汎新日本主義』(はんしんにほんしゅぎ)は、宝野アリカ片倉三起也による日本音楽ユニットALI PROJECTの通算12枚目[1]オリジナルアルバム2010年9月29日徳間ジャパンコミュニケーションズから発売された。

汎新日本主義
ALI PROJECTスタジオ・アルバム
リリース
録音 2010年
日本の旗 日本
ジャンル J-POP
時間
レーベル 徳間ジャパンコミュニケーションズ
(TKCU-77135 - 77136)
(初回限定盤)
(TKCU-77137)
(通常盤)
チャート最高順位
  • 週間14位(オリコン)
  • 2010年度年間581位(オリコン)
  • 登場回数6回(オリコン)
  • 16位(Billboard JAPAN Top Albums
ALI PROJECT アルバム 年表
Poison
2009年
汎新日本主義
2010年
贋作師
2012年
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概要 編集

オリジナルアルバムとしては『Poison』から約13ヶ月ぶりの発売。『Poison』『禁書』『Psychedelic Insanity』『Dilettante』と同様に10曲収録され、最終トラックがインストゥルメンタルとなる。

オリジナルアルバムとしては初めて、初回限定盤と通常盤の2形態で発売された。初回限定盤は、イラストレーター・feebeeによる宝野をイメージした描き下ろしイラストジャケットとなっており、「絶國TEMPEST」と『Dilettante』に収録された「愛と誠」のMusic Clip入りのDVDが特典として付属している。また初回限定盤のみ、6曲目は「帝都乙女決死隊」ではなく、楽曲とメロディは同一ながら歌詞の異なる「四神獣飼殺し」が収録されている。

キャッチコピー 編集

脆弱な日本から、美しい日本の風土や精神や伝統への回帰。

収録曲 編集

  1. 絶國TEMPEST [4:52]
    • 宝野は、曲・歌詞を総合するとかつての「嵐ヶ丘」の第二弾になると述べている。「孤島の島国の王妃の心情、國を護りたいという願い」が歌詞として綴られている。
    • 初回限定盤には、本曲のMusic Clipが収録されている。
  2. 髑髏ヶ城の巫女達は永遠に現世の夢を見る [5:56]
  3. 平成日本残酷物語 [4:46]
    • 宝野は「青嵐血風録」系の楽曲であるとコメントしている。
    • サビにベドルジハ・スメタナの『ポルカ ヘ短調』が引用されている。
    • Aメロ、サビ直前にヤニス・クセナキスの『Tetora』が引用されている。
    • アウトロに同上作曲家の『Ergma』の音源が利用されている。
    • イントロにBIG FISH AUDIOのサンプル音源『KINGS OF THE SOUTH: DIRTY CRUNK KITS』より「Patron In My Cup」が利用されている。その他、同音源よりBメロには「Bird Games」が、2番~3番の間奏には「Babylon」が利用されている。
  4. 巴里と画家と女 [4:50]
    • 「祖国を捨てた若い画家と異国の恋人」を主題とした、アコーディオンの入った三拍子の曲。
  5. SENGOKU GIRL [4:23]
    • 歌詞はすべてカタカナと漢字の組み合わせで、ヴィジュアル・パンク系の曲となっている。
    • ラストにBIG FISH AUDIOのサンプル音源『HARD TRACKS FOR CINEMA』より「48 BrEl Synthfx」が利用されている。その他、同音源よりイントロ・アウトロには「50 BrEl Synth02」が利用されている。
  6. 四神獣飼殺し(初回限定盤) / 帝都乙女決死隊(通常盤)
    • 楽曲とメロディは同一ながら、それぞれ歌詞が異なる。
    • イントロ、2番~3番の間奏にBIG FISH AUDIOのサンプル音源『KINGS OF THE SOUTH: DIRTY CRUNK KITS』より「Towards The End」が利用されている。
  7. 鹿鳴館ブギウギ [5:28]
    • 『Poison』に収録された「極色一代女」に続く生ジャズver。
  8. 東方憧憬未見聞録 [5:38]
    • 「ヘテロ失楽園」以来のインドものと形容されている。
  9. 平和の因子 [3:55]
    • 雅楽風の音を交えたスローテンポな曲。
  10. この國よ静かに目覚めたまえ [4:39]
    • インストゥルメンタル。楽曲の中に「君が代」のフレーズが取り入れられている。

特典DVD 編集

初回限定盤のみ付属。

  1. 絶國TEMPEST
  2. 愛と誠
    • バンド形式のPVになっており、宝野・片倉に加えてバイオリンの渡辺剛杉野裕も出演している。片倉がPVに出演するのは、ファンクラブで限定配布された「薔薇色翠星歌劇団」以来である。
  3. PVメイキング

参加ミュージシャン 編集

  • 作詞:宝野アリカ
  • 作曲:片倉三起也
  • 編曲:片倉三起也(M1,M2,M3,M5,M6,M8,M9)、平野義久(M4,M10)、斉藤聡(M7)
  • ストリングスアレンジ:平野義久(M1)、渡辺剛(M8)
  • Strings:RUSH by 加藤高志[M1, M4, M10]、渡辺剛ストリングス[M7, M8]
  • Accordion:Hirofumi Mizuno(水野弘文)[M4]
  • Percussion:Shino Mari[M4]
  • DrumSoul Toul(そうる透)[M7]
  • Wood Bass:Shigeru Matsumoto(松本茂)[M7]
  • Guitar:Hiroshi Kobori(小堀浩)[M7]
  • Trumpet:Koji Nishimura(西村浩二)[M7]
  • Trombone:Eijiro Nakagawa(中川英二郎)[M4]、Yuzo Kataoka(片岡雄三)[M7]
  • Clarinet:Kenta Fukui(福井健太)[M4]
  • A.Sax:Robert Zung[M7]
  • T.Sax:Akio Miyazaki(宮崎明生)[M7]

クレジット 編集

Performed by ALI PROJECT
Engineered by Jiro Takita
Mastering Engineered by Yoichi Aikawa(相川洋一)(Rolling Sound)
Music Coodination Emari Mamiya(間宮えまり)(Genuine)
Recorded & Mixed at Recording Sound City
FLAMINGO SOUND
Zazou Music Shed
Art Direction & Design Maiko Yoshino(吉野磨衣子)
Photography Hironobu Onodera(小野寺廣信)
Photography Assistant Negishi Isao(根岸功)
Hair & Make-up Fusae Tachibana(橘房図)
Hair & Make-up Assistant Kayoko Manabe
Maiko Takinami(滝波マイコ)
Costume Kaie Tada(多田カイエ)(Triple fortune)
Stylist Miki Aizawa(相澤樹)
Stylist Assistant Zucchan
Location Ibaraki ken syokubutsuen(茨城県植物園)
Artist Management Boris Vian Inc.
Management Crew J'zK(茶漬け)(Boris Vian Inc.)
A&R Tomoko Okada(岡田知子)(Tokuma Japan Communications
Sales Promotion Hideo Tanaka(田中英雄)(Tokuma Japan Communications
Special Thanks to Makoto Okuda(奥田誠)、Naho Ohyama(Backstage Project)
Hideo Miyamoto(宮本英夫) / Abechan / Yukyoukai(勇侠会) / Cherry

脚注 編集

  1. ^ インディーズ作品含む
  2. ^ Limited, Synchtank (英語), Three Fold - Warner Chappell Production Music, https://www.warnerchappellpm.com/track/615-platinum-series-sfl1172-09/MjY5NzM0NjEtNzc0MjU3 2023年4月11日閲覧。 

参考文献 編集

外部リンク 編集