樹状細胞ワクチン療法(じゅじょうさいぼうワクチンりょうほう、: dendritic cell vaccine therapy)とは、免疫細胞の1つである樹状細胞を利用したがんの治療法である。がん患者自身の免疫力を利用したことが、これまでの標準治療外科手術放射線療法化学療法)と異なる点である(免疫療法)。免疫を応用することで、副作用の少ないがん特異的な治療が可能となる。 信州大学東京女子医科大学九州大学などでは先進医療として提供されている。

歴史 編集

カナダの免疫学者ラルフ・スタインマンが樹状細胞を発見した(同氏はこの研究で2011年にノーベル医学・生理学賞を受賞した)。その後、世界中で樹状細胞を使ったがん治療の研究開発が進められてきた。日本においては東京大学医科学研究所などで研究が行われている。現在では臨床研究のほか、企業や大学と連携した医療機関において、実地医療として患者に提供されている。

樹状細胞ワクチン療法の仕組み 編集

血液から樹状細胞を分離と手術によるがん組織の摘出を行い、樹状細胞にがん細胞を取り込ませる(がんの特徴を覚える)、樹状細胞を体内に戻す、体内で樹状細胞ががんの特徴をTリンパ球に伝えて活性化させる、活性化Tリンパ球ががんを探し出して攻撃できるようになる。

関連項目 編集

外部リンク 編集