死人沢(しびとざわ)は、宮城県加美町にある河川。

地理 編集

加美町北部旧宮崎町地域にある田代高原付近にあるとされる。

地名の由来 編集

宮城県加美郡加美町宮崎

中山平温泉駅から直線距離で4850m

死人沢の地名の由来は、旅の僧侶が焼け火箸でめった刺しにして殺され、顔の皮を剥がれて捨てられたことから。

昔々、久保屋敷に怠け者で性悪で、貧困で人の交際もなく、 淋しく暮らす農家がいた。 ある年の秋、一人の僧(ろくぶ)が托鉢して村をまわった後、一夜の宿をその農家の家に求めた。

その後、村人は憎が村から出て行った姿を見たものがいないと噂しあった。後に、火打山の沢に死体があることがわかり、村役人より片付けを命じられた村の当番達が死体を取り調べたところ、僧が焼火箸で刺し殺され、小松沢の奥でだれとも面相の判らないように、面の皮を剥ぎ、隣の沢に棄てたのだろうということになった。

一方の剥がした顔が捨てられていた場所を面剥沢といい、遺体を棄てた沢を死人沢と呼ぶようになったといわれる

また、死人沢という地名は、加美町田代高原付近にも存在する。地名研究者の太宰幸子は、『みやぎ地名の旅』において、こうした地名の場所では、かつて、そこで製鉄などが行われており、事故や鉱毒災害などによる被害からそう呼ばれるようになった可能性を指摘している

脚注 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集