座標: 北緯38度12分51.414秒 東経139度26分22.108秒 / 北緯38.21428167度 東経139.43947444度 / 38.21428167; 139.43947444

瀬波温泉(せなみおんせん)は、新潟県村上市日本海沿岸にある温泉

瀬波温泉
日本海を望む露天風呂 地図
温泉情報
所在地 新潟県村上市
瀬波温泉の位置(新潟県内)
瀬波温泉
瀬波温泉 (新潟県)
交通 日本海東北自動車道村上瀬波温泉ICより車で11分。または、羽越本線村上駅よりバスで10分。[1]
泉質 塩化物泉
宿泊施設数 11
外部リンク 瀬波温泉旅館協同組合
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瀬波温泉のかもめ通り

泉質 編集

温泉街 編集

 
右手に見える温泉街の前に瀬波海岸が広がる。

日本海瀬波海岸に面しており、十数軒の旅館およびホテルのほか、日帰り入浴施設や無料の足湯がある。黄金崎不老不死温泉などと同様に、日本海に沈む夕日が有名であり、2008年7月1日にNPO法人の地域活性化支援センターから、恋人の聖地として認定されている。秋にサケが遡上することで有名な三面川(みおもてがわ)が村上市内を流れていることから、各旅館などでは、名物の各種サケ料理などを夕食時などに味わうこともできる。

歴史 編集

1904年(明治37年)4月、石油試削中に噴湯したのが始まりである[3]。同様の経緯で始まった温泉は、豊富温泉羽根沢温泉月岡温泉などが挙げられる。

1914年(大正3年)に村上駅まで鉄道が開業すると開発に拍車がかかり、同年には駅との間を結ぶ自動車の運行も始まった[4]。この頃、瀬波町字松山にあることから地元では松山温泉と呼ばれていた[5]

1937年(昭和12年)には与謝野晶子が訪れ、45首の歌を詠んだ[6]。1998年(平成10年)にはそれにちなんだ45本の歌碑が設置された[6][7]。2004年の開湯100周年にあたっては記念事業として足湯・手湯を備えたポケットパークが整備された[8]

2009年には温泉排熱を活用してパッションフルーツなどの南国フルーツ栽培を行う栽培ハウスが地元企業によって開設され[9]、瀬波南国フルーツ園として営業されている。

2021年には源泉を利用した銭湯が開設された[10]

アクセス 編集

このほか、新潟空港から「瀬波温泉直行ライナー」が運行されている[13]

関連項目 編集

脚注 編集

  1. ^ a b 瀬波温泉 - 新潟県公式観光情報サイト にいがた観光ナビ
  2. ^ a b 温泉の紹介 - 瀬波温泉旅館協同組合.2019年2月13日閲覧。
  3. ^ 131 古写真に見る大正時代の瀬波温泉(1)”. 村上市観光協会. 2022年11月6日閲覧。
  4. ^ 132 古写真に見る大正時代の瀬波温泉(2)”. 村上市観光協会. 2022年11月6日閲覧。
  5. ^ 鉄道省 編『羽越線案内』鉄道省、1924年、107頁。国立国会図書館書誌ID:000000595132 
  6. ^ a b “村上・瀬波温泉 晶子の45首に再び光 歌碑巡りマップ作製”. 新潟日報. (2016年7月22日). https://www.hokurikushinkansen-navi.jp/pc/news/article.php?id=NEWS0000007726 
  7. ^ 与謝野晶子歌碑巡りマップ”. 瀬波温泉旅館協同組合. 2022年11月6日閲覧。
  8. ^ “瀬波温泉、開湯100周年で観光バス運行。”. 日本経済新聞: p. 22 地方経済面 新潟. (2004年2月25日) 
  9. ^ “開成(村上市)―温泉で南国フルーツ栽培(中堅企業挑む拓く)”. 日本経済新聞: p. 22 地方経済面 新潟. (2010年1月19日) 
  10. ^ “大阪から移住の夫妻が銭湯開業 村上瀬波温泉 「日常使いの憩いの場に」”. 新潟日報. (2021年3月19日). https://www.niigata-nippo.co.jp/news/local/20210319605018.html 
  11. ^ せなみ巡回バス - 村上市.2019年2月13日閲覧。
  12. ^ 村上エリア - 新潟交通観光バス.2019年2月13日閲覧。
  13. ^ 瀬波温泉直行ライナー(新潟空港⇒瀬波温泉) - 新潟空港.2019年2月13日閲覧。
  14. ^ せなみん | 瀬波温泉旅館協同組合” (2018年4月28日). 2023年11月27日閲覧。

外部リンク 編集