「王様戦隊キングオージャー」の版間の差分

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各種資料より加筆。
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: バグナラク復活に備え5王国で同盟を締結を結ぼうとするもヤンマが同盟締結を拒否したため、バグナラクが王都に侵攻した際はその動向をわざと見過ごして、これに乗じてンコソパを始めとした他の国を侵略して5王国を統一しようとした。その姿勢をギラに非難され、マントとオージャカリバーを奪われる{{R|group="ep"|ep1}}{{R|TELEMAGA0305}}。
: ギラとの2度目の決闘裁判に負け、谷底へと落ちるが、地球にギラたちが飛ばされていた半年間で、'''シュゴ仮面'''としてダグデドに与してシュゴッダムの国王に復帰する{{R|UYB2412}}。そして、不死身を殺す能力をダグデドから与えられたことで{{R|UYB2412}}、「'''暴虐のラクレス'''」として宇蟲五道化入りを果たした。だが、それはダグデドの魔の手からチキューを救うため自らが悪役となってその力で倒すためにした芝居であり{{R|UYB2412}}、彼に反旗を翻してギラとともにダグデドを倒した{{R|U18356}}。
:* ドラマのコンセプトの一つとして、「ギラが王様になる物語」ということで、最初はギラは王様ではない存在として登場し、やがて王様へと成長していく、というようなキャラクターを想定していたため、ギラの国にいる別の王様として作られた{{R|F31551}}。本当に悪い人なのか、それとも正義が自分の中にあってあえて悪い振る舞いをしている人なのかというところは最初に考えたといい、ギラとの関係性を太めに描く必要があるため、前半戦はラクレスの行動に焦点を当てたドラマが特に中心になっていって、当初よりも大人向けのテイストになっていったという{{R|F31551}}。
:* ラクレス役の矢野は、かなり先の展開まで教えられており、それを隠したまま読んだ台本を推察しつつ、真意を悟られないような表情を作ったり、あまり瞬きをしなかったり、セリフも普段喋っているスピードより二段階くらい落とすなど、視聴者にも気づかれないように演技をしているという{{R|U18165}}。第2部では髪を切ったことでスッキリして痩せた見た目に見えてしまうことから、ある程度大きな体にして説得力があるように、第1部よりも6キログラム増やして演じているという{{R|U18360}}。
:; オオクワガタオージャー
:: ラクレスが王鎧武装した姿{{R|U18156|UYB2412}}。スーツカラーはシルバー{{R|TELEMAGA0423}}。変身時の固有音声は「'''オオクワガタ!(Oh Qua god!)'''」。第43話ではコーサス・ハスティーが王鎧武装した。
:: 目にも止まらぬ速さによるオージャカリバーZEROによる隙のない剣戟を得意とする{{R|U18158|UYB2412}}。
::* タッチポイントを増やすために、テレビ外でのメディア展開として、YouTubeでラクレスのスピンオフ作品を配信するということとなり、その目玉の一つとして設定されたキャラクターである{{R|F31551}}。
::* 撮影用スーツはアップ・アクション兼用の1着が制作された{{R|U18156}}。シルバーという設定だが、薄くメタリックを含有させたグレーとなっている{{R|U18156}}。
::; キングオオクワガタオージャー
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=== シュゴッド ===
シュゴッダムの守護神と呼ばれる昆虫型機械生命体{{R|F299|U179}}。人類とチキューを2,000年前から守る守護神。下記の他にも各国にはシュゴッドに似た虫型の人工機械・'''デミシュゴッド'''がいる。
 
* 「守護神」と劇中では言っているが、子どもにとって馴染みやすいように身近な存在であるペットに近いイメージで考えていたという{{R|F31551}}。虫が嫌いな子どももいることから、ドラマのセリフ回しとして自然な表現を使うことも意識していたため、シュゴッドをそのまま「ゴッドクワガタ」と呼ぶのは不自然と感じた部分もあり、「クワゴン」や「サソリーヌ」などのニックネームを付けたという{{R|F31551}}。
 
