桂 三金(かつら さんきん、1971年1月6日 - 2019年11月9日)は大阪府東大阪市出身の落語家。本名は奥野おくの 武志たけし[1]吉本興業所属。上方落語協会会員。自称「落語界の橋田壽賀子」。

かつら 三金さんきん
桂(かつら) 三金(さんきん)
第25回彦八まつりにて(2015年9月5日)
本名 奥野おくの 武志たけし
生年月日 1971年1月6日
没年月日 (2019-11-09) 2019年11月9日(48歳没)
出生地 日本の旗 日本大阪府東大阪市
師匠 6代桂文枝
弟子 桂笑金
名跡 1. 桂三金(1994年 - 2019年)
活動期間 1994年 - 2019年
活動内容 上方落語
配偶者
所属 吉本興業
受賞歴
* 2000年 「NHK新人演芸大賞」優秀新人賞
備考
上方落語協会会員

人物・略歴 編集

明星高等学校卒業。マジシャンのミスタースキンは中学・高校の同級生。1993年に関西大学社会学部を卒業後、八光信用金庫(現在の大阪シティ信用金庫)に入庫、サラリーマン生活を送る。

中学校から大学まで落語研究会(落研)に所属していた。

1994年6月に桂三枝(現:六代桂文枝)に入門。高座名は、金融機関への勤務経験から。兄弟弟子の三扇三若らとともに、落語家のユニット「落語X世代」を結成している。

肥満体の体型で知られ、身長は168cmながら体重は120kgを超えていた。

2019年11月第2週の天満天神繁昌亭昼席「落語家25周年記念ウイーク」期間中、同期噺家8名[2]と共に出演中だったが、11月9日の朝に自宅で倒れ、大阪市内の病院に救急搬送されたが21時35分(JST)、脳幹出血のため逝去。48歳没[3][4]

最後の高座は、亡くなる前日の繁昌亭昼席に出演後、兵庫県明石市の「西明石浪漫笑」での「大・大阪辞典」(六代桂文枝作)であった。

死去から10日あまり後の11月20日、上方落語協会の第14回繁昌亭大賞に選ばれ、協会会長の笑福亭仁智は「審査会があと十数日早ければ、三金の耳に届いたのに…。大賞が取れたのは良かったが、残念」と惜しんだ[5][6]

2020年6月15日からの一週間は、天満天神繁昌亭昼席で「桂三金繁昌亭大賞受賞記念ウィーク」が開催予定であったが、新型コロナウイルス感染防止に伴う閉館のため中止となり、同年11月9日昼席に「繁昌亭大賞受賞記念寄席」が追善興行として開催された。

2020年10月15日(放送16日1:00)NHKラジオ深夜便「上方落語を楽しむ」で、くまざわあかねの解説で「お菊の皿」が放送された。

芸風 編集

古典落語の他、趣味であるゴスペルストリートダンスなどを生かした「ゴスペル落語」「ダンス落語」などの創作落語コントなども演じる。創作落語では自身がモチーフになっている「奥野君の祭」「奥野君の選挙」「奥野君のコンパ」「奥野君の幽霊」などの奥野君シリーズがある。

また趣味であるプロレス観戦を通じて、プロレス好きの落語家を集め、出囃子をプロレス入場曲にするなどした主催の寄席や、実際のレスラーとも共演したコラボ寄席なども開催している。2019年11月末にはプロレス団体「DRAGON GATE」のレスラーと共演する「ドラゴンゲート寄席」が開催予定だったが、目前にして急死してしまった。

特技はバルーンアート宝塚ファンの落語家が集まる「花詩歌タカラヅカ」公演にも毎回参加していた。芸名は「百貫 で舞(ももぬき でぶ)」。

またマツコ・デラックスに扮した「ミツコ・デラックス」という漫談芸がある。

受賞歴 編集

 
結三柏は、桂文枝一門の定紋である。

弟子 編集

出演 編集

脚注 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集