浜小清水駅

北海道斜里郡小清水町にある北海道旅客鉄道の駅

浜小清水駅(はまこしみずえき)は、北海道斜里郡小清水町字浜小清水にある北海道旅客鉄道(JR北海道)釧網本線である。駅番号B74

浜小清水駅
駅舎(2018年5月)
はまこしみず
Hama-Koshimizu
B73 止別 (5.7 km)
(3.2 km) (臨)原生花園 B75
地図
所在地 北海道斜里郡小清水町字浜小清水474-7
北緯43度56分2.36秒 東経144度27分11.48秒 / 北緯43.9339889度 東経144.4531889度 / 43.9339889; 144.4531889座標: 北緯43度56分2.36秒 東経144度27分11.48秒 / 北緯43.9339889度 東経144.4531889度 / 43.9339889; 144.4531889
駅番号 B74
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 釧網本線
キロ程 146.1 km(東釧路起点)
電報略号 マコ[1]
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗降人員
-統計年度-
62人/日
-2014年-
開業年月日 1925年大正14年)11月10日
備考 無人駅
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道の駅はなやか(葉菜野花)小清水との合築となっている。事務管理コードは▲111618[2]

歴史 編集

 
1977年の浜小清水駅と周囲約1km範囲。左が網走方面。斜里平野の畑作地帯の北辺。すぐ裏手にオホーツク海が迫る。少しカーブした相対式ホーム2面2線と、駅裏にストックヤードと副本線が2本、駅舎横の網走側の貨物ホームへ引込み線を有する。相対側ホームの網走端には保線車用の小さな車庫があって引込み線が見える。また、本線釧路側には木工場の敷地があり、本線に沿って引込み線が引かれている。小清水軌道跡の一部が小道として残されているのが確認できる。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

1925年(大正14年)11月10日、北浜駅 - 斜里駅間の開通に伴い開業。開業日には駅前に緑門が建てられ、村長が14両編成の一番列車を出迎えた。当時の駅周辺は市街地から離れており、駅周辺の30戸ほどの街区が形成されていた[3]。その後、小清水軌道が開業して分岐駅となり、小清水市街地と結ばれた。

2007年(平成19年)4月14日から2009年(平成21年)度まで、デュアル・モード・ビークルの試験的営業運行が当駅と藻琴駅の間で行われていた。

年表 編集

駅名の由来 編集

「小清水町の海浜にあることから」の命名[4][12]

旧称の「古樋」はアイヌ語に由来し以下の諸説があるが、アイヌ語研究者の山田秀三は「どれも後の説で、どっちが非だかは分からない[12]」としている。

  • 「フレトイ(hure-toy)」(赤い・土)[12]
  • 「フㇽエトゥイイ(hur-e-tuy-i)」(丘が・そこで・きれている・所)[4][12]

駅構造 編集

相対式ホーム2面2線を有する地上駅。2番のりばとの間は止別方にある構内踏切で連絡する。

2番のりばは3両程度分の長さを持つが、機関車を含めて6両となる「流氷ノロッコ号」の運行期間は、全客車がホームにかかるよう仮設で延伸される。

知床斜里駅管理の無人駅。待合室は道の駅はなやか(葉菜野花)小清水」の建物内の一角となっている。

のりば 編集

番線 路線 方向 行先
1 釧網本線 上り 網走北見方面
2 下り 知床斜里釧路方面

利用状況 編集

乗車人員の推移は以下のとおり。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。乗降人員のみが判明している場合は、1/2した値を括弧書きで記した。

また、「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去5年間の各調査日における平均である。

年度 乗車人員 出典 備考
年間 1日平均 JR調査
2016年(平成28年) 24.4 [JR北 1]
2017年(平成29年) 23.2 [JR北 2]
2018年(平成30年) 19.0 [JR北 3]
2019年(令和元年) 15.2 [JR北 4]
2020年(令和02年) 10.6 [JR北 5]
2021年(令和03年) 9.0 [JR北 6]
2022年(令和04年) 8.2 [JR北 7]

駅周辺 編集

オホーツク海に近く、国道沿いを中心に浜小清水の集落が広がる。網走市浦士別地区の最寄り駅ともなる。小清水町中心部とは約10 km離れており、バス等での連絡が必要となる。

隣の駅 編集

北海道旅客鉄道(JR北海道)
釧網本線[14]
北浜駅 (B76) - *(原生花園駅 (B75) - 浜小清水駅 (B74) - 止別駅 (B73)
*:原生花園駅停車は4月25日 - 10月31日のみ(ただし、一部列車は通年通過)

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 小清水町百年史 昭和56年1月発行 P671。敷設時期に関しては明確ではないが、組合発足と同時と記されている。

出典 編集

  1. ^ 太田幸夫『北海道の駅 878ものがたり ~駅名のルーツ探求~』(1版)富士コンテム、札幌市、2004年2月29日、139頁。ISBN 4-89391-549-5 
  2. ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、246頁。doi:10.11501/1873236https://doi.org/10.11501/18732362023年4月2日閲覧 
  3. ^ 「北浜 - 斜里間の鉄道開通」『北海タイムス』1925年11月17日(大正ニュース事典編纂委員会 『大正ニュース事典第7巻 大正14年-大正15年』本編p.475 毎日コミュニケーションズ刊 1994年)
  4. ^ a b c d 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、165頁。ASIN B000J9RBUY 
  5. ^ 『鉄道百年の歩み』 p. 95
  6. ^ 『鉄道百年の歩み』 p. 112
  7. ^ 『鉄道百年の歩み』 p. 113
  8. ^ 『鉄道百年の歩み』 p. 117
  9. ^ 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、926頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  10. ^ 『鉄道百年の歩み』 p. 135
  11. ^ 『鉄道百年の歩み』 p. 137
  12. ^ a b c d 山田秀三 (2018-11-30). 北海道の地名. アイヌ語地名の研究 山田秀三著作集 別巻 (2 ed.). 浦安市: 草風館. p. 216. ISBN 978-4-88323-114-0 
  13. ^ 浜小清水駅前”. NAVITIME. 2019年9月2日閲覧。
  14. ^ 下り順に記載。路線は止別駅方の東釧路駅が起点。

JR北海道 編集

  1. ^ 釧網線(東釧路・網走間)」(PDF)『線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)』、北海道旅客鉄道、2017年12月8日。 オリジナルの2017年12月9日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20171209102545/http://www.jrhokkaido.co.jp/corporate/senku/pdf/senku/08.pdf2017年12月10日閲覧 
  2. ^ 釧網線(東釧路・網走間)」(PDF)『線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために)』、北海道旅客鉄道株式会社、3頁、2018年7月2日。 オリジナルの2018年8月19日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20180818153329/http://www.jrhokkaido.co.jp/corporate/region/pdf/senku/08.pdf2018年8月19日閲覧 
  3. ^ 釧網線(東釧路・網走間)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2019年10月18日). 2019年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月18日閲覧。
  4. ^ 釧網線(東釧路・網走間)” (PDF). 地域交通を持続的に維持するために > 輸送密度200人以上2,000人未満の線区(「黄色」8線区). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2020年10月30日). 2020年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月2日閲覧。
  5. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月14日閲覧。
  6. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年9月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月3日閲覧。
  7. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2023年11月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月10日閲覧。

参考文献 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集