サイゾー
  • 『危険領域 潜入日記-アジア編-』2020年12月、サイゾー
  • 『誰もが見て見ぬふりをする禁忌(タブー)への潜入で見た誰かにとっての不都合な現実 』2021年、竹書房
  • 『人怖 人の狂気に潜む本当の恐怖』村田らむ:著、西アズナブル:イラスト、2021年、竹書房
  • 『「非会社員」の知られざる稼ぎ方』2022年1月、光文社新書
  • 『危険地帯潜入調査報告書 裏社会に存在する鉄の掟編』2022年、竹書房[24]
  • 『人怖2 人間の深淵なる闇に触れた瞬間』2022年10月、竹書房
  • 『禁忌(タブー)への潜入で見た残酷な現実』2023年3月、竹書房
  • 『フリーランス稼業成功の心得―東洋経済ONLINE BOOKS No.1』2023年4月、東洋経済新報社
  • 『人怖 狂気が潜む人間の深淵』村田らむ:著、西アズナブル:イラスト、2023年4月、竹書房[25]
  • 『人怖2 日常に隠された原初の恐怖』2024年3月28日、竹書房
  • 『にっぽんダークサイド見聞録<わたしの旅ブックス52>』2024年4月15日、産業編集センター[1]

共著 編集

  • 『デビルズ・ダンディ・ドッグス』2013年、太田出版(漫画原作。作画は北上諭志
  • 『元祖ハムケツ』久井めぐみ:共著、2014年5月、有峰書店新社
  • 『潜入!!ニッポン“禁断の秘境”大全~怖くて不思議な日本の“異空間”編~』2014年1月、大洋図書
  • 『実録怪談 最恐事故物件』北野誠,大島てる,住倉カオス:共著、2021年5月28日、竹書房[26]
  • 『危険地帯潜入調査報告書』丸山ゴンザレス:共著、2019年6月、竹書房
  • 『危険地帯潜入調査報告書 裏社会に存在する鉄の掟編』丸山ゴンザレス:共著、2022年3月、竹書房
  • 『東京の怖い街』、2022年7月、興陽館[27]
  • 『なにかがいる~オウマガトキFILM 心霊調査報告書~』、2022年7月、日本文芸社
  • 『ちび本当にあった笑える話 死ぬかと思った!!』、2023年10月、ぶんか社

