毘舎離

古代インドの十六大国の1つヴァッジ国内にあった商業都市。ビハール州

毘舎離(びしゃり、: Vaiśālī, ヴァイシャーリー、: Vesālī, ヴェーサーリー)は、古代インド十六大国の1つヴァッジ国内にあった商業都市。吠舎離とも。

Vaishali

Vaiśālī

Licchavi
仏舎利塔、舎利塔、アショーク柱
Vaishaliの位置(ビハール州内)
Vaishali
Vaishali
Vaishaliの位置(インド内)
Vaishali
Vaishali
座標:北緯25度59分 東経85度08分 / 北緯25.99度 東経85.13度 / 25.99; 85.13座標: 北緯25度59分 東経85度08分 / 北緯25.99度 東経85.13度 / 25.99; 85.13
Country インドの旗 インド
ビハール州
地方 ミティラー地方
ヴェーサーリー県
建立 599 BCE
等時帯 UTC+5:30 (IST)
ウェブサイト vaishali.nic.in

リッチャヴィ族(離車族)の住んでいた地域で、自治制・共和制がしかれ、通商貿易が盛んで、自由を尊ぶ精神的雰囲気があったと言われている。

釈迦の時代においてもよく知られた商業都市であり、仏典にも数多くその名が見られる。また、仏教教団自体にも強い影響を与えており、仏教僧団を意味する「サンガ」(僧伽)という言葉は、元々はこの地域に発生した商工業者の同業組合や共和制を意味する言葉であり、その仕組みを仏教教団側が採用したことから、仏教僧団がこの名で呼ばれるようになった[1][2]

初期仏教教団における特異な在家信徒(後に出家)である遊女アンバパーリーが住んでいたことや、仏教経典の第2回結集が行われたことで有名。

脚注・出典 編集

  1. ^ 『仏教かく始まりき』 宮元啓一 春秋社 p87
  2. ^ 『ブッダ最後の旅』 中村元 岩波文庫 p216

関連項目 編集