桂駅

日本の京都府京都市西京区にある阪急電鉄の駅

桂駅(かつらえき)は、京都府京都市西京区川島北裏町にある阪急電鉄阪急京都本線嵐山線の2路線が乗り入れ、このうち嵐山線は当駅を起点とする。京とれいん雅洛を含めた全営業列車が停車する。駅番号はHK-81

桂駅
東口(2014年3月)
かつら
Katsura
地図
所在地 京都市西京区川島北裏町97番地2[1]
北緯34度58分45.74秒 東経135度42分11.79秒 / 北緯34.9793722度 東経135.7032750度 / 34.9793722; 135.7032750座標: 北緯34度58分45.74秒 東経135度42分11.79秒 / 北緯34.9793722度 東経135.7032750度 / 34.9793722; 135.7032750
駅番号 HK81
所属事業者 阪急電鉄
駅構造 地上駅橋上駅
ホーム 3面6線
乗降人員
-統計年度-
54,467人/日
-2019年-
乗降人員
-統計年次-
(通年平均)33,559人/日
-2020年-
開業年月日 1928年昭和3年)11月1日
乗入路線 2 路線
所属路線 京都本線
キロ程 38.0 km(十三起点)
大阪梅田から40.4 km
HK-80 洛西口 (1.7 km)
(2.1 km) 西京極 HK-82
所属路線 嵐山線
キロ程 0.0 km(桂起点)
(1.4 km) 上桂 HK-96
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西口(2006年3月)

歴史 編集

 
開業当日の桂駅(1928年11月1日)

駅構造 編集

 
配線図[7]。保線基地は省略

島式3面6線のホームを持つ地上駅で、橋上駅舎を有している。京都本線には2面4線、嵐山線には1面2線が割り当てられており、前者は優等列車待避が可能。ホーム間連絡専用の地下道が通る。

2010年3月に案内システムが更新され、各ホームの発車案内LED式に統一された。この更新までは嵐山線ホーム(C・1号線)のものが行灯式(写真を参照)、河原町方面ホーム(2・3号線)のものが反転式[8]で、梅田方面ホーム(4・5号線)のみLED式であった。

京都本線の東側には駅ビルの『MEW阪急桂』があり、ペデストリアンデッキで直結している。かつては、この駅ビルが建つ場所にもホームがあった(詳しくは後述)。

のりば 編集

号線 路線 方向 行先 備考
C 京都本線 上り 烏丸京都河原町方面 早朝の始発列車
嵐山線 - 嵐山方面
1
2・3 京都本線 上り 烏丸・京都河原町方面
4・5 下り 高槻市淡路十三大阪梅田天下茶屋方面
付記事項
  • 京都本線は、内側2線(3号線と4号線)が主本線、外側2線(2号線と5号線)が待避線である。
  • C号線について
    • 桂車庫と直接線路がつながっている。ホームの名称が珍しい英字となっているが、これは車庫線の付番方式にのっとったもので、駅改築(後述)の際に設けられた[1]
    • 案内上は、対面の1号線と同様に嵐山線のホームとなっており、京都本線から嵐山線へ直通列車が運行される際に入線することがある。普段はもっぱら回送列車の引込線として使用されており、営業列車では早朝の普通京都河原町行き(当駅始発)が数本発車する。

なお、車両交換などの際に、洛西口方にある引き込み線を利用することがあるが、ここを社内ではD号線と呼んでいる[9]

1984年まで 編集

1984年までのホームは島式4面7線で、京都本線の上下線ホームの間に嵐山線のホームが挟まれていた。

駅の北側で京都本線の上り線は嵐山線の下をくぐっており、梅田方面と嵐山方面との直通に適した構造だった。また、改札口は地下通路の東西にあった。

しかし1984年時点で直通列車は定期運行されず、京都本線の高速化や10両編成列車の運行開始のため、1982年から改良工事が始められ、現在の形に改められた。6・7号線の跡地には、駅ビルが建てられている。

  • 1号線 - 河原町方面(桂車庫からの出庫列車が使用)
  • 2・3号線 - 河原町方面
  • 4・5号線 - 嵐山方面
  • 6・7号線 - 梅田・動物園前方面[10]

