「DINOSAUR (B'zのアルバム)」の版間の差分
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2018年に結成30周年記念として今まで発売されたオリジナル・アルバムと共に[[レコード|アナログレコード]]化された<ref>{{Cite news |date=2018-03-22 |url=https://rockinon.com/news/detail/174432 |title=B'z、アルバム全20作品をアナログ化。大型エキシビションで販売|newspaper=rockin'on.com|publisher=[[ロッキング・オン]] |accessdate=2018-11-10}}</ref>。
== 制作 ==
2016年から2017年3月まで、メンバーはそれぞれソロ活動を行っていたが、B'zの楽曲制作もソロ活動の合間を縫って進められていた。本格的に制作がスタートしたのは2017年4月からである。本作では、松本が[[氷室京介]]の紹介を受けて知り合った[[Yukihide "YT" Takiyama]](以下、YT)をメインアレンジャーとして迎え<ref name="【GOSPELS OF JUDASオフィシャルインタビュー】 GOSPELS OF JUDAS、氷室京介から受け継いだ音楽への思い。最新作を紐解く。">{{Cite interview |和書|url=https://wmg.jp/gospels-of-judas/news/81925/ |title=【GOSPELS OF JUDASオフィシャルインタビュー】 GOSPELS OF JUDAS、氷室京介から受け継いだ音楽への思い。最新作を紐解く。 |date=2018-08-08 |page=1 |publisher=[[ワーナーミュージック・ジャパン]]|accessdate=2019-09-20}}</ref>、[[ハワイ州|ハワイ]]のレコーディングスタジオで松本、稲葉と、YTの3人によって[[プリプロダクション]]が行われた。その後[[ロサンゼルス]]、[[東京]]と場所を移しながら制作が進められた<ref name="onhito
B'zの作品では長年、[[ビーイング]]のギターテックチーム『FAT』が中心となり、FAT特製[[アンプ (楽器用)|ギターアンプ]]を初めとしたオリジナルの機材を用いて音創りが行われ、毎回「決まった機材を使って決まったやり方でレコーディングする」という手順であった。本作ではその方法を見直し、様々な機材を試す方法がとられた。それまでのレコーディングでも、ギターに関しては一曲ごとに様々なギターを試してベストなサウンドを選んでいたが、本作ではそれに加えてアンプも相当な数を準備していろいろ差し替えたり、楽器の収録[[マイクロフォン|マイク]]の位置も細かく調整してレコーディングを行った<ref name="player">{{Cite journal|和書|journal=[[Player (雑誌)|Player]] |issue=2018年1月号 |publisher= プレイヤー・コーポレーション |date=2017-12-5}}</ref>。
== リリース形態 ==
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# '''Dinosaur'''
#: 本作の表題曲であるが、アルバムタイトルは全て大文字なのに対し、楽曲の方は頭文字のみ大文字となっている。
#: アルバム制作過程の初期に制作された楽曲で、当初はシングル曲候補でもあった<ref name="GiGS" />。約1分46秒のイントロのうち、前半のギターパートは「恐竜の雄叫び」をイメージしたもので、楽曲制作後に「頭にイントロダクション的なものをつけたい」という松本のアイデアで追加された<ref name="player"/>。本曲の[[ベース (弦楽器)|ベース]]のクレジットには[[ジェーンズ・アディクション|クリス・チェイニー]]と[[バリー・スパークス]]の2人がクレジットされている
#: 松本はアルバムの全体的なサウンド創りについて「細かいことをしていなくても、ただパワーコードを鳴らしているだけで凄いインパクトがあるサウンド」と説明し、その例として本曲を挙げ「Dinosaurのコーラス(サビ)はただパワーコード鳴らしているだけ」と解説している<ref name="player"/>。
#: 歌詞は先述の通り、「自分たちのスタイルは恐竜のように時代遅れ」という、稲葉曰くいい意味での開き直りをテーマにしている。また、稲葉によると「恐竜は誰も本物を見たことがない」と未知の部分が多い存在であることに着目し、そこから「頑張って生きてて、自ら進化しようとしている」というイメージを膨らませて歌詞を制作した<ref name="onhito"/>。
#: [[ミュージック・ビデオ|MV]]
#: 映画『[[ジオストーム (映画)|ジオストーム]]』日本語吹替版主題歌。B'zが洋画の主題歌を担当するのは本曲が初となる。製作の[[ワーナー・ブラザース]]は、「松本孝弘が奏でる激しいギターサウンドとボーカル、稲葉浩志の情熱がほとばしる歌詞で魅了するB'zしかいない」とオファー。それを受けたB'zサイドは「昔ながらの男だが芯が強く進化していく主人公の姿が歌詞に登場するDinosaur(恐竜)に重なる」と感じ、本アルバム収録曲から「Dinosaur」を用意した。