東橋(あづまばし)は、神奈川県横浜市南区中村川に架かる道路橋である。橋の左岸は南区中村町一丁目、右岸は南区万世町一丁目と中区三吉町の境となる。

東橋
基本情報
日本の旗 日本
所在地 神奈川県横浜市南区
交差物件 中村川
建設 1988年
座標 北緯35度26分10秒 東経139度38分0秒 / 北緯35.43611度 東経139.63333度 / 35.43611; 139.63333
構造諸元
形式 鋼鈑桁橋
全長 24.5m
12m
最大支間長 23.8m
関連項目
橋の一覧 - 各国の橋 - 橋の形式
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歴史 編集

1875年明治8年)から1923年大正12年)にかけて、現在の南区中村町の道場橋そばに神奈川危険物貯庫が設けられた。この倉庫には横浜港に入ってくるすべての石油製品が集められ、中村町周辺にはそれらを扱う運搬人夫が多く暮らすようになった。1897年横浜船渠が操業を始めると、そこで働く労働者もこの近辺で生活を営むようになる。明治時代には彼らが通勤するための木造橋が架けられ、隣接する車橋とともに「土方橋」と通称されていた[1]。1923年には関東大震災で焼失し、1926年6月17日から1927年4月14日にかけて、総工費43,866円を投じて鋼鈑桁橋に架け替えられた[2]。時期は不明であるが、中村の小名をとって、いつしか「東橋」と呼ばれるようになった[1]

現橋 編集

現在の橋は首都高速狩場線の建設、およびそれに伴う中村川の河川改修に合わせて1988年に完成した。親柱は地元のシンボルとして復元され、高欄や歩道は既存の親柱に影響を与えたアール・デコ様式を基調としたデザインが採られた[2]

脚注 編集

  1. ^ a b 『よこはまの橋・人・風土』
  2. ^ a b 『工事誌』

参考文献 編集

  • 首都高速道路公団神奈川建設局『高速神奈川3号狩場線 高速湾岸線 高速神奈川5号大黒線工事誌』1990年9月、210,212-213頁。 
  • 小寺篤『よこはまの橋・人・風土』秋山書房、1983年10月8日、96-98頁。