桟橋通五丁目停留場

日本の高知県高知市にあるとさでん交通の停留場

桟橋通五丁目停留場(さんばしどおりごちょうめていりゅうじょう)は、高知県高知市桟橋通五丁目にあるとさでん交通桟橋線路面電車停留場。桟橋線の終点である。

桟橋通五丁目停留場*
遠景(2010年5月)
さんばしどおりごちょうめ
Sambashidori 5-chome
桟橋車庫前 (0.2 km)
地図
所在地 高知県高知市桟橋通五丁目
北緯33度32分25.67秒 東経133度33分9.86秒 / 北緯33.5404639度 東経133.5527389度 / 33.5404639; 133.5527389座標: 北緯33度32分25.67秒 東経133度33分9.86秒 / 北緯33.5404639度 東経133.5527389度 / 33.5404639; 133.5527389
所属事業者 とさでん交通
所属路線 桟橋線
キロ程 2.4 km(はりまや橋起点)
駅構造 地上駅
ホーム 2面1線
開業年月日 1905年明治38年)4月7日
* 1938年に桟橋停留場から改称
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歴史 編集

桟橋通五丁目停留場は1905年明治38年)、桟橋線(当時の路線名は潮江線)の延伸により桟橋停留場(さんばしていりゅうじょう)の名で開業した[1][2]。この停留場名については、それまで路線の終点であった隣の停留場(現在の桟橋車庫前停留場)が名乗っていたものである[1][2]。桟橋通五丁目への改称は1938年(昭和13年)に行われた[1][2]

かつては伊野線伊野停留場から当停留場まで貨物列車が運行され[3]伊野町(現在のいの町)で生産された土佐和紙などの製品が運ばれていたが、1945年昭和20年)頃に廃止されている[4]

年表 編集

構造 編集

 
改良前の停留場(2007年)

起点から南下を続けてきた複線の軌道が合流し、単線となった先にホームが設けられている[6]。ホームは軌道の終端部をコの字型に囲むように配された頭端式ホームで、軌道の東側に降車ホーム、西に乗車ホームがある[6]。降車ホームは短く[6]、車両の中扉・後扉はホームにかからない。終端部に乗務員用のトイレがある。

かつては機材用と思しき小屋とトイレしか目立った構造物はなく、駅名標も脇にある電柱に取り付けてあるだけの簡素な停留場で[7]、降車場所は高知駅寄り、軌道が単線になる手前にあった[8]。停留場の整備改良工事が実施されたのは2009年。2月に着手し、点字ブロックの埋設を含むホーム面のかさ上げ、ホーム屋根と仕切り柵の取り付け、終端部への本格的な車止めの設置が行われ、同年3月23日に完成した。工事期間中は仮設の乗車ホームが複線部分に設けられ、元のホームで乗客を降ろしてから乗車ホーム位置まで移動していた。

また、1947年まではループ線が敷かれていて[1][2]、当停留場から桟橋を通り岸壁通停留場に接続していた。ループ線は貨物列車の折り返しに利用された。

周辺 編集

停留場の東側には高知港の堤防が建つ[8]。その向こうは海で桟橋には多数の船舶が係留されているが、堤防の高さが電車の車体ほどあるため停留場から海を望むことはできない[9]。周囲には高知港の港湾関係の建物が立地する[8]

隣の停留場 編集

とさでん交通
桟橋線
桟橋車庫前停留場 - 桟橋通五丁目停留場

脚注 編集

  1. ^ a b c d e f g h 『土佐電鉄が走る街 今昔』101・156-158頁
  2. ^ a b c d e 今尾恵介(監修)日本鉄道旅行地図帳』 11 中国四国、新潮社、2009年、61頁。ISBN 978-4-10-790029-6 
  3. ^ 『路面電車はゆく 高知』高知新聞社、1998年、94頁。ISBN 4-87503-268-4 
  4. ^ 『土佐電鉄が走る街 今昔』50-51頁
  5. ^ 上野宏人 (2014年10月2日). “とさでん交通:「再出発」 「便利な市民の足に」高知で設立式 新デザインの車両披露”. 毎日新聞 (毎日新聞社) 
  6. ^ a b c 川島令三『四国・九州ライン 全線・全駅・全配線』 第2巻 四国西部エリア、講談社〈【図説】 日本の鉄道〉、2013年、38,95頁。ISBN 978-4-06-295161-6 
  7. ^ 何もない終点・・・桟橋通り五丁目”. RMMスタッフ徒然ブログ. 鉄道ホビダス (2008年8月29日). 2017年5月25日閲覧。
  8. ^ a b c 川島令三『全国鉄道事情大研究』 四国篇、草思社、2007年、284-287頁。ISBN 978-4-7942-1615-1 
  9. ^ 『土佐電鉄が走る街 今昔』59頁

参考文献 編集

関連項目 編集