ダイヤ 編集

京都本線
  • 日中は当駅で準急と特急の緩急接続が行われている。準急は当駅発車後、上りは京都河原町駅まで、下りは平日は高槻市駅まで、土休日は茨木市駅まで先着する。
  • 桂車庫が併設されているため、両方面とも当駅発着の普通が早朝・夜間に設定されている。2007年3月14日改正で平日深夜に従来の急行高槻市行きを延長し、当駅止まりの上り準急を設定したが、2022年12月16日の運転をもって廃止した。
  • 2022年12月16日まで平日朝ラッシュ時に運転された、10両編成の快速急行京都河原町行き3本は当駅で大阪梅田方の2両を切り離していた。

利用状況 編集

2020年の通年平均の乗降人員は33,559人である[11]。阪急電鉄全線では第14位。

近年の1日平均乗車・乗降人員は下記の通り。

1日平均乗降・乗車人員推移[12][13]
年度 1日平均
乗降人員
1日平均
乗車人員
2007年(平成19年) 60,463 30,434
2008年(平成20年) 60,986 30,797
2009年(平成21年) 57,148 27,951
2010年(平成22年) 55,567 27,293
2011年(平成23年) 55,395 27,743
2012年(平成24年) 55,758 28,038
2013年(平成25年) 56,556 28,389
2014年(平成26年) 55,563 27,852
2015年(平成27年) 56,271 28,339
2016年(平成28年) 54,942 27,606
2017年(平成29年) 55,288 27,811
2018年(平成30年) 54,784 27,359
2019年(令和元年) 54,467 27,213

近年の1日平均乗降・乗車人員は以下のとおり。

  • 京都本線、嵐山線間の乗換人員は含まない。
1日平均乗降・乗車人員推移
年次 平日限定 通年
乗降人員 乗車人員 乗降人員 乗車人員
2007年(平成19年) 54,730 27,523 -
2008年(平成20年) 54,246 27,279
2009年(平成21年) 52,015 26,126
2010年(平成22年) 51,574 25,852
2011年(平成23年) 51,557 25,847
2012年(平成24年) 51,410 25,755
2013年(平成25年) 51,353 25,745
2014年(平成26年) 51,140 25,634
2015年(平成27年) 50,691 25,430
2016年(平成28年) - 45,435 22,734
2017年(平成29年) 45,634 -
2018年(平成30年) 45,028
2019年(令和元年) 45,103
2020年(令和2年) 33,559

駅周辺 編集

 
桂車庫(2007年8月)

東西共に住宅街が広がり、駅前にバスターミナルが整備されている。

駅南側で線路と府道142号沓掛西大路五条線(旧・山陰街道)が交差する川岡踏切などは両側を道路に挟まれている。

MEW阪急桂 編集

MEW阪急桂(ミューはんきゅうかつら)は、桂駅と直結している商業施設である。

駅の東側に建つ駅ビルは「イースト」、駅の改札口とを結ぶペデストリアンデッキに入居している店舗群は「ウエスト」というゾーン名で区分されている。

イーストには京都市証明書発行センター、有料駐輪場のほか、ブックファーストマツモトキヨシなどが出店し、ウエストには菓匠 千鳥屋、阪急ハウジングプラザ桂などが出店している。全店舗の一覧・詳細情報は公式サイト「フロアガイド」を参照のこと。

その他にも駅に付随するテナントして、アズナスエクスプレス、花屋、菓子屋、総菜店、宝くじ売り場がある。駐輪場については駅周辺にも京都市営の施設が数箇所にある。

バスのりば 編集

京都市営バス京阪京都交通が乗り入れており、駅東口に入る系統が「桂駅東口」、駅西口に入る系統が「桂駅西口」と案内される。

桂駅東口 編集

  • 京阪京都交通
    • 東口1番のりば
    • 東口2番のりば
      • 1・2系統:亀岡駅行/保津川下り乗船場行
      • 13・14・17系統:長峰行
      • 15系統:牛ケ瀬経由 JR桂川駅前行
      • 25B系統:三ノ宮街道 国道中山 経由 京都成章高校行
      • 28A系統:京都成章高校
      • 17・17B・快速24B・25B・29系統:JR桂川駅前行
    • 東口3番のりば
      • 10系統:洛西バスターミナル行
      • 13B・17B系統:長峰行
      • 26・29系統:中山(旧道) 経由 桂坂中央行
      • 26B系統:中山(旧道) 経由 桂イノベーションパーク前行
      • 25A・直行25A系統:三ノ宮街道 国道中山 経由 京都成章高校行

