牧の戸温泉

日本の大分県玖珠郡九重町にある温泉。

牧の戸温泉(まきのとおんせん)は、大分県玖珠郡九重町(旧国豊後国)にある温泉長者原温泉郷に含められる場合もある。

牧の戸温泉
温泉情報
所在地 大分県玖珠郡九重町
交通 鉄道・バス:JR九州久大本線豊後中村駅から九重町コミュニティバス牧の戸峠行きで約50分、牧の戸温泉停留所下車
車:大分自動車道九重ICから県道40号やまなみハイウェイを牧ノ戸峠方面へ約18km
泉質 単純硫化水素泉
浸透圧の分類 低張性
外部リンク 牧の戸温泉九重観光ホテル
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泉質 編集

  • 単純硫化水素泉(緊張性低張性温泉)
    • 泉色:無色透明
    • 効能:神経痛・神経炎・リューマチ・胃腸病・疲労回復・美白作用など

※ 効能は万人に対してその効果を保障するものではない。

温泉地 編集

やまなみハイウェイ長者原から牧ノ戸峠にかけては、長者原温泉寒の地獄温泉星生温泉、牧の戸温泉といった温泉が並んでおり、合わせて長者原温泉郷とも呼ばれている[1]。牧の戸温泉は、その中でも九重連山の登山口として知られる牧ノ戸峠にもっとも近い位置にある一軒宿の温泉である[2]

古くは中野温泉猿渡地獄と呼ばれ、温泉が自噴していた[2]。牧の戸温泉という名は、マナスル初登頂に成功した登山家槇有恒によって命名されたものである[3]

一軒宿の九重観光ホテルに、内湯露天風呂、滝湯がある。立ち寄りも可能で、レストランで食事をすれば、無料で入浴できる。

九重地熱発電所 編集

九重観光ホテルの敷地内にある蒸気井の蒸気を利用した自家用地熱発電所1998年4月に運転を開始し、現在の出力は900kWである。予約すれば見学も可能。蒸気井からの蒸気は、発電のほか、館内の暖房、給湯にも利用されている[4]

沿革 編集

  • 1993年 - ミニ地熱発電の実験を開始。
  • 1996年 - 電気事業法に基づく認可を九州通商産業局より取得。
  • 1997年 - 自然公園法に基づく認可を環境庁より取得。
  • 1998年4月 - 九重地熱発電所運転開始(出力500kW)。
  • 2000年12月 - 900kWに増設して運転開始。
  • 2006年12月 - 地熱発電としては国内初のグリーン電力証書の認定を受ける

アクセス 編集

脚注 編集

  1. ^ 長者原温泉郷 九重観光協会
  2. ^ a b 九重山火山噴火緊急減災対策砂防計画書 2.2 社会特性 (PDF) 大分県土木建築部砂防課、2012年3月
  3. ^ 九重観光ホテル 縁(ゆかり)の人々 九重観光ホテル
  4. ^ 九重地熱発電所 九重観光ホテル

関連項目 編集

外部リンク 編集