池ジュン子

日本の漫画家

池 ジュン子(いけ ジュンこ)は、日本の漫画家[1]京都府出身[2]

いけ ジュンこ
池 ジュン子
生誕 日本京都府
職業 漫画家
活動期間 2010年 -
ジャンル 少女漫画
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来歴 編集

学生時代、「ララまんがグランプリ」のセミナーで同期の漫画家である河口けいと出会う[3]

2010年、「168h」が第219回LMSベストルーキー賞を受賞し、『LaLaDX』(白泉社)2010年5月号に掲載。同年、「樹音を繋いで」が第54回LMGゴールドデビュー賞を受賞し、同誌9月号に掲載されデビュー[4][3]

2013年8月、『LaLa』(同)10月号より本誌初連載作品となる『ソラの妖精』の連載を開始[5]。2014年、同誌3月号にてオネエ男子と剣道部女子の恋を描いた『水玉ハニーボーイ』の読み切りを掲載し[6][7]、好評を得て同年6月号より集中連載を開始[8][9]。反響を得て同年12月号より連載化される[10]

2016年7月23日から8月2日まで、『LaLa』の40周年を記念して東京都の西武池袋本店別館2階西武ギャラリーにて開催された原画展「美しい少女まんがの世界」に池も参加[11]

2017年2月、『LaLaDX』3月号よりオネエを目指すショートギャグ『オネエ男子、はじめます。』の連載を開始[12]

2018年7月29日に東京都のワテラスコモンホールにて白泉社4誌合同により開催された「白泉社即日デビューまんが賞2018」のイベントのひとつとして、池によるデジタル作画講習が行われた[13]

2019年、同誌2020年1月号に同居ラブコメ作品『末永くよろしくお願いします』の読み切りが掲載され[14]、好評により連載化となり、同年5月号より連載開始[15]。2021年にデビュー10周年を迎えた記念として、『LaLa』8月号にて河口けいとのコラボ企画が掲載された[16]

2024年、『BLaLa』(同)Vol.11より初のボーイズラブ作品となる『我慢しないで抱きしめて』の連載を開始[17]

作風 編集

「濃いキャラクターとテンポのよい掛け合い」でラブコメを描く[18]

「『オネエ男子系少女漫画』のトップランナー」といわれており[19]、「オネエ男子系少女漫画」といえば池、と名前が挙げられる[20]。河口けいによると、池は「オネエキャラ」を描くのが上手である[3]。池は性癖により「オネエ」が好きだからだという[3]

人物 編集

作画について、2018年7月29日に開催された「白泉社即日デビューまんが賞2018」にて、「フルデジタルになったのは1年半くらい前から」であると明かしている[21]。「下絵はかなり早い段階からデジタル」であったが、「段階を踏んでデジタルに作業を移行」しており、背景はCLIP STUDIOを使用している[21]。フルデジタルに移行した後は、「アシスタントを雇っていない」という[21]。ペン入れについては「好きなところから、気分で」描くため、「目から描くこともあるけど、腰から描いたり」と語っている[21]

作品リスト 編集

漫画作品 編集

  • 凡例
    • 収録B1:『BEAR BEAR』第1巻 / 椿:『椿坂トリコロール』 / :『ソラの妖精』 / :『水玉ハニーボーイ』 / :『現代魔法使いのお気に入り』 / :『末永くよろしくお願いします』 / :単行本未収録

