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== 概要 ==
{{告知|質問|信頼性要検証とした記述(フォークランド紛争における大口径狙撃の話。和文文献は見つかるものの英文文献が見つからない)|section=ベトナム戦争での大口径狙撃の話}}
[[File:Ronnie G. Barrett.jpg|thumb|left|開発者ロニー・バレット。襟にM82を模したバッジを付けている]]
[[ブローニングM2重機関銃]]などで採用された[[12.7x99mm NATO弾|.50 BMG弾]]が使用される。[[焼夷弾]]と[[徹甲弾]]のほか、炸裂弾の効果を併せ持つ[[Raufoss Mk 211]]も使用される。
 
弾道直進性が高い12.7mm弾は、[[小銃]]や狙撃銃の[[弾丸]]として使用されている[[7.62x51mm NATO弾|7.62mm弾]]と比較すると、弾丸自体が長距離射撃の際に空気抵抗や横風などの影響を受けにくく速度低下が少ない<ref name="khbp236">『携帯兵器バイブル』p236</ref>。実際、[[ベトナム戦争]]中の[[カルロス・ハスコック]]{{信頼性要検証範囲|や[[フォークランド紛争]]での[[アルゼンチンの軍事|アルゼンチン軍]]の例|date=2020年1月}}(共にブローニングM2に[[照準器|スコープ]]を乗せ、単発射撃で遠距離[[狙撃]]に使用した)があり、これが[[対物ライフル]]開発の契機ともなった<ref name="khbp236"/>。原型のM82は[[1982年]]に開発され、[[1986年]]には改良型のM82A1が開発された。M82A1をさらに改修したM107(M82A1M)も、アメリカ軍を中心に使用されている。
 
開発者[[ロニー・バレット]]は元々写真家で、大学も卒業しておらず、科学や工学について専門教育を受けたことは一切なかった。1982年、宣伝用写真を撮影するべくテネシー州ナッシュビルのストーンズ川を訪れた際、バレットは河川哨戒艇に搭載されていた[[ブローニングM2重機関銃|M2重機関銃]]に感銘を受け、これと同じ.50 BMG弾を用いる肩撃ち銃が設計できないものかと考えるようになった<ref name="WM">{{Cite web |author= |date= |url=https://www.wearethemighty.com/gear-tech/creator-of-the-50-cal |title= The American story about the creator of this beloved 50-cal will blow your mind |website= |publisher= We Are The Mighty |accessdate=2020-01-22}}</ref><ref name="Slagfjädernn "/>。彼はかねてより大口径弾を用いる長距離射撃競技の愛好家の1人だった。しかし、当時はこれに適したライフルがほとんど設計されておらず、愛好家らは口径を変更した中古の旧式対戦車銃([[ボーイズ対戦車ライフル|ボーイズ銃]]や[[パンツァービュクセ|PzB39]]など)か、高価なオーダーメイドのカスタムガンを購入するほかに選択肢はなかった。また、どのような銃を使うにしても、射撃時の反動は非常に大きかった。そのため、バレットは自らを含む愛好家らの要望に応えうる、快適に射撃できる大口径ライフルの開発に自ら乗り出したのである<ref name="AR_01">{{Cite web |author= |date= |url= https://www.americanrifleman.org/articles/2016/4/29/the-barrett-model-82a1-rifle/ |title=The Barrett Model 82A1 Rifle |website= |publisher= American Rifleman |accessdate=2020-01-22}}</ref>。バレットはM82について、後に「ダイニングルームのテーブルの上で設計され、最初の1つは床板も張られていないガレージで作られた」と表現している<ref>{{Cite web |author= |date= |url=https://www.bizjournals.com/nashville/stories/2008/03/17/smallb1.html |title= Barrett Firearms got its start on the dining-room table |website= |publisher= Nashville Business Journal |accessdate=2020-01-22}}</ref>。