(かい)は、漢姓の一つ。中国・朝鮮などに存在する希少姓である。

中国の姓 編集

各種表記
繁体字
簡体字
拼音 Hǎi
注音符号 ㄏㄞˇ
ラテン字 Hai
広東語発音: Hoi2
上海語発音: He2
台湾語白話字 Hái
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(かい)は、中国の姓の一つ。『百家姓』の472番目に掲げられているが、希少姓である[1]。2020年の中華人民共和国の統計では人数順の上位100姓に入っておらず[2]台湾の2018年の統計では440番目に多い姓で、207人がいる[3]

伝説も含め、以下のような起源がある。

  • 黄帝の庶子である禺陽の子孫が広東の南海に移り、海司の職に就いた。その末裔は「海」を姓とした。
  • 春秋時代霊公の臣である海春の子孫は、「海」を姓とした。
  • 回族には、ムスリム名、あるいはアラビア語人名のハイダル(海達爾)から一字を採り、「海」を姓とした人々がいる。

著名な人物 編集

朝鮮の姓 編集

各種表記
ハングル
漢字
発音:
日本語読み: かい
英語表記: Hae, Hay, Hai
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(かい、ヘ、: )は、朝鮮人の姓の一つである。

著名な人物 編集

氏族 編集

氏族(地域) 創始者 割合 (%) (2000年)
金海海氏
寧海海氏

2015年の調査では金海海氏が142人、残りの4人の本貫は不明である[4]

人口と割合 編集

1930年国勢調査当時全南木浦に2世帯、霊岩に5世帯、羅州に1世帯、しめて8世帯があった。霊岩の5世帯は本貫が金海であった。木浦の海宗漢は彼の先祖が明国の太祖の時の中国から帰化して来たと言った。

年度 人口 世帯数 順位 割合
1960年 93人 258姓中202位
1985年 270人 274姓中198位
2000年 322人
2015年 146人[4]

出典 編集

脚注 編集

  1. ^ 寻访稀罕姓系列报道(七):一个仉一个海,夫妻姓氏都挺怪”. 山西新闻网 (2007年11月9日). 2013年5月22日閲覧。
  2. ^ 《二〇二〇年全国姓名报告》发布_部门政务_中国政府网”. www.gov.cn (2021年2月8日). 2023年1月19日閲覧。
  3. ^ 全國姓名統計分析”. 中華民国内政部. p. 285 (2018年10月). 2023年1月19日閲覧。
  4. ^ a b KOSIS”. kosis.kr. 2022年11月27日閲覧。

関連項目 編集