連載作品 読切作品
作品名 発行 掲載 収録 注記
1 ひやくろくしゆうはちえいち
168h
読切 白泉社 LaLaDX 2010年5月号 椿
2 しゆのんをつないて
樹音を繋いで
読切 白泉社 LaLaDX 2010年9月号
3 よろしくふらさあ
よろしくブラザー?
読切 白泉社 LaLaDX 2011年3月号
4 さはくのれくいえむ
砂漠の鎮魂歌
読切 白泉社 黒LaLa B1
5 ちらちらきらり
ちらちらきらり
読切 白泉社 LaLaDX 2011年11月号
6 しいゆうあけいん
See you again
読切 白泉社 白LaLa B1
7 へああへああ
BEAR BEAR
連載 白泉社 LaLaDX 2012年1月号 - 2013年7月号
8 ふゆそらにひひく
冬空に響く
読切 白泉社 LaLaDX 2012年3月号
9 つはきさかとりころおる1
椿坂トリコロール
読切 白泉社 青LaLa 『椿坂トリコロール』シリーズ
10 へああへああ
BEAR BEAR
読切 白泉社 LaLa 2013年1月号 『LaLa』本誌初登場作品[22]
11 つはきさかとりころおる2
椿坂トリコロール
読切 白泉社 LaLa 2013年3月号 『椿坂トリコロール』シリーズ
読み切り扱い[23]
12 つはきさかとりころおる3
椿坂トリコロール
読切 白泉社 LaLa 2013年5月号 『椿坂トリコロール』シリーズ
読み切り扱い[24]
13 つはきさかとりころおる4
椿坂トリコロール
読切 白泉社 LaLa 2013年8月号 『椿坂トリコロール』シリーズ
読み切り扱い[25]
14 そらのようせい
ソラの妖精
連載 白泉社 LaLa 2013年10月号 - 12月号
15 とうそくとほうせきしようしよ
盗賊と宝石少女
読切 白泉社 LaLaファンタジー[26]
16 みすたまはにいほおい
水玉ハニーボーイ
読切 白泉社 LaLa 2014年3月号
17 みすたまはにいほおい
水玉ハニーボーイ
連載 白泉社 LaLa 2014年6月号[9] - 9月号
2014年12月号 - 2019年2月号[27]
読み切りから集中連載を経て連載化[7][8][10]
18 となりのゆきおんなちやん
となりの雪女ちゃん
読切 白泉社 LaLa 2016年3月号[28]
19 かいきようこのかいきなあにたち
貝樹桜子の怪奇な兄達
読切 白泉社 LaLaDX 2016年9月号
20 おねえたんしはしめます
オネエ男子、はじめます。
連載 白泉社 LaLaDX 2017年3月号[12] - 2019年3月号
マンガPark 2017年8月1日 - 2019年4月5日[29]
並行連載
21 やんきいとのらいぬ
ヤンキーと野良犬
読切 白泉社 LaLaDX 2019年3月号
22 みすたまはにいほおい
水玉ハニーボーイ
読切 白泉社 LaLa 2019年5月号[30] 連載完結後読み切りとして掲載[30]
23 たんきら ほおいすひいたんしんく
ダンキラ!!! -Boys, be DANCING!-
連載 白泉社 マンガPark 2019年6月8日 - 7月20日[31]
LaLaDX 2019年8月号[32]
原作:株式会社コナミデジタルエンタテインメント
ゲームのコミカライズ[33]
24 けんたいまほうつかいのおきにいり
現代魔法使いのお気に入り
読切 白泉社 LaLa 2019年12月号[34]
25 すえなかくよろしくおねかいします
末永くよろしくお願いします
読切 白泉社 LaLa 2020年1月号[14]
26 すえなかくよろしくおねかいします
末永くよろしくお願いします
連載 白泉社 LaLa 2020年5月号[15] - 連載中 読み切りから連載化[15]
27 りようしゆさまとほうせきしようしよ
領主様と宝石少女
読切 白泉社 2020年8月5日[35] 単行本描きおろし[35]
28 にたいめみにちゆあしゆなうさあ
2代目ミニチュアシュナウザー
読切 白泉社 LaLaDX 2021年5月号[36]
29 しこくのこいもらくしやないのてほしていふにおねかいします
地獄の恋も楽じゃないのでポジティブにお願いします
読切 白泉社 LaLa 2021年8月号[16] 原作:河口けい
デビュー10周年コラボ企画作品[16]
30 すえよろたぬきこらほまんか
「末よろ」×「たぬき」コラボ漫画
読切 白泉社 LaLa 2021年8月号 デビュー10周年コラボ企画作品[16]
31 まほきしちえんし
まほきし☆ちぇんじ
読切 白泉社 LaLaDX 2022年1月号[37]
32 しんりやくしやのみたさん
侵略者の三田さん
読切 白泉社 LaLa 2023年12月号[38]
33 かまんしないてたきしめて
我慢しないで抱きしめて
連載 白泉社 BLaLa Vol.11[17] - 連載中 初のボーイズラブ作品[17]

その他 編集

  • ニャンコ先生コラボカード(『LaLa』45周年書店フェア第1弾「LaLa×アニメイト」、2021年5月[39]) - 自身の作品とニャンコ先生との描きおろしコラボイラスト[39]

