「とある科学の超電磁砲 (アニメ)」の版間の差分

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第3期『'''とある科学の超電磁砲T'''』は、2018年10月7日に開催された「電撃文庫25周年記念 秋の電撃祭」のステージイベントにて制作が発表され<ref>{{Cite web|和書|url=http://dengekionline.com/elem/000/001/810/1810409/|title=TVアニメ『とある科学の超電磁砲』第3期の制作が決定!|publisher=[[KADOKAWA]]|website=電撃オンライン|date=2018-10-07|accessdate=2018-10-07}}</ref>、2020年1月から9月まで放送された<ref name="natalie20190928">{{Cite web|和書|url=https://natalie.mu/comic/news/349160|title=「とある科学の超電磁砲」第3期は2020年1月から、ビジュアルやスタッフ情報も(コメントあり)|work=[[コミックナタリー]]|date=2019-09-28|accessdate=2019-09-28}}</ref>。全25話。第1話から第15話は「大覇星祭」編、第16話から第25話は「天賦夢路(ドリームランカー)」編がアニメ化(第1期・第2期と異なり、アニメオリジナルの長編ストーリーはない)。なお時系列上、第2期と第3期の間に位置する「学芸都市編」(『[[とある魔術の禁書目録|とある魔術の禁書目録 外典書庫]]』収録))が存在するが、こちらは映像化されることはなかった。
 
== ストーリー ==
{{See also|とある科学の超電磁砲#ストーリー}}
 
=== アニメオリジナルストーリー ===
; 「武装無能力者集団(スキルアウト)」編(テレビアニメ第1期第15話 - 第16話)
: 「幻想御手」編と「乱雑解放」編の間に位置するオリジナルエピソード。
: 「幻想御手」事件解決後、「[[学園都市 (とある魔術の禁書目録)#スキルアウト|武装無能力者集団(スキルアウト)]]」による能力者襲撃事件が多発する。美琴や黒子はその事件を追い、「黒い蜘蛛の刺青をした革ジャンの男性」が捜査線上に浮上した。調査を行ううち、美琴と黒子は「[[#ビッグスパイダー|ビッグスパイダー]]」なる組織を調査するために第10学区を訪れる。そのころ、「風紀委員」の事務所から固法の姿が消えていた。
; 「乱雑開放(ポルターガイスト)」編(テレビアニメ第1期第20話 - 第24話)
: 「幻想御手」編のその後が描かれたオリジナルエピソード。
: 8月初旬、学園都市内では正体不明の局所的な地震が頻発していた。そんな折、初春は柵川中学に転校してきた[[#春上衿衣|春上衿衣]]という少女とルームメイトになり、親しくなるが、地震の正体が「[[#RSPK症候群|RSPK症候群]]」とわかり、現場にいた春上は、その能力の特殊性を理由に犯人扱いされてしまう。
: 独自に調査を始めた美琴は、保釈されていた木山と再会する。そして、このRSPK症候群は、木原幻生の人体実験に使われて昏睡状態になっていた、木山の教え子たち「[[学園都市 (とある魔術の禁書目録)#置き去り|置き去り(チャイルドエラー)]]」を目覚めさせようとした際に発生した現象であり、春上は無実である事が判明する。しかし、[[#テレスティーナ|テレスティーナ]]率いる「先進状況救助隊 (MAR)」によって、「置き去り」たちは木山から引き離され、春上と共に研究施設へ移送させられる。
: やがて、原因はテレスティーナに連れ去られた春上や昏睡状態の「置き去り」たちを使った、テレスティーナのレベル6開発計画であることが発覚する。美琴たちは、正体を現したテレスティーナから、春上と「置き去り」たちを救うために動き出す。
; 「革命未明(サイレントパーティー)」編(テレビアニメ第2期第18話 - 第24話)
: 「妹達」編の直後から9月2日(学芸都市編の前日)までを描いたオリジナルエピソード。
: 美琴たちは、公園で寝ていた見知らぬ少女・[[#フェブリ|フェブリ]]と出会う。しかし、フェブリの身元を示す情報は見つからず、彼女は「置き去り」として児童養護施設へ引き取られることになった。施設の受け入れ態勢が整うまでの間、美琴たちはフェブリの面倒を見ることになる。
: 美琴たちはフェブリと仲良くなるが、彼女が「科学的に作られた人造物」であり、持っている飴で命を何とか繋いでいることが判明する。事情を知った美琴は仲間と共にフェブリを救おうと決意する。
: 美琴は、フェブリを救う手がかりを得るため、収監されているテレスティーナを訪ね、フェブリが「[[#ケミカロイド計画|ケミカロイド]]」と呼ばれる存在で、彼女を作った者は「学園都市研究発表会」(学究会)に関わっている可能性が高いという情報を得る。学究会の上位常連である[[#有冨春樹|有冨春樹]]に目星をつけた美琴は、彼が取締役を務める企業「[[#スタディ|スタディコーポレーション]]」の工場に潜入し、有冨と「スタディ」に売られた布束砥信に遭遇する。有冨は、ケミカロイドの一体[[#ジャーニー|ジャーニー]]の能力を利用して、学究会当日に「革命」と称したテロ行為を企てていた。
 
