殺陣師一代』(たてしいちだい)は、1967年1月20日に ビクターより発売された橋幸夫の86枚目のシングル(SV-520)[1]

殺陣師一代
橋幸夫シングル
初出アルバム『恋のメキシカン・ロック/橋幸夫ベストヒット14
(LP・SJV-290)』
B面 花のお江戸の若さま侍
リリース
ジャンル 歌謡曲
時間
レーベル ビクター(SV-520)
作詞・作曲 佐伯孝夫(作詞)
吉田正(作曲)
橋幸夫 シングル 年表
シンガポールの夜は更けて
(1966年12月10日)
殺陣師一代
名なし草
(1967年2月15日)
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概要 編集

  • 作詞は佐伯孝夫、作・編曲は吉田正で、橋の両恩師による楽曲である。前年12月5日に『霧氷』で2度目のレコード大賞を受賞した橋が、受賞翌年の最初にリリースした楽曲となる。『シンガポールの夜は更けて』は、前年の12月10日にリリースしており、受賞直後のリリースとなる。
  • 楽曲は、長谷川幸延原作による日本の戯曲「殺陣師段平」をもとに作成されており、ジャケットの表、また歌詞の表題部に明記されている。
  • 作詞の佐伯孝夫はジャーナリスト出身で、社会の出来事を巧みに取り入れ詩だけでなく、古典芸能や文芸、歴史にも造詣が深く[2]、過去には「弁天小僧」(歌:三浦洸一)、「お嬢吉三」(歌:橋幸夫)、「南海の美少年」(同)なども制作している。
  • また、橋がデビュー当初、大映と専属契約を結び、大映スターの市川雷蔵と過去に共演し、親しい関係になっており[3]、橋が出演しない雷蔵主演の映画でも、主題歌を歌っており、1962年9月公開の大映映画「殺陣師段平」で段平の先生澤田正二郎の役で雷蔵が主演していたことも、このテーマを取り上げる要因になった。
  • 浪曲の真山一郎による同名の楽曲があるが、作詞梅本たかし、作曲西脇功で別作品である。
  • c/wは「花のお江戸の若さま侍」同じく佐伯孝夫作詞、吉田正作曲で、歌舞伎座テレビ室制作・日本テレビ放映「若さま侍捕物帖」の主題歌となっている。

収録曲 編集

  1. 殺陣師一代
    作詞:佐伯孝夫、作・編曲:吉田正
  2. 花のお江戸の若さま侍
    作詞:佐伯孝夫、作・編曲:吉田正

収録アルバム 編集

  • 『元祖、股旅ここにあり!』(2001年11月21日) VICL-60817
  • 『橋幸夫が選んだ橋幸夫ベスト40曲』(2000年10月4日)VICL-60641~2
  • 『<TWIN BEST>』(1998年11月6日)VICL-41033~4
  • 『橋幸夫/股旅~ベスト・オブ・ベスト』(1994年10月26日)VICT-15078
  • 『橋幸夫/豪華版全曲集』 [2CD](1992年10月28日)VICL-40059~60
  • 『橋幸夫/全曲集』(1989年10月21日)VDRY-30005
    その他

カバー 編集

山内惠介“恋する"ベスト / 山内惠介 2009年

出典 編集

  1. ^ 「シングルレコード・ディスコグラフィティ」橋幸夫・小野善太郎共著『橋幸夫歌謡魂』ISBN 4-948735-16-7 ワイズ出版(東京)1993/6 168-209頁参照
  2. ^ 金子勇『吉田正 誰よりも君を愛す』ISBN 978-4-623-05623-1 ミネルヴァ書房(京都) 2010/1 137頁
  3. ^ 橋幸夫著『シオクルカサ(潮来笠)の不思議な世界:エピソードで綴る波乱の歌手伝説』ISBN 978-4-87969-106-4 日刊現代(東京)2007/4 120-121頁