書籍 編集

特記のない限り白泉社の花とゆめコミックスより発行。

出典 編集

  1. ^ ジュン子-wq9c88fty 池 ジュン子(漫画家)”. マンガペディア. 2024年3月24日閲覧。
  2. ^ 【6/4発売】白泉社『末永くよろしくお願いします③』大垣書店限定購入特典のお知らせ”. 大垣書店 (2021年6月4日). 2021年8月22日閲覧。
  3. ^ a b c d 「祝デビュー10周年 池ジュン子×河口けいSP対談!!!」『LaLa』2021年8月号、白泉社、2021年6月24日、ASIN B096M1LGP9 
  4. ^ 「樹音を繋いで」『LaLaDX』2010年9月号、白泉社、2010年8月10日、ASIN B003WY60WS 扉ページより。
  5. ^ 「ソラの妖精」『LaLa』2013年10月号、白泉社、2013年8月24日、ASIN B00E7Z7K5M 扉ページより。
  6. ^ a b “オネエ男子が剣道部女子に恋、池ジュン子の新作1巻発売”. コミックナタリー (ナターシャ). (2014年11月5日). https://natalie.mu/comic/news/130477 2021年8月22日閲覧。 
  7. ^ a b 「水玉ハニーボーイ」『LaLa』2014年3月号、白泉社、2014年1月24日、ASIN B00HS3GEVG 扉ページより。
  8. ^ a b 「水玉ハニーボーイ」『LaLa』2014年6月号、白泉社、2014年4月24日、ASIN B00J9OG552 扉ページより。
  9. ^ a b “LaLa創刊45周年!夢中になったあのキャラクター、忘れられないあのシーンを生んだ“ビューティフルなまんが雑誌”の歴史を振り返る”. コミックナタリー (ナターシャ). (2021年5月24日). https://natalie.mu/comic/pp/lala45th 2021年8月22日閲覧。 
  10. ^ a b 「水玉ハニーボーイ」『LaLa』2014年12月号、白泉社、2014年10月24日、ASIN B00NY5U0HQ 扉ページより。
  11. ^ “LaLa40周年で大規模原画展!成田美名子、緑川ゆき、大島弓子ら63名が集結”. コミックナタリー (ナターシャ). (2016年5月24日). https://natalie.mu/comic/news/188259 2021年8月22日閲覧。 
  12. ^ a b “「会長はメイド様!」読切がLaLaDXに、アイナナ「流星に祈る」も開幕”. コミックナタリー (ナターシャ). (2017年2月10日). https://natalie.mu/comic/news/220327 2021年8月22日閲覧。 
  13. ^ “即日デビューの白泉社マンガ賞、今年は福山リョウコや若杉公徳がイベント参加”. コミックナタリー (ナターシャ). (2018年4月30日). https://natalie.mu/comic/news/280204 2021年8月22日閲覧。 
  14. ^ a b “「夏目友人帳」ニャンコ先生づくしの卓上式カレンダーがLaLaの付録に”. コミックナタリー (ナターシャ). (2019年11月22日). https://natalie.mu/comic/news/356646 2021年8月22日閲覧。 
  15. ^ a b c “「水玉ハニーボーイ」の池ジュン子新連載がLaLaで、次号に緑川ゆきの新作読切”. コミックナタリー (ナターシャ). (2020年3月24日). https://natalie.mu/comic/news/372590 2021年8月22日閲覧。 
  16. ^ a b c d “LaLaで池ジュン子×河口けいの同期コラボ、津田雅美の雪野&有馬描き下ろしも”. コミックナタリー (ナターシャ). (2021年6月24日). https://natalie.mu/comic/news/434025 2021年8月22日閲覧。 
  17. ^ a b c “「水玉ハニーボーイ」の池ジュン子による初BLはワンコ系×無自覚男前、BLaLaで連載”. コミックナタリー (ナターシャ). (2024年3月24日). https://natalie.mu/comic/news/566402 2024年3月24日閲覧。 
  18. ^ グイグイ攻めるヒロイン×ヘタレ年上書道家の同棲ラブコメ!池ジュン子『末永くよろしくお願いします』”. ほんのひきだし. 日本出版販売 (2020年12月28日). 2021年8月24日閲覧。
  19. ^ “オネエ男子系少女漫画”の最先端!『水玉ハニーボーイ』&『オネエ男子、はじめます。』”. ダヴィンチニュース. KADOKAWA (2018年4月17日). 2021年8月24日閲覧。
  20. ^ 秋のオネエ収穫祭! 『水玉ハニーボーイ』『オネエ男子、はじめます。』最新巻が同時発売!”. ダヴィンチニュース. KADOKAWA (2018年10月11日). 2021年8月24日閲覧。