== 登場人物 ==
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* 初春飾利(ういはる かざり) - 声:[[豊崎愛生]]{{R|メガミマガジン2009/12}}
* 佐天涙子(さてん るいこ) - 声:[[伊藤かな恵]]{{R|メガミマガジン2009/12}}
 
=== アニメ版の登場人物 ===
アニメオリジナルキャラクター、およびアニメ版のみに登場する『禁書目録』からのゲストキャラを扱う。
 
==== 武装無能力者集団編 ====
; {{Anchors|黒妻綿流}}黒妻 綿流(くろづま わたる)
: 声 - [[小西克幸]]
: スキルアウトの1つ「ビッグスパイダー」の創設者・初代リーダー。赤茶色の癖がかかった長髪に、黒い革ジャンを羽織り、背中に大きな蜘蛛と蜘蛛の巣をあしらった刺青を彫っている。
: 無能力者だが、多人数に囲まれても全員を殴り伏せるほど、喧嘩の腕は立つ。また、他人に女性の胸についての話をしてもいやらしさを感じさせない好人物で、彼がトップである間はビッグスパイダーも不良なりの一線をわきまえていた。
; {{Anchors|蛇谷次雄}}蛇谷 次雄(へびたに つぐお)
: 声 - [[保村真]]
: スキルアウトの1つ「ビッグスパイダー」の現リーダー。表向きは黒妻を名乗っており、背中に小さな蜘蛛の刺青を彫るなど、彼の雷名で組織を束ねている。悪党かつ残忍な性格で、「仲間でも平気で裏切り、組織を抜けようと言おうものなら背中から撃ちかねない」と評され、裏ルートから銃器やキャパシティダウンの試作品を手に入れ、能力者狩りを行っている。
; {{Anchors|タメゾウ}}タメゾウ
: 声 - [[興津和幸]]
: スキルアウトの1つ「ビッグスパイダー」のメンバー。
 
==== 乱雑開放編 ====
; {{Anchors|春上衿衣}}春上 衿衣(はるうえ えりい)
: 声 - [[花澤香菜]]
: 第19学区の中学から柵川中学1年D組へ転入してきた、初春の新しいルームメイトかつ級友。異能力者(レベル2)。
: 小柄な可愛らしい少女で、髪はストレートのボブカット。非常におとなしい性格で口数も少なく、語尾に「 - なの」と付けて話す。「置き去り」の一人であり、施設で育ったため、施設以外の事には疎い。美琴たちと一緒に行ったゲームセンターで初めて見たモグラ叩きを「かわいそう」と言って叩けないなど、とても優しい心を持つ少女。小柄ながら食欲は旺盛でよく食べる。かつては[[#枝先絆理|枝先]]と同じ児童養護施設におり、親友同士だった。
: 能力はレベル2の「'''精神感応'''(テレパス)」。ただし、特定の波長での交信時には、レベル以上の能力を発揮するという特殊な能力を持つ。
; {{Visible anchor|テレスティーナ=木原=ライフライン|テレスティーナ}}(テレスティーナ きはら ライフライン、Therestina Kihara Lifeline)
: 声 - [[大原さやか]]
: 「警備員」の一部署である「先進状況救助隊 (MAR)」の隊長および付属研究所所長。木原一族の1人であり、木原幻生の孫娘。妙齢のロングヘアの女性。表向きには冷静で優しいタイプであり、美琴に負けず劣らずの少女趣味な面を持つ。しかし、本性は残虐非道な性格で部下への態度も乱暴、口調も非常に汚い。祖父と同じく人体実験への抵抗を全く持っておらず、他者を平然とモルモット扱いをする。
 
