正福寺(しょうふくじ)とは、千葉県袖ケ浦市にある真言宗智山派寺院である。笠上観音(かさがみかんのん)の名で知られる[1]

正福寺
正福寺(千葉県袖ケ浦市)
笠上観音 正福寺本堂
所在地 千葉県袖ケ浦市久保田2329
宗派 真言宗智山派
創建年 不詳
別称 笠上観音
法人番号 6040005008244 ウィキデータを編集
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概要 編集

古来より、「久保田の観音様」として信仰の厚い寺院である。毎年4月29日には癇の虫封じの儀式を行っている[1]

発祥 編集

寛政年間の火災により記録が消失しているため、由緒などは不明だが、1873年(明治6年)まで笠上山の中腹にあった旧笠上観音の堂宇が廃されたのち、本尊の聖観世音菩薩坐像が正福寺に遷され、笠上観音と名乗ったようである[1]

明治時代に発行された「故郷姉崎町年中行事(編纂 齊藤孝/画 廣瀬蘆竹)」の中に「望陀郡久保田村笠上山観音春色」という題名で描かれている笠上観音の南画には、山上にある本堂とともに山門などが描かれており、当時の隆盛を垣間見ることができる[2]

所蔵品 編集

旧笠上観音から引き継いだ物が多い[3]

本尊 聖観世音菩薩坐像

天平年間に行基により彫刻されたと伝わる。正福寺は密教寺院のため通常は秘仏とされているが、33年に一度だけ開帳される[1]

絵馬(旧笠上観音より)

仁王像(同上)

賽銭箱(同上)

アクセス 編集

JR内房線 長浦駅から徒歩15分

出典 編集

  1. ^ a b c d [1]2020年1月20日閲覧。
  2. ^ "故郷姉崎町年中行事 P2012"2020年1月22日閲覧。
  3. ^ [2]2020年1月20日閲覧。