  21. ^ a b c d “福山リョウコ&池ジュン子がペン入れしながら、デジタル作画のメリットを伝授”. コミックナタリー (ナターシャ). (2018年7月30日). https://natalie.mu/comic/news/293198 2021年8月22日閲覧。 
  22. ^ 「BEAR BEAR」『LaLa』2013年1月号、白泉社、2012年11月24日、ASIN B00A3URV1I 扉ページより。
  23. ^ 「椿坂トリコロール」『LaLa』2013年3月号、白泉社、2013年1月24日、ASIN B00AR0CKVK 扉ページより。
  24. ^ 「椿坂トリコロール」『LaLa』2013年5月号、白泉社、2013年3月23日、ASIN B00BQI0BZY 扉ページより。
  25. ^ 「椿坂トリコロール」『LaLa』2013年8月号、白泉社、2013年6月24日、ASIN B00D1ZXKS0 扉ページより。
  26. ^ “新増刊LaLaファンタジー誕生、ヴァンパイア騎士特別編も”. コミックナタリー (ナターシャ). (2013年11月8日). https://natalie.mu/comic/news/103121 2021年8月22日閲覧。 
  27. ^ “「水玉ハニーボーイ」LaLaで完結、付録は「赤髪の白雪姫」のドラマCD”. コミックナタリー (ナターシャ). (2018年12月22日). https://natalie.mu/comic/news/313362 2021年8月22日閲覧。 
  28. ^ “「赤髪の白雪姫」白雪ら5人登場するドラマCDがLaLaに、池ジュン子の読切も”. コミックナタリー (ナターシャ). (2016年1月23日). https://natalie.mu/comic/news/173477 2021年8月22日閲覧。 
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  31. ^ ダンキラ!!!”. マンガPark. 白泉社. 2021年8月22日閲覧。
  32. ^ “「砂漠のハレム」番外編がLaLaに、「ダンキラ!!!」コミカライズも登場”. コミックナタリー (ナターシャ). (2019年6月24日). https://natalie.mu/comic/news/336898 2021年8月22日閲覧。 
  33. ^ “池ジュン子、藤原ヒロ、弓きいろが少年ダンサー育成ゲーム「ダンキラ!!!」をマンガ化”. コミックナタリー (ナターシャ). (2018年9月21日). https://natalie.mu/comic/news/300606 2021年8月22日閲覧。 
  34. ^ “ニャンコ先生のスプーン&フォークがLaLaに、夢木みつると池ジュン子の読切も”. コミックナタリー (ナターシャ). (2019年10月24日). https://natalie.mu/comic/news/352727 2021年8月22日閲覧。 
  35. ^ a b c d “「水玉ハニーボーイ」の池ジュン子が描く同居ラブコメ1巻&ファンタジー読切集”. コミックナタリー (ナターシャ). (2020年8月5日). https://natalie.mu/comic/news/390785 2021年8月22日閲覧。 
  36. ^ “江口夏実がLaLa DX初登場、「金色のコルダ」は次号よりマルチエンディング編に”. コミックナタリー (ナターシャ). (2021年4月9日). https://natalie.mu/comic/news/423887 2021年8月22日閲覧。 
  37. ^ “「末永くよろしくお願いします」特別編&新作読切で池ジュン子W掲載!! 『LaLaDX』1月号12月3日発売!!”. PR TIMES (PR TIMES). (2021年12月3日). https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000677.000046848.html 2021年12月3日閲覧。 
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  39. ^ a b “LaLaオールスター付録、第1弾は夏目・月の子・CIPHERなど9作!安孫子三和も登場”. コミックナタリー (ナターシャ). (2021年5月24日). https://natalie.mu/comic/news/429522 2021年8月22日閲覧。 
  40. ^ 「BEAR BEAR」『LaLaDX』2012年11月号、白泉社、2012年10月10日、ASIN B0099AEW8I 扉ページより。
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  77. ^ ヒロインの“圧”が強すぎる!? 漫画家・池ジュン子が同日リリースした2作品の内容は?”. ダヴィンチニュース. KADOKAWA (2020年8月21日). 2021年8月22日閲覧。

外部リンク 編集