; ゴッドクワガタ
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; レジェンドキングオージャー{{R|TELEMAGA0305|U18056|UYB2412}}
: 王様戦隊5人の「光臨せよ、レジェンドキングオージャー!」の掛け声で、キングオージャーと3大守護神が合体した黄金の王者ロボで、2,000年前のチキューでバグナラクと戦った伝説の守護神。チキュー中を光の粒子となって超スピードで駆け巡ることや、周囲の敵を黄金の光線で焼き払うことが可能。
:* 従来であれば、5体合体で最初は始まって、どんどんと合体パーツが増えていくという見せ方が基本だが、レジェンドキングオージャーを第1話の冒頭で見せて、最初にロボの完成形はこれという、一種の到達点を見せ、バグナラクに人間が勝った伝説の戦いのロボの姿で、ここにもう一度行くためにみんな頑張る、という見せ方にしたという{{R|F31551}}。
; カブトキングオージャー
: キングオージャーとゴッドカブトが合体した射撃の王者ロボ。ゴッドカブトが超長距離ビームを発動するキャノン状に変形したカブトキャノンが右腕に合体することで完成する{{R|U18056|UYB2412}}。カブトキャノン発射時には、シュゴッドソードが支柱、ゴッドハチの針とゴッドカマキリの後脚がアウトリガーとして機能する{{R|UYB2412}}。
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; キングオージャーZERO
: 10体の人工シュゴッドが合体した漆黒の王者ロボ{{R|U18158|UYB2412}}。武器は'''昆虫剣シュゴッドソードZERO'''。搭乗しなくても、オージャカリバーZEROからの指令によって自動操縦が可能{{R|U18158|UYB2412}}。最適な攻撃を状況に合わせて導き出すスマートな戦闘を得意とする{{R|UYB2412}}。
:* YouTubeのスピンオフのためにオオクワガタオージャーとペアで企画されており、当初からラクレス対ダグデドという構図は考えていたため、企画時点から対ダグデド用に開発されたロボという設定も決めていたという{{R|F31551}}。
; エクストリームキングオージャー
: キングクワガタオージャーの力によって、レジェンドキングオージャーとゴッドタランチュラが合体した究極の王者ロボ{{R|U18146|U18158|UYB2412}}。敵を両肩のエクストリームキャノンから放つ強大な砲撃や、4本のタランチュラアームによる高速パンチで蹴散らす{{R|UYB2412}}。
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また、シュゴッドモードに変形することによって時空を超える宇宙船としても運用が可能。
 
* 大森は王様戦隊のロボと聞いてお城をイメージしており、元々巨大なお城が巨大ロボになるというのは極めて自然であったという{{R|F31551}}。
 
; スペック
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; シュゴッドソウル
: シュゴッドが体内に宿している琥珀状のアイテム。グローディが大量に食べた紫のシュゴッドソウルも存在する。
:* シュゴッドと人間がコミュニケーションを取れる方にした方がいいという考えから出てきたドラマ都合で生まれたもので、大きいシュゴッドが、直接人間と話すという描写を考えた際に、人間が手にすることができるサイズ感の通信機として考えられたが、バーチャルプロダクションを導入したことで、人間とシュゴッドが直接話すような描写が容易にできてしまったという{{R|F31551}}。等身大の怪ジームが巨大化してロボとのバトルに突入、というオーソドックスなスタイルに理屈をつけるため、シュゴッドソウルを怪ジームが食べると巨大化するという設定となった{{R|F31551}}。
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; 神の怒り
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大森は『キョウリュウジャー』以来、約10年振りにスーパー戦隊シリーズを担当するが、前2作『[[機界戦隊ゼンカイジャー]]』『[[暴太郎戦隊ドンブラザーズ]]』で、5人が最初からそろっていなくても良かったり、名乗らなくてもいいなど当たり前であったルールがなくなったことで、有難かったとしており、「王道の戦隊が帰ってきた」と思われる声もあったというが、本作品でも、戦隊としての道を壊さずに、新たな道を模索しているという{{R|U18064}}。また、脚本の高野もちゃんとスーパー戦隊を見てこなかったというが、『ドンブラザーズ』のようにルールを壊すような作品が放送されていたタイミングで依頼が来たため、面白い作品を気負わずに作ればいい、というフラットな気持ちで参加することができたという{{R|U18064}}。
 
大森はスーパー戦隊のドラマは、1人1人がヒーローであり、巨大な敵にそのヒーローたちが団結して立ち向かっていくというものと思っていたため、団結した際に燃えるシチュエーションとして「王様」というモチーフとなった{{R|F31551}}。王様が物語を導き、ヒーローのギミックが昆虫というのは、大森が元々温めていた題材で、スーパー戦隊シリーズをやることが決まったことで、高野に提案したといい、大森が国の設定を提案し、ギラを除いたキャラクターは高野が発案したという{{R|U18064|CB70|F31551}}。日常では王様を目にせず、現実の国同士の関係を落とし込めないため、ファンタジーにしたが、大森はここまで本格ファンタジーになるとは思わなかったという{{R|U18064|CB70}}。
 