==== 革命未明編 ====
; {{Anchors|フェブリ}}フェブリ
: 声 - [[野水伊織]]
: 公園の花壇で寝ているところを美琴たちに保護された少女。金髪で、[[アホ毛]]が2本ある。唯一の所持品であるポーチには、強烈な味をした大量の棒付きキャンディが入っている。人懐っこく、佐天と初春には特に懐いているが、一方で美琴にはなかなか懐かなかった。
: その正体は「スタディ」によって作られた[[人造人間]]「ケミカロイド」の予備個体。キャンディは体内で生成されている毒素の中和剤で、それがなくなると生命が維持できなくなる。
; {{Anchors|ジャーニー}}ジャーニー (Janie)
: 声 - 野水伊織
: フェブリの姉にあたる「ケミカロイド」。容姿はフェブリと同じだが、唯一の違いはアホ毛が1本であること。「スタディ」の計画の要で、能力使用に必要なコンピュータ言語のみをインストールされた状態でポッドの中で眠らされている。
; {{Anchors|有冨春樹}}有冨 春樹(ありとみ はるき)
: 声 - [[間島淳司]]
: 暗部組織「スタディ」のリーダーで、企業「スタディコーポレーション」の取締役。眼鏡をかけた青年。「学究会」上位入賞の常連で、2年前には次世代技術部門と先端理論部門で最優秀賞を受賞している学園都市でも指折りの秀才だが、高位の能力者ではない「ただの秀才」なので知名度は低い。
: ケミカロイドの理論を幻生に「夏休みの工作」と馬鹿にされたことがきっかけで、能力よりも知性が勝ることを示すべく、現行の方式とは全く違う完全に新規のアプローチで、より安定し均一の品質で使い潰しても惜しくない能力者を作り出す「ケミカロイド計画」を実施、ジャーニーを利用して学究会当日に「革命」と称したテロ行為を画策する。
; {{Anchors|小佐古俊一}}小佐古 俊一(こさこ - )、{{Anchors|関村弘忠}}関村 弘忠(せきむら - )、{{Anchors|桜井純}}桜井 純(さくらい - )、{{Anchors|斑目健治}}斑目 健治(まだらめ - ){{Efn2|name="yomi"}}
: 声 - [[小林裕介]](小佐古)、 [[比上孝浩]](関村)、[[持月玲依]](桜井)、[[古川慎]](斑目)
: 「スタディ」のメンバー。桜井のみ女性で、他は男性。いずれも眼鏡をかけている。
 
==== その他 ====
; {{Anchors|重福省帆}}重福 省帆(じゅうふく みほ)
: 声 - [[田村ゆかり]]{{R|nijimen_toaru}}
: 関所中学2年生。「幻想御手」使用者の一人。異能力者(レベル2)。アップスタイルの後ろ髪とは対照的に、目元まで届く長い前髪と前髪によって隠されている太い眉毛が特徴。かつて付き合っていた彼氏が重福の眉毛を理由に別れた後、常盤台中学の生徒と付き合うようになったことから、いわゆる「常盤台狩り」を始める。
: 能力は「'''視覚阻害'''(ダミーチェック)」。対象物を「見ている」という他者の認識を阻害し、「見えない」という認識にすり替えることができる能力。
; {{Anchors|姐御}}姐御
: 声 - [[浅野真澄]]
: スキルアウトの女性リーダー。本名不明。「幻想御手」使用者の一人。見た目は[[スケ番]]風で義理堅い人物。決闘相手には礼儀を交えて接し、舎弟達には頼られている。
: 能力はアスファルトの粘性を自在に操る「'''表層融解'''(フラックスコート)」。
; {{Anchors|中邑}}中邑(なかむら)
: 声 - [[永田依子]]
: 常盤台中学の水泳部が世話になっている水着メーカーの担当者。
; {{Anchors|鴻野江遥希}}鴻野江 遥希(こうのえ はるき)
: 声 - [[皆川純子]]
: 柵川中学1年D組所属。初春と佐天の級友。冷めた性格で口数も少ない。[[対戦型格闘ゲーム]]が好きで[[ゲームセンター]]に入り浸るが、そこで同じく対戦型格闘ゲームが好きな綴里と出会う。
; {{Anchors|大圄}}大圄(だいご)
: 声 - [[間島淳司]]
: 柵川中学の教師で、初春と佐天のクラス1年D組の担任。休日は第13学区の児童養護施設「あすなろ園」でボランティア活動中の、若く優しそうな男性。年上のあすなろ園の園長(声 - [[小林美奈]])に恋をしている。
; 土御門 舞夏(つちみかど まいか)
: 声 - [[福圓美里]]
: メイド育成学校である繚乱家政女学校の生徒。
: {{Main|とある魔術の禁書目録の登場人物#土御門舞夏}}
; {{Anchors|城南朝来}}城南 朝来(じょうなん あさこ)
: 声 - [[大浦冬華]]
: OVA版に登場。「警備員」の女性で、元「長点上機学園」の能力開発担当者。都市伝説「誰かが見てる」の犯人。
; {{Anchors|みのり}}みのり
: 声 - [[麻倉もも]]
: 小学生の少女。引越しで離れ離れになる友達のために「幸運のカード」を探してプレゼントしようとしたところ、黒子達と知り合う。
; {{Anchors|カナミン}}カナミン
: 声 - 井口裕香
: 劇中に出てくるアニメ「超機動少女(マジカルパワード)カナミン」の登場キャラクターで、主人公兼ヒロイン。
 
