林 ナツミ(はやし なつみ、1982年 - )は、日本写真家現代美術作家。埼玉県出身。

略歴 編集

2005年に立教大学文学部卒業し、2007年に同大学院のコミュニティ福祉学研究科博士前期課程修了[1][2]

2011年1月1日より空中に浮かんでいる林自身を被写体とした写真作品を発表する日記プロジェクト「本日の浮遊」を開始[3][4]。このプロジェクトは、林が「重力から自由になり、そこから解き放たれている状態を表現するのが面白い」と思ったことと、林の師匠である原久路がジャンプをした瞬間に撮影した写真が、浮いているように見えたことがきっかけとなっている[2]。2012年には初の個展が行われた。

2013年より原との写真家ユニット「原久路 and 林ナツミ」としての活動を開始[5]

2014年9月に東京都から大分県に活動の拠点を移した[6]

人物 編集

幼少期はモダンバレエを習っていた[6]。また、幼少期よりボタンを押すことを好んでおり、小学校低学年の頃に父親にニコンF-501を買ってもらった際に、そのカメラのボタンに魅力を感じて、そのボタンを押すためにカメラを触るようになったと語っている[6]

学生時代より趣味で撮影を行っていたものの、カメラの構え方を知らなかったことから、腰が引けていて構え方が弱々しいということから、後にサイト名にもなった「よわよわカメラウーマン」というニックネームが付けられたと語っている[6]

「本日の浮遊」においては光を意識していて、常に機材を持ち歩いて、光が綺麗な場所を見つけて撮影を行っている[6]

書籍 編集

  • 本日の浮遊 Today's Levitation(2012年7月20日発売、青幻舎)ISBN 978-4861523519

個展 編集

  • 林ナツミ展「本日の浮遊」(2012年6月 - 7月、MEM)[7]
  • 林ナツミ『本日の浮遊』展(2013年3月、スパイラルガーデン)[8]
  • 林ナツミ展『本日の浮遊』加速する自由[9]
    • 東京展(2014年12月 - 2015年1月、日本橋髙島屋美術画廊X)
    • 新宿展(2015年1月 - 2月、新宿髙島屋美術画廊)

脚注 編集

  1. ^ 西谷真理子. “第9回 林ナツミ(アーティスト)本日の浮遊”. IID 世田谷ものづくり学校. 2013年3月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年8月11日閲覧。
  2. ^ a b 高木さおり(インタビュアー:高木さおり)「第16回 ウェブからプリントへ浮かび広がる作品の魅力。 写真家 林ナツミさんインタビュー」『しゃしんのカタチ』、富士フイルムhttps://fujifilm.jp/netprint/box/katachi/16/2020年8月11日閲覧 
  3. ^ 林ナツミ写真集『本日の浮遊 Today’s Levitation』”. [大阪] cafe & books biblioteque|カフェ&ブックス ビブリオテーク. 2020年6月28日閲覧。
  4. ^ 合成一切なし!海外でも話題の“浮遊女子”林ナツミ個展開催”. isuta. PR TIMES (2014年12月26日). 2020年8月11日閲覧。
  5. ^ 原久路/Hisaji Hara”. IMA ONLINE. amana. 2020年8月11日閲覧。
  6. ^ a b c d e (インタビュアー:牧尾晴喜)「現代美術家・ 林ナツミさんインタビュー」『Fraze Craze』、Medium、2016年1月29日https://medium.com/fraze-craze/%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E7%BE%8E%E8%A1%93%E5%AE%B6-%E6%9E%97%E3%83%8A%E3%83%84%E3%83%9F%E3%81%95%E3%82%93%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%93%E3%83%A5%E3%83%BC-c7e88be39696#.rsfm08ed22020年8月11日閲覧 
  7. ^ 林ナツミ 展 「本日の浮遊」”. MEM. 2020年8月11日閲覧。
  8. ^ 林ナツミ『本日の浮遊』展 supported by une nana coo”. スパイラル. ワコールアートセンター. 2013年3月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年8月11日閲覧。
  9. ^ 林ナツミ展『本日の浮遊』加速する自由が日本橋・新宿髙島屋で開催』(プレスリリース)ファッションプレス、2014年12月27日https://www.fashion-press.net/news/145082020年8月11日閲覧 

外部リンク 編集