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{{出典の明記|section=1|date=2019年9月}}
[[Image:M82rifle.jpg|thumb|300px|[[アメリカ合衆国|アメリカ]]製の[[バレットM82|バレットM82A1(M107)]]]]
'''対物ライフル'''(たいぶつライフル、{{lang-en-short|anti-materiel rifle}}<ref>英語をそのままカタカナ表記/発音した「'''アンチマテリアルライフル'''」とも呼ばれる。なお、この“マテリアル”とは厳密には軍事用語のマテリエル([[:en:Materiel|Materi"'''e'''"l]]:「軍用資材」の意で[[:en:Materiel|(英語版)]]、“マテリエル”はフランス語に基づくアメリカ英語式発音である)であり、一般的にいうところの「素材」を意味するマテリアル(materi"'''a'''"l)とは異なるものである。</ref>)は、かつての[[対戦車ライフル]]に相当する、主に[[狙撃]]に使われる、大口径の弾薬を使用する[[銃]]の総称、もしくは通称である。
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また、対戦車ライフルと同様の大口径・強装薬な[[弾薬]]を用いる[[重機関銃]]や[[機関砲]]は、その弾薬の強大な反動を本体の多大な重量が相殺してしまうため、優れた威力と射程と命中精度を持ち、単射での超長距離狙撃にも有効であった。このことは経験的に知られており、[[独ソ戦]]や[[ベトナム戦争]]において、現場[[兵士]]の即興で対人・対物狙撃用として使用した例が見られた。
 
{{要検証範囲|正規軍が組織的に重機関銃弾を狙撃に使用したのは、[[フォークランド紛争]]における[[アルゼンチンの軍事|アルゼンチン軍]]であると言われる。[[ブローニングM2重機関銃]]に[[照準器|スコープ]]を取り付けて遠距離狙撃を行うアルゼンチン軍に対し、同口径の火器を退役させていた[[イギリス軍]][[歩兵]]は一方的な攻撃を受けたため、いちいち敵陣地に高価な[[ミラン (ミサイル)|ミラン]][[対戦車ミサイル]]を撃ち込んで射手ごと破壊するという戦法を採らざるを得なかった。その結果、簡便な大口径ライフルによる狙撃が見直されることになった。|date=2019年9月|title=「フォークランド紛争をきっかけに大口径ライフルが見直された」という話は、和文文献ではよく見かけるものの、英文文献では見当たらない。}}
 
また、[[ミュンヘンオリンピック事件]]における[[警察]]側の作戦上の失敗などから、1キロメートル超の距離からの狙撃能力や、[[強化ガラス]]や[[航空機]]の[[キャノピー]]を貫通できる弾頭威力のある火器が必要とされることが認識され、対[[テロリズム|テロ]][[特殊部隊]]における大口径ライフルの需要が発生した。これらの理由が複合的に検討された結果、再び.50口径(12.7mm)級のライフルが開発されるようになる。