港町駅

日本の神奈川県川崎市川崎区港町にある京浜急行電鉄の駅

港町駅(みなとちょうえき)は、神奈川県川崎市川崎区港町にある、京浜急行電鉄大師線である。駅番号KK21

港町駅
北口(2019年8月)
みなとちょう
Minatochō
KK20 京急川崎 (1.2 km)
(0.8 km) 鈴木町 KK22
地図
所在地 川崎市川崎区港町1-1
北緯35度32分6.0秒 東経139度42分44.0秒 / 北緯35.535000度 東経139.712222度 / 35.535000; 139.712222座標: 北緯35度32分6.0秒 東経139度42分44.0秒 / 北緯35.535000度 東経139.712222度 / 35.535000; 139.712222
駅番号 KK21
所属事業者 京浜急行電鉄
所属路線 大師線
キロ程 1.2 km(京急川崎起点)
駅構造 地上駅
ホーム 相対式 2面2線
乗降人員
-統計年度-
[京急 1]5,959人/日
-2021年-
開業年月日 1932年昭和7年)3月21日
備考 1944年 コロムビア前駅から改称
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南口(2014年4月)
ホーム(2019年3月)

歴史 編集

年表 編集

  • 1929年昭和4年) - 現在地から川崎大師寄り300mの位置に(臨)河川事務所前停留場開業。
  • 1931年(昭和6年) - 河川事務所前停留場廃止。
  • 1932年(昭和7年)3月21日 - コロムビア前駅として開業。
  • 1943年(昭和18年)7月1日 - 休止。
  • 1944年(昭和19年)2月1日 - 港町駅に改称して営業再開。改称は戦時中の外来語禁止や防諜上の理由からだという[1]
  • 1956年(昭和31年)10月18日 - 現在地に移転。
  • 1977年(昭和52年)4月 - 構内踏切廃止。
  • 2013年平成25年)3月1日 - 北口改札を本設[2]接近メロディを導入。「港町十三番地」が採用される。
  • 2014年(平成26年)
    • 1月 - 駅改修工事終了(駅舎・跨線橋新設とそれに伴う南口改札口移設、バリアフリー化、ホーム改良、下記由来に伴うモニュメント設置など)。
    • 3月19日 - 第20回川崎市都市景観形成協力者表彰を受賞[3]

旧駅名は日本コロムビア川崎工場(2007年閉鎖)の最寄り駅だったことに由来する。

駅構造 編集

相対式ホーム2面2線を有する地上駅。ホーム間を連絡する跨線橋が設置されている。以前は上り線側(南側)にしか改札口がなかったが(下り線側には臨時改札口設置されていたが平日朝等にしか使用されていなかった)、駅北側にタワーマンションが竣工した事により、下り線側にも正式に改札口(北口)が設置された。

かつては早朝・深夜時間帯は駅員無配置であったが、現在は終日駅員配置駅。

のりば 編集

番線 路線 方向 行先
1   大師線 下り 川崎大師小島新田方面
2 上り 京急川崎方面

接近メロディ 編集

2013年3月1日から、美空ひばりの楽曲「港町十三番地」をアレンジしたものを接近メロディとして使用している[4]。これは、ひばりが所属していた日本コロムビアの川崎工場があったこと、また当駅周辺が同曲の舞台であるとされていることにちなんでいる[5][6]。メロディはスイッチの制作で、編曲は塩塚博が手掛けた[7]。また、2013年3月1日には、南口改札前には同曲の歌碑、改札内に音符のオブジェ、レコードの歴史や会社を紹介するパネルが設置された[8]。歌碑には歌詞、美空ひばりの写真、手形、サイン、レコードジャケットなどが掲載されており、ボタンを押すと1コーラス90秒の音楽が流れるようになっている[2]

利用状況 編集

2021年度の1日平均乗降人員は5,959人であり[京急 1]、京急線全72駅中63位。大師線の駅では最も乗降人員が少ない。

近接する川崎競馬場に徒歩で向かえる実質的な最寄駅として機能しているため、特に川崎競馬の本場開催日を中心に混雑し、混雑状況に対応して臨時出札口の設置や駅入口での初乗り区間の切符の臨時発売なども実施される。また大師線にも競馬観客輸送に対応した増発ダイヤが用意されている。

