削除された内容 追加された内容
Cewbot (会話 | 投稿記録)
m bot: 解消済み仮リンク関節痛を内部リンクに置き換えます
編集の要約なし
13行目:
| MeshNumber = C02.782.417.214
}}
'''デング熱'''(デングねつ、まれに'''デンゲ熱'''とも、{{lang-en-short|dengue fever, breakbone fever}})とは、{{仮リンク|デングウイルス|en|Dengue virus}}が原因の感染症であり、[[熱帯病]]の一つである。[[蚊]]の[[吸血]]活動を通じてウイルスが人から人へ移り、高熱に達することで知られる一過性の熱性疾患であり、症状には、[[発熱]]・[[頭痛]]・[[筋肉痛]]・[[関節痛]]、[[はしか]]の症状に似た特徴的な皮膚[[発疹]]を含む。治療方法は対症療法が主体で、急性デング熱にはいま起きている症状を軽減するための支持療法 (supportive therapy, supportive care)が用いられ、軽度または中等度であれば、経口もしくは点滴による水分補給、より重度の場合は、[[点滴静脈注射]]や[[輸血]]といった治療が用いられる。ただ稀ではあるが、生命を脅かすデング出血熱に発展し、[[出血]]、[[血小板]]の減少、または血漿(けっしょう)漏出を引き起こしたり、デングショック症候群に発展して出血性[[ショック]]を引き起こすこともある
 
== 概説 ==
主な媒介生物は[[ヤブカ属]]の中でも特に[[ネッタイシマカ]](''Aedes aegypti'')や[[ヒトスジシマカ]](''Aedes albopictus'')などの[[蚊]]によって媒介される。<!--ただし、ヒトスジシマカにとってヒトは主な吸血対象ではなく、デング熱の媒介はまれである{{要出典|date=2014年9月}}。-->このウイルスには4つの異なる型があり、ある型に感染すると、通常その型に対する終生[[免疫]]を獲得するが、他の型に対する免疫は短期間にとどまる。また、異なる型に続けて感染すると、重度の合併症のリスクが高まる。
デング熱の治療方法は対症療法のみで、急性デング熱には、いま起きている症状を軽減するための支持療法 (supportive therapy, supportive care)が用いられ、軽度または中等度であれば、経口もしくは点滴による水分補給、より重度の場合は、[[点滴静脈注射]]や[[輸血]]といった治療が用いられる。ただ稀ではあるが、生命を脅かすデング出血熱に発展し、[[出血]]、[[血小板]]の減少、または血漿(けっしょう)漏出を引き起こしたり、デングショック症候群に発展して出血性[[ショック]]を引き起こすこともある。
 
デングウイルスの主な媒介生物は[[ヤブカ属]]の中でも特に[[ネッタイシマカ]](''Aedes aegypti'')や[[ヒトスジシマカ]](''Aedes albopictus'')などの[[蚊]]によって媒介される。<!--ただし、ヒトスジシマカにとってヒトは主な吸血対象ではなく、デング熱の媒介はまれである{{要出典|date=2014年9月}}。-->このウイルスには4つの異なる型があり、ある型に感染すると、通常その型に対する終生[[免疫]]を獲得するが、他の型に対する免疫は短期間にとどまる。また、異なる型に続けて感染すると、重度の合併症のリスクが高まる。
 
デング熱が文献に現れるようになったのは1779年からであり、ウイルスが原因であることや伝染経路について解明されたのは、20世紀初頭である。[[第二次世界大戦]]以降、デング熱は世界的に広まり、1960年代からその[[発生数]]は急激に増加している。現在では、110か国以上で毎年およそ5,000万人から1億人が感染する[[風土病]]となっている。うち70%が[[アジア]]で、[[インド]]は全世界の34%を占める世界一の感染者数を持つ。また「実際の感染規模は政府公表の数百倍を超える」とする専門家もいる<ref>[http://www.nikkei.com/article/DGXMZO92972260Z11C15A0000000/ デング熱、インドで大流行 外資増え感染拡大に懸念] 日本経済新聞 2015/10/22</ref>。