瓊海市(けいかい-し)は中華人民共和国海南省に位置する県級市

中華人民共和国 海南省 瓊海市
ボアオ・アジア・フォーラム開催地・東嶼島の全景
ボアオ・アジア・フォーラム開催地・東嶼島の全景
ボアオ・アジア・フォーラム開催地・東嶼島の全景
瓊海市の位置
瓊海市の位置
瓊海市の位置
簡体字 琼海
繁体字 瓊海
拼音 Qiónghǎi
カタカナ転写 チョンハイ
国家 中華人民共和国の旗 中華人民共和国
海南
行政級別 県級市
建市 1997年
面積
総面積 1,692 km²
人口
総人口() 45 万人
経済
電話番号 0898
郵便番号 571400
ナンバープレート 瓊C
行政区画代碼 469002
公式ウェブサイト http://www.qionghai.gov.cn/

地理 編集

瓊海市は海南島の東岸、万泉河の河口に位置する。東線高速公路が整備され省都海口市から1時間程度で連絡されている。人口のうち半分以上が農業に従事し、退役軍人を中心に全中国から漢民族が市内の農場へ移住したことから人口の98%前後を漢民族が占めている。ほかにも苗族チワン族黎族などの少数民族が居住している。

瓊海 (1991−2020 normals)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 31.2
(88.2)
34.7
(94.5)
33.9
(93)
36.8
(98.2)
38.8
(101.8)
39.2
(102.6)
39.2
(102.6)
37.2
(99)
36.9
(98.4)
34.8
(94.6)
33.5
(92.3)
30.4
(86.7)
39.2
(102.6)
平均最高気温 °C°F 22.9
(73.2)
24.3
(75.7)
27.2
(81)
30.2
(86.4)
32.7
(90.9)
33.6
(92.5)
33.4
(92.1)
33.1
(91.6)
31.8
(89.2)
29.5
(85.1)
26.9
(80.4)
23.7
(74.7)
29.11
(84.4)
日平均気温 °C°F 19
(66)
20.4
(68.7)
23.1
(73.6)
26
(79)
28
(82)
29
(84)
28.8
(83.8)
28.3
(82.9)
27.4
(81.3)
25.7
(78.3)
23.3
(73.9)
20.1
(68.2)
24.93
(76.81)
平均最低気温 °C°F 16.6
(61.9)
17.9
(64.2)
20.6
(69.1)
23.3
(73.9)
25
(77)
26
(79)
25.8
(78.4)
25.3
(77.5)
24.7
(76.5)
23
(73)
20.9
(69.6)
17.8
(64)
22.24
(72.01)
最低気温記録 °C°F 7.8
(46)
8.0
(46.4)
6.3
(43.3)
14.6
(58.3)
15.7
(60.3)
21.0
(69.8)
22.2
(72)
21.5
(70.7)
18.8
(65.8)
13.9
(57)
10.1
(50.2)
6.3
(43.3)
6.3
(43.3)
降水量 mm (inch) 40.4
(1.591)
49.3
(1.941)
62.9
(2.476)
119.1
(4.689)
216.6
(8.528)
174
(6.85)
188.5
(7.421)
282.3
(11.114)
374.7
(14.752)
419
(16.5)
122.3
(4.815)
86.8
(3.417)
2,135.9
(84.094)
平均降雨日数 (≥0.1 mm) 10.7 10.2 10.4 10.6 14.2 13.5 13.7 17.6 17.1 15.5 12.6 11.4 157.5
湿度 85 86 85 83 82 81 81 83 84 82 82 82 83
平均月間日照時間 95.8 101.9 143 174.9 214.7 220.6 234.1 212.8 166.7 150.8 112.4 85.9 1,913.6
日照率 34 31 41 48 55 57 62 54 49 45 36 33 45.4
出典:China Meteorological Administration[1]

歴史 編集

この地に対する中国の支配は前漢以来のものである。顕慶5年(660年)に楽会県が置かれ、至元28年(1291年)にその西北部が会同県として分かれた。両県とも瓊州府(海南島)に属していたが、瓊州府は明代に広西から広東に移っている。この地は中国共産党の古くからの根拠地でもあり、1931年5月1日に紅軍の最初の女子部隊の紅色娘子軍が誕生した。彼女らの戦闘は過酷であり、これを記念する銅像が市内に立てられている。

経済 編集

主な産業は漁業農業。その他、南シナ海に面した砂浜の海岸、万泉河の河口の砂丘や上流の人工湖、奇岩がそそり立つ山々(白石嶺風景区)の美しさ、観塘温泉などの温泉で知られ、観光地リゾートとしての開発に将来を賭けている。特に万泉河の河口にある砂浜の町の博鰲(はくごう / ボアオ)は高級リゾートホテルの開発が進み、2002年以来毎年ボアオ・アジア・フォーラムが開催されアジア太平洋各国の首脳や経営者たちが集まっている。

行政区画 編集

下部に12鎮を管轄する

  • 嘉積鎮、万泉鎮、石壁鎮、中原鎮、博鰲鎮、陽江鎮、竜江鎮、潭門鎮、塔洋鎮、長坡鎮、大路鎮、会山鎮

交通 編集

航空 編集

鉄道 編集

道路 編集

観光 編集

  • 南シナ海博物館 - 中国名「中国(海南)南海博物館」はスプラトリー諸島や西沙諸島の領有権主張の正当性を理解するために2018年4月26日に開館。

脚注 編集

  1. ^ zh:CMA台站气候标准值(1991-2020)”. 2023年4月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年5月14日閲覧。