10の汎ヨーロッパ交通回廊 (Pan-European transport corridors) は、1994年3月に、クレタ島で行われた第2回汎ヨーロッパ交通会議において、中央・東ヨーロッパで10〜15年間必要とされる主要な物資を運ぶためのルートとして決められた。1997年のヘルシンキでの第3回会議では、さらに追加された。したがって、これらの回廊は、その地理的位置に関わらず「クレタ回廊」または「ヘルシンキ回廊」と呼ばれることもしばしばある。10番目の回廊は、旧ユーゴスラビア諸国での戦争が終結してから提案された。

10の汎ヨーロッパ交通回廊の地図

これらの開発回廊は、欧州連合のプロジェクトであるトランスヨーロピアン交通ネットワーク英語版とは異なるが、ヨーロッパ連合で認められた主要ルートもあり、ほとんどの通過国が現在EUのメンバーであるため、2つのシステムを組み合わせようとする提案もある。

回廊には様々な道路、鉄道、水路がある。

I (南北) ヘルシンキ - タリン - リガ - カウナスクライペダ - ワルシャワグダニスク
II (東西) ベルリン - ポズナン - ワルシャワ - ブレスト - ミンスク - スモレンスク - モスクワ - ニジニ・ノヴゴロド
III ブリュッセル - アーヘン - ケルン - ドレスデン - ヴロツワフ - カトヴィツェ - クラクフ - リヴィウ - キエフ
IV ドレスデン / ニュルンベルク - プラハ - ウィーン - ブラチスラヴァ - ジェール - ブダペスト - アラド - ブカレスト - コンスタンツァ / クラヨーヴァ - ソフィア - テッサロニキ / プロヴディフ - イスタンブール
V (東西) ヴェネツィア - トリエステ / コペル - リュブリャナ - マリボル - ブダペスト - ウージュホロド - リヴィウ - キエフ
長さ1,600 km (994 mi)
VI (南北) グダニスク - カトヴィツェ - ジリナ (西支線 カトヴィツェ-ブルノ.
VII (ドナウ川) (北西-南東) - 長さ2,300 km (1,429 mi)
VIII ドゥラス - ティラナ - スコピエ - ソフィア - プロヴディフ - ブルガス - ヴァルナ
長さ1,500 km (932 mi)
IX ヘルシンキ - ヴィボルグ - サンクトペテルブルク - プスコフ - ホメリ - キエフ - リュバショフカ英語版 - キシナウ - ブカレスト - ディミトロヴグラード英語版 - アレクサンドルーポリ
長さ3,400 km (2,113 mi)

主要支線: サンクトペテルブルク - モスクワ - キエフ.

X ザルツブルク - リュブリャナ - ザグレブ - ベオグラード - ニシュ - スコピエ - ヴェレス - テッサロニキ

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