森下孝三

アニメーションプロデューサー、演出家

森下 孝三(もりした こうぞう、1948年[1]7月17日[2] - )は、日本アニメーションプロデューサー演出家東映アニメーション代表取締役会長、東映アニメーション音楽出版代表取締役社長。静岡県出身[2]。血液型はO型[2]

人物 編集

  • 主に集英社と関係が深く、そのため人気ジャンプアニメ作品に出回ることが度々であった。演出も行う。
  • 演出家としての師匠は、勝間田具治。勝間田の重厚な東映アクション路線を継承しつつ、そこに華麗さも加えた演出を得意とし、その作風は『聖闘士星矢』で大きく結実する。この作品でプロデューサーに転身し、森下の作風に加え、派手なカット割りや透過光をふんだんに用いた演出を得意とする弟子格の山内重保をメイン演出に重用した。『聖闘士星矢』放映終了後、『ドラゴンボール』のプロデューサーに就任するが、ここで星矢の演出、作画スタッフを投入したため、『ドラゴンボール』のアクションアニメ化に拍車がかかった要因となった。
  • 近年は副社長として企業実務を中心に活動していたが、『手塚治虫のブッダ』でアニメ制作現場に復帰。初めて監督を担当した。本人によると「(かつて東映まんがまつりのトリを飾っていた様な)名作長編アニメ劇場映画の作り方を知っていたのは、今の東映アニメでは自分しかいなかったから」とのこと[1]

経歴 編集

  • 1970年 東映動画(現・東映アニメーション)製作部に入社[1]
  • 1988年 企画部に異動、プロデューサーとなる[1]
  • 1998年11月 企画営業部企画営業室長兼企画者グループチーフプロデューサー[3]
  • 2000年12月 企画営業部部長代理兼企画営業室長[3]
  • 2002年6月 企画営業部長兼コンテンツ事業室長(役員待遇)[3]
  • 2004年1月 国際部担当補佐兼企画営業部長兼コンテンツ事業室長(役員待遇)[3]
  • 2004年6月 取締役兼国際部担当補佐兼企画営業部長[3]
  • 2005年3月 取締役兼企画兼国際部担当補佐[3]
  • 2006年6月 常務取締役[3]
  • 2008年7月 常務取締役兼企画営業本部長[3]
  • 2009年6月 取締役副社長[3]
  • 2012年6月 取締役副会長[3]
  • 2014年6月 取締役会長[3][4]
  • 2017年8月 コヨーテ株式会社代表取締役会長[5]
  • 2020年6月24日 東映アニメーション取締役会長退任、相談役就任[6]
  • 2022年6月24日 東映アニメーション代表取締役会長就任[7]

TVシリーズ 編集

アニメ映画作品 編集

ゲーム 編集

実写 編集

メディア出演 編集

ラジオ 編集

鳥嶋和彦がメインホストを務める番組。声優の野沢雅子と共にゲスト出演。『ドラゴンボール』の制作秘話などを語った[8]

出典 編集

  1. ^ a b c d 『手塚治虫のブッダ -赤い砂漠よ!美しく-』壮大なエンタテインメントが始まる 森下 孝三監督インタビュー(1)”. アニメ!アニメ!. イード. 2013年3月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年7月17日閲覧。
  2. ^ a b c 「DRAGON CALL スタッフ8人に聞きました」『ドラゴンボールZ アニメ・スペシャル』集英社〈ジャンプ・ゴールドセレクション4〉、1989年10月18日、124頁。雑誌 29939-10/18。 
  3. ^ a b c d e f g h i j k ユーレット 森下孝三
  4. ^ 人事異動及び組織変更に関するお知らせ”. 東映アニメーション (2014年6月24日). 2014年7月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年7月17日閲覧。
  5. ^ 東映・東映アニメーション音楽出版・DLEの3社により、日本及びアジア全域のコンテンツ市場に向けたオリジナル企画の開発・プロデュース専門の合弁会社を設立,株式会社ディー・エル・イー,2017年8月3日
  6. ^ 【人事】東映アニメ、吉谷敏氏が専務取締役に北﨑広実氏が常務取締役に昇任 現・取締役会長の森下孝三氏が退任へSocial Game info 2020年5月25日
  7. ^ 東映アニメ、森下孝三相談役が代表取締役会長に復帰,アニメーションビジネス・ジャーナル,2022年5月27日
  8. ^ 孫悟空(野沢雅子)とDr.マシリト(鳥嶋和彦)、そして東映アニメーションの会長を交えて『ドラゴンボール』を語りまくる!? 歴史的な座談会がここに実現!”. 電ファミニコゲーマー. 株式会社マレ (2023年9月25日). 2023年9月26日閲覧。

関連項目 編集

先代
高橋浩
東映アニメーション会長
2014年 - 2020年、2022年
次代
(現職)