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=== A340-500 ===
[[File:Airbus A340-541, Singapore Airlines JP6717836.jpg|thumb|[[シンガポール航空]]のA340-500。同社はA340-500を用いてシンガポールとニューヨークを結ぶ世界最長の直行路線を開設した。]]
A340-500はA340の第2世代としてA340-600と同時に開発が決定され、A340シリーズで最長の航続力を持つ長距離型である{{sfn|浜田|2013b|pp=94, 97}}。2003年にエミレーツ航空によって初就航し{{sfn|Kingsley-Jones|2004a|p=48}}<ref name=UAE-yearbook-2005/>、その後-500を導入したシンガポール航空は、シンガポール〜ニューヨーク線をノンストップで飛行させることに成功。世界最長の直行路線を開設した

胴体長はA340-300との比較で3.2メートル延長されたほか、主翼や尾翼が大型化された{{sfn|浜田|2013b|p=97}}{{sfn|Moxon|2001a|p=51}}。標準的な客席数は3クラス構成で313席となり、前方と後方の床下貨物室に搭載できるLD-3コンテナの数は計30個である{{sfn|浜田|2013b|p=97}}<ref name="Airbus2014b-2-6-1-p3p4" />。装備するエンジンは{{nowrap|R-R}}社のトレント500シリーズである{{sfn|青木|2010|p=29}}。
 
主翼の大型化による主翼内の燃料タンク容量の拡大に加え、胴体内にもタンクが増設されたことで、機体全体での燃料容量はA340-300の約1.5倍に増加した{{sfn|青木|2012b|p=19}}{{sfn|Moxon|2001a|p=51}}{{sfn|Moxon|2001b|p=127}}。一方で、追加燃料タンクACTの設定はなくなった{{sfn|青木|2012b|p=19}}。最大離陸重量は、標準仕様が当初の368トンから372トンに拡大された{{sfn|青木|2010|p=31}}。さらにオプションで380トン仕様が用意され、最終的には380トン仕様が標準型となった{{sfn|青木|2010|p=31}}{{sfn|青木|2014|p=103}}。標準航続距離は、当初は16,020キロメートル(8,650海里)で、380トン仕様の登場で16,668キロメートル(9,000海里)に延びた{{sfn|青木|2010|p=31}}{{sfn|青木|2014|p=103}}。A340-500は、777-200LRが登場するまで、世界最長の航続距離性能を持つ航空機であった{{sfn|青木|2010|p=32}}{{sfn|青木|2014|p=38}}。
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=== A340-600 ===
[[Fileファイル:G-VYOU - A340-642 - Virgin Atlantic Airways - Sydney VFIZ_KJFK_(769719267223920843578).jpg|thumbサムネイル|A340-600のローンチカスタマーであるヴァージン・アトランティック航空のA340-600]]
{| class="wikitable" style="font-size:91%; text-align:center; float:right; margin-left:1.5em;"
|+ 表4: A340-600の最大離陸重量と航続距離
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| colspan=2 style="text-align:left; font-size:90%;" |出典:{{harvnb|青木|2010|p=31}}
|}
{{Clearright}}
A340シリーズで最長の胴体を持ち、全長は約75 mで、2011年に初飛行した747-8(全長約76m)が登場するまでは、世界で最も全長の大きい旅客機だった{{sfn|浜田|2013b|p=97}}{{sfn|青木|2014|p=66}}。2002年にヴァージン・アトランティック航空により路線就航が開始された<ref name=FI-2002-3373/>。標準的な客席数は2クラス構成で419席、3クラス構成で380席である{{sfn|浜田|2013b|p=97}}。前後の床下貨物室に搭載できるLD-3コンテナの数は42個である<ref name=Airbus2014b-2-6-1-p3p4/>。エンジンは、A340-500と同じく{{nowrap|R-R}}社のトレント500シリーズを装備する{{sfn|青木|2010|p=29}}。
 
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== 運用の状況・特徴 ==
[[File:Airbus A340-313X, South African Airways JP6918995.jpg|thumb|[[南アフリカ航空]]のA340-300]]
[[File:F-RAJB A340 French Air Force (5815009726).jpg|thumb|[[フランス空軍]]が運用していたA340]]
A340は747ほどの収容力を必要としない長距離路線を中心に就航した{{sfn|青木|2010|p=40}}。特に、2004年に[[シンガポール航空]]がA340-500を使用して開設した[[チャンギ国際空港|シンガポール]] - ニューヨーク線は世界最長の直行便となったが、後に同社がA380とA350 XWBを追加発注した際に同社のA340-500全てをエアバスが引き取ることとなったため、同路線は2013年11月に休止された<ref name=afp/><ref>{{Cite press release |title=シンガポール航空、A380、A350を追加発注 エアバス社と75億米ドル相当の契約締結 |url=http://www.singaporeair.com/jsp/cms/ja_JP/promotions/25oct2012.jsp |publisher=シンガポール航空 |date=2012-10-25 |accessdate=2014-09-10 |archiveurl=http://web.archive.org/web/20140223093137/http://www.singaporeair.com/jsp/cms/ja_JP/promotions/25oct2012.jsp |archivedate=2014-02-23}}</ref>{{efn|[[シンガポール航空]]は[[エアバスA350 XWB|A350 ULR]]を導入して2018年10月に同路線を再開した<ref>{{Cite web |title=シンガポール航空、19時間の世界最長NY便再開 A350-900ULR投入 |date=2018-10-13 |work=Aviation Wire |url=https://www.aviationwire.jp/archives/157748 |accessdate=2019-03-03 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20181013232232/https://www.aviationwire.jp/archives/157748 |archivedate=2018/10/13}}</ref>。}}。