樋口 泰行(ひぐち やすゆき、1957年11月28日 - )は、日本の実業家。現在、パナソニックホールディングス株式会社傘下のB2Bソリューションを手掛けるパナソニック コネクト株式会社の初代 代表取締役 執行役員 社長・CEO

ひぐち やすゆき

樋口 泰行
生誕 (1957-11-28) 1957年11月28日(66歳)
日本の旗 日本兵庫県
国籍 日本の旗 日本
出身校 大阪大学工学部
ハーバード大学経営大学院
職業 経営者
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来歴・人物 編集

兵庫県生まれ、奈良県育ち。奈良市立鶴舞小学校奈良市立富雄中学校奈良市立登美ヶ丘中学校奈良県立奈良高等学校大阪大学工学部電子工学科卒業。松下電器産業エンジニア時代、同じプロジェクトで仕事をした米国IBMスタッフの影響から、ハーバード・ビジネス・スクールハーバード大学経営大学院)へ留学、修了。2003年には、日本ヒューレット・パッカード社長に抜擢された。

2005年5月に日本ヒューレット・パッカード社を退任し、産業再生機構の支援で再建中であったダイエー代表取締役社長に就任した。しかし、同社を支援する丸紅との確執から、2006年10月に社長を退任。

2007年3月5日付で、マイクロソフト日本法人の代表執行役最高執行責任者(COO)に、翌2008年4月1日付で、同代表執行役社長 兼 米国本社コーポレートバイスプレジデントに就任した。2015年7月1日、副社長であった平野拓也へ社長職を譲り、自身は代表執行役会長に就任。2017年4月1日付で古巣パナソニックに復帰し、専務役員・コネクティッドソリューションズ社社長に就任[1]。 同年6月29日 パナソニック株式会社代表取締役専務執行役員に就任した。

2017年、パナソニックに復帰後、改革に着手。B2B顧客の本社が集中する東京へのカンパニー本社の移転(2017年10月)や、フリーアドレスの導入、服装のカジュアル化、ICTのフル活用によりコミュニケーションの壁をなくすなどの取り組みを進めるなど、従来のパナソニックにはなかった企業文化を根付かせていく活動に注力した。事業戦略においては、パナソニックのモノづくりの100年の知見やノウハウを活かして、製造(造る)・物流(運ぶ)・流通、店舗(売る)をつなぐサプライチェーンを中心とした顧客の現場の “お困りごと” の解決に役立てていくというビジョン「現場プロセスイノベーション」に基づき、事業強化を図った。

2020年5月、サプライチェーン専門ソフトウェア企業でグローバル首位の米企業Blue Yonderに20%、8億ドルを超える出資を決定した。さらに2021年には残り80%の株式を取得し、Blue Yonderの買収を完了した。この投資により両社はオートノマスサプライチェーン(サプライチェーンの自動化)の実現を目指している。

2022年4月、パナソニックの持株会社制移行に伴い、パナソニック株式会社コネクティッドソリューションズ社の事業を継承し、「パナソニック コネクト株式会社」が発足。樋口はその初代の代表取締役 執行役員 社長・CEOに就任した。

経歴 編集

著書 編集

  • 『「愚直」論』(ISBN 9784478733066
  • 『変人力』(ISBN 9784478000830
  • 『僕が「プロ経営者」になれた理由』(ISBN 9784532321185
  • 『マイクロソフトで学んだこと、マイクロソフトだからできること。』(ISBN 9784492502167
  • 『パナソニック覚醒 愛着心と危機感が生む変革のマネジメント』(ISBN 9784296111725)

外部リンク 編集

出典 編集

関連項目 編集

先代
高柳肇
日本ヒューレットパッカード社長
2003年 - 2005年
次代
小田晋吾
先代
蓮見敏男
ダイエー社長
第5代:2005年 - 2006年
次代
高橋義昭
(社長代行)

西見徹
社長
先代
ダレン・ヒューストン
日本マイクロソフト社長
第6代:2008年 - 2015年
次代
平野拓也