== 用語 ==
{{See also|とある科学の超電磁砲#用語}}
 
=== アニメオリジナルの用語 ===
; {{Anchors|能力体結晶}}能力体結晶(のうりょくたいけっしょう)
: 「'''体晶'''」とも呼ばれる薬物。{{Main|学園都市 (とある魔術の禁書目録)#体晶}}
; {{Anchors|ビッグスパイダー}}ビッグスパイダー
: [[学園都市 (とある魔術の禁書目録)#スキルアウト|スキルアウト]]のグループ。現リーダーは蛇谷。第10学区エリアG「ストレンジ」を根城にしている。創設者の黒妻がリーダーのころは、不良から子供を助けたり気の置けない仲間たちと遊ぶだけの集団だったが、黒妻が生死不明になり蛇谷がリーダーになってからは、単なる能力者狩りの無法集団と化した。かつては固法も所属していた。
; {{Anchors|RSPK症候群}}[[ポルターガイスト現象#超心理学的解釈|RSPK]]症候群
: 「'''反復性偶発性念力症候群'''」の略称<ref name= "i41">『とある科学の一方通行』第41話より。</ref> であり、別名を「'''乱雑開放'''([[ポルターガイスト現象|ポルターガイスト]])」。[[心的外傷]]や過度の[[ストレス (生体)|ストレス]]により「正しく現実を見る事ができなくなった子供達」が引き起こすもの<ref>『禁書目録』3巻 131ページ</ref> で、能力者が一時的に自律を失い、無自覚に能力を暴走させる状態のこと。個々の現象は様々だが、同時に起きた場合、暴走した能力は互いに融合し合い一律にポルターガイスト現象として発現する。
; {{Anchors|先進状況救助隊}}先進状況救助隊
: 「[[学園都市 (とある魔術の禁書目録)#警備員|警備員]]」の一部署。通称「MAR ('''M'''ulti '''A'''ctive '''R'''escue)」。テレスティーナが隊長を務めている。
; {{Anchors|キャパシティダウン}}キャパシティダウン
: スピーカーから出る音で脳の演算能力を混乱させ、能力者の能力を封じる音響システム。能力者にとってはまともに動くことすらできなくなるほどの音であるが、レベル0の者にはただの甲高い音にしか聴こえない。
; {{Anchors|盛夏祭}}盛夏祭(せいかさい)
: 「学舎の園」外部の常盤台中学学生寮が、年に一度だけ一般人へ門戸を開く日。様々な催し物があり、「置き去り」へのチャリティーオークションも開催される。当日、寮生はメイド服を着用する。招待状を持っていないと入場できない。
; {{Anchors|学園都市研究発表会}}学園都市研究発表会
: 学園都市の学業成績優秀者に与えられた研究発表の場。通称「学究会」。毎年開催されている。謂わば「頭の良い人たちの大覇星祭」だが、派手さがないので学生の知名度は低い。会場は全部で4箇所で、複数の学校に分散している。
; {{Anchors|スタディ}}スタディ (STUDY)
: 有冨春樹が、志を同じくする学究会の上位入賞者と結成した暗部組織。新たな時代を切り開くのは能力ではなく知性であることを学園都市に示すことが目的。表の顔は、薬品の製造や科学関係を中心に手広く手掛けている企業「スタディコーポレーション」で、大量の「駆動鎧」や大型ロボットを用意できるほどの規模を持っている。「警備員」の備品の納入業者でもあり、これを利用して「警備員」の介入を防いでいる。
; {{Anchors|ケミカロイド計画}}ケミカロイド計画
: 科学の力で、安定した均一の能力者をゼロから作り出す計画。立案者は有冨。これにより、双子の「ジャーニー」と「フェブリ」が人工的に作られた。ベースプログラムは、布束砥信が昔書いた論文が元になっている。
: ケミカロイドは自然界には存在しない[[タンパク質]]で体が構成されており、普通の人間と機能の面では遜色はないが、[[新陳代謝]]を繰り返すたびにある一定量の毒素を生み出してしまうように作られている。放っておくと毒素が蓄積して内臓の機能不全を起こし、死に至るため、毒の中和剤を含む飴を舐めることで健康を保っている。
; {{Anchors|疑似原子崩し}}疑似原子崩し
: スタディによって開発された、第4位の「原子崩し」を元にした兵器を搭載する多脚戦車。
 
== 制作 ==