イラスト、漫画 編集

執筆、連載 編集

出演 編集

テレビ 編集

脚注 編集

  1. ^ a b c d e f g h にっぽんダークサイド見聞録<わたしの旅ブックス52> 村田 らむ”. 産業編集センター. 2024年3月24日閲覧。
  2. ^ 村田 らむ(むらた らむ)”. 東洋経済オンライン. 2024年3月24日閲覧。
  3. ^ スイッチ・2008年12月号ISBN 4-8841-8125-5、Seed of Bookshelfゲスト
  4. ^ a b ホームレス大博覧会”. 2023年3月11日閲覧。
  5. ^ 著者:村田らむ”. あいである広場. 2024年3月24日閲覧。
  6. ^ ルポライター 村田らむ”. 楽待. 2024年3月24日閲覧。
  7. ^ a b c d 村田らむの最新ニュース・記事一覧”. 週刊女性PRIME. 2024年3月24日閲覧。
  8. ^ a b c 村田らむの”裏・歳時記”完結対談-村田らむ×丸山ゴンザレス「危ない旅の流儀」”. ケムール (2023年6月29日). 2024年3月24日閲覧。
  9. ^ a b c d e f ホームレス取材歴20年の村田らむ「ライターとして終わったと思った」西成で体験したヤバすぎる取材”. 主婦と生活社 フムフムニュース (2023年4月25日). 2024年3月24日閲覧。
  10. ^ a b 青木ヶ原樹海の探索で宗教施設を発見…「こうして会えたのは運命だね!!」修行を続ける男女に話を聞いてみた 『樹海考』より #1”. 文春オンライン (2021年7月20日). 2024年3月24日閲覧。
  11. ^ 心不全で死去 イラストレーター・レオ澤鬼氏の豪快と繊細”. 東京スポーツ (2019年3月19日). 2024年3月31日閲覧。
  12. ^ 四国新聞2001/07/14号 「ホームレス差別で新刊回収/データハウス社、絶版に」
  13. ^ a b やや日刊カルト新聞大学が無認可で開学強行、10月20日に授業開始”. やや日刊カルト新聞 (2020年9月28日). 2024年3月24日閲覧。
  14. ^ 藤倉善郎×村田らむ、やばい現場レポトーク満載のYouTubeチャンネル「フジクラム」開始!”. Rooftop (2021年1月1日). 2024年3月24日閲覧。
  15. ^ 2月28日(火)藤倉善郎&村田らむ トークライブ@フジクラム02”. Peatix (2023年2月28日). 2024年3月24日閲覧。
  16. ^ 幸福の科学総合本部前で「私に抗議して!」と抗議活動”. やや日刊カルト新聞 (2013年4月11日). 2024年3月28日閲覧。
  17. ^ ソコイジNEWS”. やや日刊カルト新聞. 2024年3月28日閲覧。
  18. ^ 藤倉善郎『「カルト宗教」取材したらこうだった(文庫版)』宝島社、2013年8月2日。ISBN 978-4800214577 
  19. ^ コミケ93に新年トークイベント 年末年始のやや日刊カルト新聞社イベント発表”. やや日刊カルト新聞 (2017年12月5日). 2024年3月27日閲覧。
  20. ^ 東村山の格安マンションを買ったら、「高齢化」でヤバかった 2万円の管理費・積立金を住民が直接訪問で回収? 涙ながらに管理者辞退する人も…”. 楽待 (2023年6月7日). 2024年3月24日閲覧。
  21. ^ 47歳フリーランスライター独身男。「家を買うべき?」「借家に住み続けるべき?」最終結論。”. あいである広場 (2021年8月6日). 2024年3月24日閲覧。
  22. ^ 帰宅したら勝手にドアが開けられていた!? 西成で格安シェアハウスを借りた話 家賃2万3000円、住んでみたら快適だったけど”. 楽待 (2023年9月2日). 2024年3月24日閲覧。
  23. ^ 西成で2万8000円のシェアハウスを借りてみた(内見編)”. 楽待 (2023年8月11日). 2024年3月24日閲覧。
  24. ^ 危険地帯潜入調査報告書 裏社会に存在する鉄の掟編”. 竹書房. 2022年4月4日閲覧。
  25. ^ 「擬似殺人されてみましょう」人肉を食べる“ヤバい殺し屋”と樹海で2人きりに…ルポライターが経験した“戦慄取材”の一部始終 『人怖 狂気が潜む人間の深淵』より #2”. 文春オンライン (2023年5月3日). 2024年3月24日閲覧。
  26. ^ 実録怪談 最恐事故物件”. 竹書房. 2024年3月24日閲覧。
  27. ^ ホラー作家8名が記憶や取材をもとに、東京23区26市の最恐「街怪談」を書き下ろし!”. ガジェット通信 (2022年8月2日). 2024年3月24日閲覧。
  28. ^ a b 村田らむTV出演情報”. オリコンニュース. 2024年3月24日閲覧。
  29. ^ キ号冒険学校が行く!”. エンタメ〜テレ. 2014年10月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年10月4日閲覧。
  30. ^ 戦慄トークショー 永野が震える夜「〜恐怖!村田らむのゴミ屋敷&事故物件特殊清掃奇譚」”. ザテレビジョン. 2024年3月24日閲覧。
  31. ^ じっくり聞いタロウ 〜スター近況(秘)報告〜”. ザテレビジョン. 2024年3月24日閲覧。
  32. ^ 緊急検証!国盗り怪村キングダム 〜第7回紅白オカルト合戦〜”. ファミリー劇場. 2024年3月24日閲覧。

外部リンク 編集