桂駅西口 編集

  • 京阪京都交通
    • 20系統:三ノ宮街道 京大桂 経由 桂坂中央行
    • 20B系統:三ノ宮街道 京大桂 西桂坂 経由 桂坂中央行

その他の特記事項 編集

  • 西京極駅の現駅舎(1988年に改築)は、当駅の旧駅舎(末期のもの)を模倣したデザインにされている[2]

隣の駅 編集

阪急電鉄
京都本線
快速特急
淡路駅 (HK-63) - 桂駅 (HK-81) - 烏丸駅 (HK-85)
特急
長岡天神駅 (HK-77) - 桂駅 (HK-81) - 烏丸駅 (HK-85)
通勤特急(平日のみ)・準特急
長岡天神駅 (HK-77) - 桂駅 (HK-81) - 西院駅 (HK-83)
急行(下り大阪梅田行きは平日のみ、当駅から京都河原町までは各駅に停車)
長岡天神駅 (HK-77) - 桂駅 (HK-81) - 西京極駅 (HK-82)
準急・普通
洛西口駅 (HK-80) - 桂駅 (HK-81) - 西京極駅 (HK-82)
嵐山線(全列車が各駅に停車)
桂駅 (HK-81) - 上桂駅 (HK-96)
  • 春・秋の行楽シーズンに運転される神戸本線西宮北口駅始発・京都本線経由で嵐山線へ直通する「直通特急」も当駅に停車する。停車駅等の詳細は阪急京都本線を参照のこと。

脚注 編集

  1. ^ a b 『阪急ステーション』阪急電鉄株式会社コミュニケーション事業部〈阪急ワールド全集 4〉、2001年、107-108・130頁頁。ISBN 4-89485-051-6 
  2. ^ a b c d e f g h 生田誠『阪急京都線・千里線 街と駅の1世紀』彩流社〈懐かしい沿線写真で訪ねる〉、2013年、4-6・38-42頁頁。ISBN 978-4-7791-1726-8 
  3. ^ 「七駅のホーム延伸」『交通新聞』交通協力会、1972年5月7日、1面。
  4. ^ 阪急沿線 No.114 P4 1985年4月
  5. ^ 草町, 義和. “阪急阪神、駅ナンバリングを導入へ…三宮駅は「神戸三宮」に改称”. レスポンス(Response.jp). 2013年5月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月12日閲覧。
  6. ^ 〜すべてのお客様に、よりわかりやすく〜「西山天王山」駅開業にあわせて、「三宮」「服部」「中山」「松尾」4駅の駅名を変更し、全駅で駅ナンバリングを導入します (PDF) - 阪急阪神ホールディングス、2013年4月30日
  7. ^ オフィスJ.B、旭和則『都市鉄道完全ガイド 関西私鉄・地下鉄 2022-2023年版』双葉社、2022年8月31日、7頁。
  8. ^ 他駅とは異なり、「特急 河原町ゆき」のように、行先の駅名に「ゆき」が添えられている。先発表示とも一体型で、現在数駅で現存するものより一世代前のタイプであった。当駅にあった筐体の更新により、このタイプが現存する駅はなくなった。
  9. ^ 【阪急電車おしらべ係 第26回】「C号線」と呼ぶのはどうして?”. 阪急阪神マーケティングソリューションズ. 2021年7月5日閲覧。
  10. ^ 当時、大阪市営地下鉄堺筋線(現在のOsaka Metro堺筋線)の終着駅は動物園前駅で天下茶屋駅は未開業。
  11. ^ 駅別乗降人員 - 阪急電鉄
  12. ^ 京都市統計書 第8章 都市施設 07 私鉄市内駅乗降客数(JRを除く)
  13. ^ 京都府統計書「鉄道乗車人員」

関連項目 編集

外部リンク 編集