渋谷 直角(しぶや ちょっかく、1975年5月12日 - )は、日本ライター漫画家コラムニスト

人物・経歴 編集

東京都練馬区出身[1]。“直角” という名前は、小山ゆうの漫画『おれは直角』から名付けられた本名である[2]

父親はイラストレーターとして創刊当時の『Hanako』などで仕事をしていた。母親とはセツ・モードセミナーで出会った[2]。そうした家庭環境で育ったため、和田誠原田治湯村輝彦安西水丸といった80年代に注目されていたイラストレーターの作品に幼少期から触れていた[2]

中学生の頃から友人たちと同人誌を制作し、漫画や文章を描いていた。1996年、美術専門学校在学中、マガジンハウス編集部でアルバイトを始める。翌1997年雑誌『relax』でライターデビュー。2000年からはライターのみならず『リラックスボーイ』というマンガも連載していた[3]

その後『relax』のリニューアルにより同誌を卒業。ライターを続けながら個人ブログなどで活動していた際に古本のフリーマーケットで販売したZINE漫画『カフェでよくかかっているJ-POPのボサノヴァカバーを歌う女の一生』がたちまち話題となり単行本化[2]。次作となる漫画『奥田民生になりたいボーイ 出会う男すべて狂わせるガール』は2017年秋にて映画化された。(出演:妻夫木聡水原希子、監督:大根仁)2019年には同じく漫画『デザイナー 渋井直人の休日』がテレビドラマ化されている。(主演:光石研

著書 編集

書籍 編集

  • relax library_006 『RELAX BOY』(マガジンハウス、2002年)
  • 『直角主義』(新書館、2011年)ISBN 978-4-403-22063-0
  • 渋谷直角のまんが『カフェでよくかかっているJ-POPのボサノヴァカバーを歌う女の一生』(2012年)
  • 渋谷直角のまんが『空の写真とバンプオブチキンの歌詞ばかりアップするブロガーの恋』(2012年)
  • SPBS ZINEレーベル「Made in Shibuya」シリーズ第4弾『チョッちゃんジャーナル』(2013年)
  • 『カフェでよくかかっているJ-POPのボサノヴァカバーを歌う女の一生』(扶桑社、2013年7月30日)ISBN 978-4-594-06870-7
  • 『RELAX BOY』(小学館クリエイティブ、2013年12月9日)ISBN 978-4-7780-3507-5
  • 奥田民生になりたいボーイ 出会う男すべて狂わせるガール』(扶桑社、2015年7月23日)ISBN 978-4-594-07288-9
  • 『ゴリラはいつもオーバーオール』(幻冬舎文庫、2016年4月12日)ISBN 978-4-344-42465-4
  • 『奥田民生になりたいボーイ 出会う男すべて狂わせるガール 完全版』(扶桑社、2017年6月30日)ISBN 978-4-594-07745-7
  • 『コラムの王子さま』(文藝春秋、2017年8月30日)ISBN 978-4-16-390709-3
  • デザイナー 渋井直人の休日』(宝島社、2017年9月8日)ISBN 978-4-8002-7478-6
  • 『さよならアメリカ』(扶桑社、2019年3月20日)ISBN 978-4-594-08176-8
  • 『世界の夜は僕のもの』(扶桑社、2021年9月29日)ISBN 978-4-594-08954-2

単行本未収録 編集

共著・編著 編集

連載 編集

雑誌等 編集

Web等 編集

その他作品 編集

映像化作品 編集

脚注 編集

  1. ^ Replan 妄想住宅|VOL.2 渋谷直角さん”. 北海道・東北・住宅雑誌[Replan(リプラン)]. 2022年6月21日閲覧。
  2. ^ a b c d 有名ライターから漫画家に。「渋谷直角」のルーツを探る”. FRaU | 講談社. 2022年6月21日閲覧。
  3. ^ プロフィール”. 渋谷直角のホームページ. 2022年6月21日閲覧。
  4. ^ “理想のコーヒー店を営むつもりが…?渋谷直角の新連載「サテン de サザン」”. コミックナタリー (ナターシャ). (2023年4月20日). https://natalie.mu/comic/news/521550 2023年4月20日閲覧。 
  5. ^ ℃-ute・中島早貴、モデルの大倉士門がコント初挑戦”. ORICON (2015年9月16日). 2015年9月16日閲覧。
  6. ^ 民生楽曲たっぷり使用!「奥田民生になりたいボーイ」を大根仁が映画化(2016年5月20日)、音楽ナタリー、2016年5月23日閲覧。

外部リンク 編集