近年の1日平均乗降・乗車人員推移は下記の通り。

年度別1日平均乗降・乗車人員[9]
年度 1日平均
乗降人員[10]
1日平均
乗車人員[11]
1995年(平成07年) 3,108
1996年(平成08年) 3,138
1997年(平成09年) 2,944
1998年(平成10年) 2,823
1999年(平成11年) 2,788
2000年(平成12年) 2,470
2001年(平成13年) 2,430
2002年(平成14年) 4,770 2,297
2003年(平成15年) 4,420 2,143
2004年(平成16年) 4,266 2,033
2005年(平成17年) 4,202 1,976
2006年(平成18年) 4,215 1,960
2007年(平成19年) 3,924 1,934
2008年(平成20年) 3,539 1,784
2009年(平成21年) 3,521 1,747
2010年(平成22年) 3,222 1,661
2011年(平成23年) 3,366 1,584
2012年(平成24年) 3,822 1,877
2013年(平成25年) 4,856 2,243
2014年(平成26年) 5,099 2,511
2015年(平成27年) 6,431
2016年(平成28年) 7,138
2017年(平成29年) 8,147
2018年(平成30年) 8,133
2019年(令和元年) 7,963
2020年(令和02年) [京急 2]5,433
2021年(令和03年) [京急 1]5,959

移転・地下化計画について 編集

京急大師線の連続立体交差事業が1993年(平成5年)に都市計画決定、1994年(平成6年)に事業認可され、当駅を含む区間は南側に移設する形で地下化する予定として、事業が行われてきた[12]。しかし、当駅を含む2期区間については、すぐに事業化できる状況ではないとして事業期間の延長申請を見送り、2016年3月29日付で事業は休止となった[12]。その後、2017年10月27日に行われた平成29年度第1回川崎市公共事業評価審査委員会にて審議した結果、中止することが決まった[13]

駅周辺 編集

駅東部には中小企業の工場が多く存在する。駅北部の日本コロムビア川崎工場跡地にはタワーマンションが3棟建設されている。

バス 編集

最寄停留所は、国道409号線上にある競馬場前となる[14]。以下の路線が乗り入れ、川崎鶴見臨港バスにより運行されている。

隣の駅 編集

京浜急行電鉄
  大師線
京急川崎駅 (KK20) - 港町駅 (KK21) - 鈴木町駅 (KK22)

脚注 編集

注釈 編集

出典 編集

  1. ^ 一挙に6駅、駅名変更は京急の得意技だった 東洋経済オンライン 2022年9月30日閲覧
  2. ^ a b 交通新聞2013年3月8日
  3. ^ 京急大師線「港町駅」が第20回川崎市都市景観形成協力者表彰を受賞 (PDF) - 京浜急行電鉄 2014年3月19日 2014年3月26日閲覧
  4. ^ 3月2日(土)「音楽のまち・かわさき」に京急初、音楽一色の駅が誕生 (PDF) 、京浜急行電鉄、2013年2月20日
  5. ^ 歌詞は海港の町をイメージしているが、「港町」の地名は川崎河港に由来しており、海には面していない。日本地名研究所『川崎の町名』川崎市、1991年
  6. ^ 作詞した石本美由起は舞台が横浜であることを示唆している。東京新聞編集局『東京歌物語』東京新聞出版部、2009年
  7. ^ なかなか更新できずすいません。京急情報です。”. ☆♪☆ 鉄のみゅーじしゃん ☆♪☆. 塩塚博. 2020年3月14日閲覧。
  8. ^ ひばりさんの歌碑 京浜急行港町駅に設置 日刊スポーツ 2013年3月1日閲覧
  9. ^ 川崎市統計書
  10. ^ レポート - 関東交通広告協議会
  11. ^ 神奈川県県勢要覧
  12. ^ a b 京浜急行大師線連続立体交差事業”. 川崎市 (2016年12月2日). 2017年11月17日閲覧。
  13. ^ 連続立体交差事業 京浜急行大師線 平成29年度再評価実施事業 調書 (PDF) - 川崎市、2019年3月3日閲覧。
  14. ^ 臨港バス時刻表(最寄駅)、川崎鶴見臨港バス公式サイト、2016年10月28日閲覧
  15. ^ 臨港バスダイヤナビ(競馬場前時刻表 川01 川崎駅前)、川崎鶴見臨港バス公式サイト、2016年10月28日閲覧
  16. ^ 臨港バスダイヤナビ(競馬場前時刻表 川01 殿町)、川崎鶴見臨港バス公式サイト、2016年10月28日閲覧
京浜急行電鉄の1日平均利用客数
  1. ^ a b c 京急グループ会社要覧 2022 - 2023” (PDF). 京浜急行電鉄. p. 28. 2023年6月25日閲覧。
  2. ^ 京急グループ会社要覧 2020 - 2021” (PDF). 京浜急行電鉄. p. 35. 2020年12月19日閲覧。
神奈川県県勢要覧

関連項目 編集

外部リンク 編集

  • 港町駅(各駅情報) - 京浜急行電鉄