ギラの成長を中心に描くストーリーとなり、5人が最初からそろっているわけではなく、1人ずつ仲間になっていくことが決まった{{R|U18064}}。当初は全員が第4話で集まるように考えていたが、あまりにもファンタジーすぎるため、世界観が丁寧に描いていかないと世界観が飲み込めなかったことから、1話分増やして、第5話までは、各国をギラ目線で訪れていく、という構成になった{{R|U18064}}。
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本作品がファンタジーな世界観であることから、動きのカッコいいところのみを描き、画を飛ばして見せたいところのみを映すアニメのアクションシーンのように、立ち上がる際の動きが鈍くなる瞬間などをカットしている{{R|U18168}}。また、若い俳優たちが演じる王様の威厳を出すために、変身シーンなどの様々なシーンで「王様カット」と呼ばれる王様に見えるよう意識しながら撮影する印象付けたいカットを決めているという{{R|U18168}}。
 
世界各国の王様が団結することから、地中や宇宙から敵が来るしかないため、その両方を二部構成でやることとなった{{R|F31551}}。地中や宇宙から来る敵であれば、人間とは異なるっサイズや姿でも違和感がなく、大きな敵が現れて大きなロボが対処するというのは自然であることから、そういったことを色々と検討して設定を固めたという{{R|F31551}}。また、巨大ロボット戦では、等身大の戦いから巨大ロボット戦になる「巨大化」というギミックが重要ではないことに気付き、「ロボと巨大な怪人が最初から戦う」という方針になった{{R|U18064}}。
 
ファンタジーな世界観であることから、バーチャルプロダクションを導入して進められ、事前に舞台となる背景を5か国分まとめて作り、ドラマをCGで作った舞台の中で描いていくという作りになり、各国のCG背景をなるべく使いまわせるようなドラマ作りをしなければいけなくなり、新たなエピソードを毎回立てていくとなると、CGで作ったものとは異なる場所が必要になる{{R|F31551}}。当初からそういった事情は分かっていたため、意図して縦軸強めで、王様たち周囲の環境をメインにしてドラマを描くということは決めていたことから、怪人の個性やエピソードごとのバラエティ感は薄まっていったという{{R|F31551}}。
 
第26話から新章が始まったことについて高野は、あまり過去のスーパー戦隊の知識がなく、1年間の構成がどんなものか知らなかったため、こうなるのがむしろ当然であり、1人の悪役と1年間戦い続ける展開が高野自身が飽きてしまいそうで、筆が乗らなくなってしまうのではないかと思い、放送開始から半年ほどのタイミングで、高野本人からガラッと変えようと提案したという{{R|CB70}}。
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<ref name="F299">{{Harvnb|フィギュア王299|2023|pp=60-61|loc=「新スーパー戦隊は、全員がセンターの昆虫戦隊! 王様戦隊キングオージャー」}}</ref>
<ref name="F31548">{{Harvnb|フィギュア王315|2024|pp=48-53|loc=「Vシネクスト「VSシリーズ」2本立て!キングオージャーがドンブラ&キョウリュウと奇蹟のコラボ!! 『王様戦隊キングオージャーVSドンブラザーズ』『王様戦隊キングオージャーVSキョウリュウジャー』」}}</ref>
<ref name="U179">{{Harvnb|宇宙船179|2022|pp=76-77|loc=「王様戦隊キングオージャー」}}</ref>
<ref name="U18048">{{Harvnb|宇宙船180|2023|pp=48-51|loc=「DETAIL OF SUPER SENTAI クワガタオージャー」}}</ref>
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*** {{Cite journal|和書|date=2023-01-30<!--奥付表記-->|journal=フィギュア王|volume=No.299|isbn=978-4-8465-3288-8|ref={{SfnRef|フィギュア王299|2023}}}}
*** {{Cite journal|和書|date=2023-02-28<!--奥付表記-->|journal=フィギュア王|volume=No.300|isbn=978-4-8465-3289-5|ref={{SfnRef|フィギュア王300|2023}}}}
*** {{Cite journal|和書|date=2024-05-30<!--奥付表記-->|journal=フィギュア王|volume=No.315|isbn=978-4-8465-3319-9|ref={{SfnRef|フィギュア王315|2024}}}}
 
== 外部リンク ==