監督の[[ディーン・デヴリン]]は、「彼らの一貫したブレない音楽性は、本作の主人公、ジェイク・ローソンの生き方そのもののようで、出会うべくして出会った楽曲だと確信しました」などとコメントを寄せている<ref name="oricon">{{cite news|url=https://www.oricon.co.jp/news/2100615/full/|title=B'z、初の洋画主題歌 監督が絶賛「出会うべくして出会った楽曲」 |newspaper=ORICON STYLE |publisher=オリコン|date=2017-11-14|accessdate=2017-11-14}}</ref><ref name="BARKS">{{cite news|url=https://www.barks.jp/news/?id=1000148926|title=B'z、「Dinosaur」が映画『ジオストーム』日本語版主題歌に|newspaper=[[BARKS]]|publisher=ジャパンミュージックネットワーク株式会社|date=2017-11-14|accessdate=2017-11-14}}</ref><ref name="sansupo">{{cite news|url=https://www.sanspo.com/article/20171114-HSEPG7KBUFLXHPSATFDRCCHGVY/|title=B'z、30年目で初の洋画主題歌!監督「出会うべくして出会った」|newspaper=[[サンケイスポーツ|サンスポ・コム]]|publisher=[[産業経済新聞社]]|date=2017-11-14|accessdate=2017-11-14}}</ref>。
# '''CHAMP'''
#: 「B'z×セブン-イレブンフェア」および「[[セブンネットショッピング]]」TV[[コマーシャルソング|CMソング]]。CMのために書き下ろされた楽曲で、{{要出典範囲|タイアップ先からは「[[ultra soul]]みたいな曲」というリクエストがあった。|date=2024年5月}}
#: 「Dinosaur」同様にシングル曲候補でもあった<ref name="GiGS" />。
#: 発売に先駆け、2017年7月から開催された「B'z SHOWCASE 2017 -B'z In Your Town-」で演奏された。
#: MVでは、上記のSHOWCASEでの模様に加え、過去のライブ映像も使用している。
# '''Still Alive'''
#: 53rdシングル『声明/Still Alive』[[B'zの作品#シングル曲の表記|2nd beat]]。
# '''ハルカ'''
#: 松本のソロ活動の際に一緒にプレイしたスティーヴ・ビルマンが、ベーシストとして参加している。松本は当時ライブで一緒になった時のスティーヴのプレイを気に入り、松本の推薦で本曲と「Queen Of The Night」を演奏してもらった。この曲に至っては、わざわざ彼のためにベースソロパートを開けて待っていたという<ref name="player"/>。
# '''それでもやっぱり'''
# '''声明'''
#: 53rdシングル『声明/Still Alive』1st beat。
# '''Queen Of The Night'''
#: 「Queen Of The Night」とは、日本語で植物の「[[ゲッカビジン|月下美人]]」を意味する。
#: 70年代の終わりから80年代の初頭ぐらいにかけて流行ったサウンドを意識して制作された曲。松本は「当時リアルタイムで聞いていたこともあり、そういう匂いのする曲をやりたいと思った」と語っ
#:アルバムツアーでは本作唯一の未演奏曲となった。
# '''SKYROCKET'''
#: 「SKYROCKET」とは、日本語で「[[ロケット花火]]」を意味する。
# '''ルーフトップ'''
#: ギターリフには[[シタール|エレキシタール]]の音が重ねられており、シタールの音は後付けである<ref name="player"/>。この曲で使用されたギターはゴールドトップ(1957年製のリイシュー)1本であるが、アンプは「ショウマン」「マーシャルJMP」「EVH5150III」を使い分けており、ギターを変えずアンプを変えて音の差を作り出し音創りが行われた<ref name="player"/>。
# '''弱い男'''
#: ピアノのカッティングや、スラップを混ぜたベースプレイなど、ファンキーなムードの楽曲。ギターリフ先行で創られた楽曲で、松本は「ギターリフに無理やりメロディをぶち込んだ」と振り返っている<ref name="player"/>。曲の間奏では、グレッグ・ヴェイルによる長尺の[[サックス]]ソロパートが収録されている。松本によると、アレンジの初期の時点で「グレッグに延々とサックスを演奏してもらう」というアイデアはあったという<ref name="player
# '''愛しき幽霊'''
#:
# '''King Of The Street'''
#: [[コーエーテクモゲームス]]製作[[アクションゲーム]]『[[真・三國無双8]]』テーマソング。
#: 往年のハードロックスタイルの楽曲。当初は違うイントロだったが、松本が曲中で弾いていたギターリフのフレーズを稲葉が「イントロはこっちの方がいいんじゃない」と提案したため差し替えてみたところ、前のイントロよりもハマりが良かったということで現在のイントロになった<ref name="player"/>。
#: ライブでは「[[ギリギリchop]]」以来となるプロペラ(タオルを頭上でブンブン振り回す)が取り入れられた。
# '''Purple Pink Orange'''
#: ドラマチックなスローチューンのナンバー。松本も「大作になった」と評している<ref name="GiGS"/>。
#:
#: アウトロのギターソロは、松本によるとほぼ一発録りだったという。当初は多少練ったソロにすることを考えていたが、アドリブで弾いたテイクを聴いているうちに気に入り、そのテイクにハーモニーをつけて完成させた<ref name="GiGS"/>。
=== DVD/Blu-ray Disc (初回限定盤のみ) ===
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