滝川市開基百年記念塔(たきかわしかいきひゃくねんきねんとう)は、北海道滝川市に存在する記念建造物。

滝川市開基百年記念塔
2009年9月 地図
情報
用途 記念建造物
旧用途 展望台
設計者 北海道日建設計・北星建設事務所[1]
施工 中山組・道央建鉄・竹中組[1]
管理運営 滝川市
延床面積 363.31 m² [1]
階数 3階[1]
高さ 59.6m[1]
着工 1990年6月[2]
竣工 1991年2月14日[1]
開館開所 1991年2月14日[3][1]
所在地 073-0042
北海道滝川市泉町135-7[1]
座標 北緯43度34分30.5秒 東経141度53分57.2秒 / 北緯43.575139度 東経141.899222度 / 43.575139; 141.899222 (滝川市開基百年記念塔)座標: 北緯43度34分30.5秒 東経141度53分57.2秒 / 北緯43.575139度 東経141.899222度 / 43.575139; 141.899222 (滝川市開基百年記念塔)
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概要 編集

  • 1990年の滝川市開基百年記念事業の一環として、北海道電力滝川発電所の残灰置き場を転用した北電公園(滝川市泉町135番地7号)の小高い丘の上に1991年に建設された[3]。総工費は約3億2千万円で84%の約2億7215万円を開基百年記念事業の基金、残り5150万円を日本宝くじ協会の助成金で賄った[3][4][1]
  • 一階はロビーや受付カウンターを設け1kw電球12基・展望室上に400w電球8基を備え夜間ライトアップも行い[5]、生涯学習施設や記念塔周辺のスポーツ・レクリエーションゾーン「滝川リバーサイドパーク」の周遊インフォメーション施設としての機能も持たせていた[6]
  • 展望室は八面体の形状で頂部には滝川2世紀のさらなる飛翔をモチーフとしたモニュメントを据え20人乗り所要時間53秒のエレベーターで1階と結び[6]、床面高さ45mで塔自体が標高55mに位置するため標高100mからの展望を望む形とし[3]、天井高さ2.5m・直径12.6m・定員70名の構造で[7]、東は十勝連山・西に暑寒別連山・南に石狩川と空知川の合流点を望む眺望としていた[8]
  • 当初は約4万人の利用があったもののその後1993年には利用客が1万人台に減少し年間500万円の赤字を計上[9]1996年に完成した高さ53mの滝川市役所新庁舎に無料の展望室を設けたこともあり来場者の減少が続き[4]、夜間ライトアップの停止や冬季休業といった経費削減を行うも好転せず[9]、滝川市の1999年度行政改革推進計画にて財政健全化策の一環として閉鎖案が盛り込まれ[10]、その後1999年3月に閉鎖されて以降は放置状態となっている[11][9]

営業時間・入場料 編集

開業当時のデータ[1]。また末期は11月から3月を閉館としており、1998年10月31日が最終営業日となった[12]

  • 開館時間
    • 4月 - 9月:10:00 - 21:00
    • 10月 - 3月:10:00 - 16:00
  • 休館日:毎週火曜日・年末年始12月31日 - 1月5日
  • 入場料
    • 一般:300円(団体:10人以上270円・50人以上240円・100人以上210円)
    • 高校生:200円(団体:10人以上180円・50人以上160円・100人以上140円)
    • 小中学生:100円(団体:10人以上90円・50人以上80円・100人以上70円)

閉館後 編集

  • 2011年から2013年にかけ、毎年12月に近隣に位置する陸上自衛隊滝川駐屯地曹友会らの主催でライトアップ企画が行われた[13][14][15]
  • 2018年時点では出入口階段タイルやエレベーター部ガラスの損壊[16]、雨漏りや手すりの腐食により階段の使用が不可能となる劣化が生じ滝川市観光国際課は財源不足で解体費が出せない他記念建造物のため容易に解体が出来ないとしながら当面は倒壊の心配はないとして現状維持の方向性を示唆していたが[4]、2023年に示された市内の公共施設の存廃方針を決める「公共施設個別施設計画」においては後期計画での見込みとして本記念塔が遊休施設除却の対象の一つとして挙げられた[17]

アクセス 編集

関連項目 編集

出典 編集

  1. ^ a b c d e f g h i j 2月14日(木)開基100年記念塔オープン 竣工式でテープカット、17日(日)まで無料開放 - プレス空知1991年2月13日(滝川市立図書館蔵)
  2. ^ プレイバック1990今年1年を振り返る - 広報たきかわ1990年12月1日号
  3. ^ a b c d 街並み一望-滝川市開基100年記念塔 - 北海道新聞朝刊1991年2月15日 29面
  4. ^ a b c フォーカス 北海道百年記念塔 年内存廃判断へ 発展の象徴 道財政に重荷 - 北海道新聞2018年6月18日朝刊
  5. ^ 白い長身くっきり百年記念塔合計20基で浮きぼり - プレス空知1991年2月2日
  6. ^ a b 眼下に郷土を学び観光拠点にも 滝川市開基百年記念塔2月14日オープン!1世紀のメモリアルから2世紀のシンボルへ - 広報たきかわ1991年2月15日号(滝川市役所)
  7. ^ 百年記念塔年内完成へ滝川 -北海道新聞1990年5月30日朝刊
  8. ^ 滝川市の開基百年記念塔10万人目に記念品 - 北海道新聞1994年11月5日朝刊道央版
  9. ^ a b c <そらねっと27>滝川市の北電公園*市民憩いの場 再生の道険し*百年記念塔*閉館後5年半経過*有効利用望む声も - 北海道新聞朝刊空知版2004年11月10日
  10. ^ 寒地住宅、百年記念塔閉鎖11年度の行財政改革1億9千万円余を削減 - プレス空知1999年2月27日
  11. ^ 百年記念塔閉鎖のお知らせ - 広報たきかわ1999年4月号
  12. ^ 百年記念塔閉館 - 広報たきかわ1998年10月号
  13. ^ 百年記念塔ライトアップ - たきかわ紙袋ランターンフェスティバル(Amebaブログ 2011年12月23日)
  14. ^ 滝川百年記念塔ライトアップ - 炭鉱の記憶推進事業団「そらち★ヤマの記憶だより」(FC2ブログ 2012年12月15日)
  15. ^ まちかどPHOTOさんぽ - 広報たきかわ2014年1月号(滝川市役所)
  16. ^ 【朝日新聞×HTB 北海道150年 あなたと選ぶ重大ニュース】 道内各地にも どうする百年記念塔 - HTBニュース(Youtube)
  17. ^ 滝川市公共施設個別施設計画 前期計画 - 滝川市役所