能力開発自己啓発などの分野では、人間は本来素晴らしい本質を持っているが、社会や育ちのためにそれが失われている、または抑圧されていると考え、その能力を潜在能力(せんざいのうりょく、英:Human potential)、人間の潜在的な可能性と呼ぶ[1]。こうした考えを潜在能力主義(英:Human potentialism)という[1]。現在の自分からのさらなる向上を志すならビジネス訓練に、病んだ自分の回復というロジックでは癒しの実践となりうる[1]仕事術記憶術集団心理療法などにみられる考え方で、プラグマティズムも潜在能力主義を前提とすることが多い[1]

連鎖販売取引(ネットワーク・ダイレクトセリング)や自己啓発セミナー自己啓発本にも「潜在能力の開発」というレトリックが見られる[1]。潜在能力を開発すると主張するさまざまな潜在能力開発法が作られ、積極思考や民間のセラピーと共に、セールスワーク(営業、販売業)において活用された[1]

脚注 編集

  1. ^ a b c d e f 小池靖 「ポジティブ・シンキングからニューエイジまで : ネットワーク・ダイレクトセリングと自己啓発セミナーの宗教社会学」宗教と社会 4(0), 49-77, 1998,「宗教と社会」学会

関連項目 編集