横溝春雄

日本の洋菓子職人

横溝 春雄(よこみぞ はるお、1948年昭和23年〉2月2日[1] - )は日本洋菓子職人。東京・神田の菓子店に勤務した後ヨーロッパ各地で修業し、オーストリアウィーンにある老舗菓子店 ”デメル” に日本人として初めて採用された。

よこみぞ はるお

横溝 春雄
生誕 (1948-02-02) 1948年2月2日(76歳)
埼玉県大宮市
国籍 日本の旗 日本
職業 菓子職人
流派 洋菓子
公式サイト リリエンベルグ(Lilien Berg)
テンプレートを表示

人物・来歴

編集

埼玉県大宮市でパン屋を営む家庭の次男として誕生し、早朝から夜遅い時間まで懸命に働く両親の姿を見て育つ[1]。「パン屋は大変だからお菓子屋におなり」という母の言葉もあり、自分は幼い頃からお菓子屋になると考えていたという[1]。兄が一人、弟が二人の4人兄弟で、兄が実家を継ぎ、弟二人も菓子職人の道を歩んでいる[2]

1966年、東京・神田小川町の洋菓子店 ”エスワイル”(S.Weil)に入社し5年半勤務した後、店主の勧めで1971年にヨーロッパへ渡り、西ベルリンチューリッヒジュネーブ等で修業し、ウィーンの皇室御用達とも云われる[3]菓子店 ”デメル” に入社し、2年半勤務した後に帰国する。

1977年より、新宿中村屋 ”グロリエッテ” のシェフを11年務めた後、40歳を迎えた1988年に独立し、ウィーン菓子工房 ”リリエンベルグ”(ドイツ語で”百合の丘”を意味する)を神奈川県川崎市新百合ヶ丘にオープンする[4]。店の基本理念は「見た目の仕上げに懲りすぎず、流行にとらわれない、素直に美味しいと感じて頂ける心和むような温かみのあるお菓子を作りたい」というもの[5]

現在は神奈川県川崎市麻生区に在住。(2023年6月)

役職など

編集

出演番組

編集

受容

編集
  • 漫画『美味しんぼ』44巻の中でリリエンベルグが取り上げられている[8]

著作

編集
  • 『[シェフ・シリーズ11]横溝春雄のウィーン菓子 』中央公論社(1982年)
  • 『リリエンベルグのコンフィチュール 素材を生かした美味しいジャムのつくり方』誠文堂新光社(2010年)
  • 『お菓子とケーキおいしい生地の基本』成美堂出版(2011年)
  • 『ウィーン菓子工房リリエンベルグ 真心のレシピと笑顔の魔法』スタジオタッククリエイティブ(2014年)

共著

編集
  • 『思わずつくりたくなる極上のチョコレートレシピ』NHK出版(2014年)

脚注

編集

注釈

編集

出典

編集
  1. ^ a b c 横溝 1982
  2. ^ こだわり職人 リリエンベルグ 横溝 春雄氏”. 横溝シェフの秘密. 2023年6月25日閲覧。
  3. ^ ウィーンの皇室御用達カフェ「デメル」で上流階級気分を満喫”. たび こふれ. 2023年6月25日閲覧。
  4. ^ a b 郊外の洋菓子店「リリエンベルグ」が全国に知られる人気店になった理由”. パティシエントマガジン. 2023年6月28日閲覧。
  5. ^ リリエンベルグ|About”. ウィーン菓子工房 Lilien Berg. 2023年6月28日閲覧。
  6. ^ 横溝 春雄(よこみぞ はるお)【製菓技能士】 平成22年度認定かわさきマイスター”. 川崎市ホームページ. 2023年6月28日閲覧。
  7. ^ NHKの「プロフェッショナル仕事の流儀」に登場した新百合ヶ丘にある有名洋菓子店「リリエンベルグ」”. 新百合ヶ丘タイムズ. 2023年6月28日閲覧。
  8. ^ 製菓技能士 横溝 春雄さん|かわさきマイスター紹介”. まいぷれ[川崎市]. 2023年6月28日閲覧。

参考資料

編集
  • 横溝春雄『[シェフ・シリーズ11]横溝春雄のウィーン菓子』中央公論社、1982年10月20日。 

関連項目

編集

外部リンク

編集