甲西駅

滋賀県湖南市にある西日本旅客鉄道の駅

甲西駅(こうせいえき)は、滋賀県湖南市平松にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)草津線である[1]

甲西駅
駅舎(北口、右手前の蒸気機関車は移設済み)
こうせい
Kōsei
三雲 (3.8 km)
(3.3 km) 石部
地図
所在地 滋賀県湖南市平松20-14
北緯35度0分2.29秒 東経136度4分56.57秒 / 北緯35.0006361度 東経136.0823806度 / 35.0006361; 136.0823806座標: 北緯35度0分2.29秒 東経136度4分56.57秒 / 北緯35.0006361度 東経136.0823806度 / 35.0006361; 136.0823806
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
所属路線 C 草津線
キロ程 24.3 km(柘植起点)
電報略号 セイ
駅構造 地上駅橋上駅
ホーム 1面1線[1]
乗車人員
-統計年度-
2,318人/日(降車客含まず)
-2019年-
開業年月日 1981年昭和56年)10月1日[2]
備考 業務委託駅
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駅舎(南口、2007年9月)

歴史 編集

草津線の駅では最も新しい駅であり[1]、当駅はびわこ国体に際して設置された。

年表 編集

駅構造 編集

草津方面に向かって左側に単式ホーム1面1線を持つ地上駅停留所)。棒線構造のため、柘植方面行きと草津方面行きの双方が同一ホームに発着する。沿線自治体では、当駅への行き違い設備導入を要望している[5]橋上駅舎を有しており、改札口は1ヵ所のみで、簡易式の自動改札機が設置されている。駅前にはロータリーと駐輪所がある。

草津駅が管理し、JR西日本交通サービスが駅業務を受託する業務委託駅で窓口が設置されているが、早朝と深夜は無人となる。ICOCA利用可能駅(相互利用可能ICカードはICOCAの項を参照)。

利用状況 編集

「滋賀県統計書」によると、1日平均の乗車人員は以下の通りである。

年度 1日平均
乗車人員
出典
1992年 1,857 [統計 1]
1993年 1,936 [統計 2]
1994年 2,088 [統計 3]
1995年 2,171 [統計 4]
1996年 2,226 [統計 5]
1997年 2,148 [統計 6]
1998年 2,181 [統計 7]
1999年 2,150 [統計 8]
2000年 2,190 [統計 9]
2001年 2,260 [統計 10]
2002年 2,293 [統計 11]
2003年 2,234 [統計 12]
2004年 2,304 [統計 13]
2005年 2,422 [統計 14]
2006年 2,397 [統計 15]
2007年 2,336 [統計 16]
2008年 2,395 [統計 17]
2009年 2,327 [統計 18]
2010年 2,390 [統計 19]
2011年 2,334 [統計 20]
2012年 2,320 [統計 21]
2013年 2,333 [統計 22]
2014年 2,358 [統計 23]
2015年 2,432 [統計 24]
2016年 2,454 [統計 25]
2017年 2,410 [統計 26]
2018年 2,355 [統計 27]
2019年 2,318 [統計 28]

駅周辺 編集

湖南市(旧・甲賀郡甲西町)の中心市街地にあり、駅西側を家棟川やのむねがわが流れる[注釈 1][6]。市役所東庁舎・文化ホール・図書館・交番・消防署は駅北側に集約されており、滋賀・三重県道4号線沿いには運送業の営業所もある。北へ抜けると甲西橋(野洲川に架かる橋)を経て国道1号栗東水口道路)と滋賀県道27号野洲甲西線に至るが、ともに駅からやや離れた所を通る。駅南側は田園風景であるが、駅付近を甲西農道(基幹農道)が[7]、そこから少し離れた南側を東海道が通る。民家は東海道沿いに多く建ち[6]酒蔵や寺院もこの街道沿いにある。そこから更に南へ進むとタキイ種苗の研究農場(園芸専門学校を併設)や「平松のウツクシマツ自生地[8]」というの自生地(国の天然記念物)に至るが、ともに駅からやや離れた所にある[9]

北口 編集

南口 編集

備考

かつては駅北側のロータリー内にD51形蒸気機関車が静態保存されていたが[注釈 2]、駅周辺整備事業を行うため湖南市は2008年6月に引き取り希望者の募集を行った[13]。その結果、ヤマザキマザックが引き取ることとなり、同年8月に譲渡された[14][15]。同機はその後、2019年にヤマザキマザック工作機械博物館へ移設し、同館の保存機として展示している[16]

バス路線 編集

北口のロータリー内に「甲西駅北口」停留所があり、湖南市コミュニティバスの路線が発着する。南口のロータリー内には「甲西駅南口」停留所を設けているが、2022年4月1日のダイヤ改正以降はコミュニティバスの発着が無くなったため、デマンドタクシー専用停留所となった。

甲西駅北口
運行事業者 系統または路線名・行先 備考
湖南市コミュニティバス 菩提寺線(甲西駅ルート):甲西駅北口 / イオンタウン湖南
下田線(甲西駅ルート):甲西駅北口 / イオンタウン湖南
ひばりヶ丘線:甲西駅北口 / イオンタウン湖南
リハビリ病院線:甲西リハビリ病院
甲西南線(三雲小学校ルート)三雲小学校
菩提寺線(甲西駅ルート):イオンタウン湖南行きは1日2便のみ。最終便は平日のみ運行。
下田線(石部ルート):イオンタウン湖南行きは1日2便のみ。一部便は平日のみ運行。
ひばりヶ丘線:イオンタウン湖南行きは1日2便のみ。最終便は平日のみ運行。
リハビリ病院線:平日のみ運行
甲西南線(三雲小学校ルート):学校登校日に朝1便のみ運行
付記事項

隣の駅 編集

西日本旅客鉄道(JR西日本)
C 草津線
三雲駅 - 甲西駅 - 石部駅

脚注 編集

記事本文 編集

注釈 編集

  1. ^ (※大津市(旧・滋賀郡志賀町)を流れる同名の河川は「やむねがわ」と読む。また野洲市を流れる家棟川(やなむねがわ)とも別の川ではあるが、いずれも天井川であり天井川トンネルや水路橋が存在する(した)ことは共通している。)
  2. ^ (※元々は甲賀ファミリーランドで静態保存されていた。同園が1985年に閉園したため甲西町(現在の湖南市)が引き取り、それを駅前に移設した)
  3. ^ (駅前道路沿いにある交番(※「甲賀警察署甲西駅前交番」のこと)のすぐ前に、湖南市コミュニティバスの停留所がある)

出典 編集

  1. ^ a b c 『週刊 JR全駅・全車両基地』 16号 奈良駅・新今宮駅・王寺駅ほか70駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2012年11月25日、24頁。 
  2. ^ a b c 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、348頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  3. ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '99年版』ジェー・アール・アール、1999年7月1日、186頁。ISBN 4-88283-120-1 
  4. ^ 甲西駅バリアフリー設備供用開始に伴う記念式典の開催について” (PDF). 湖南市 (2015年3月6日). 2023年1月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月15日閲覧。
  5. ^ 「JR草津線複線化 行き違い施設をJR西へ要望 促進期成同盟会が総会」『読売新聞読売新聞大阪本社、2007年12月3日、大阪朝刊、34面。
  6. ^ a b 家棟川(由良谷川)広域河川改修事業”. 滋賀県 (2015年9月17日). 2023年10月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月9日閲覧。
  7. ^ a b 農地の整備 甲西南部地区”. 滋賀県 (2015年9月18日). 2021年12月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月20日閲覧。
  8. ^ 国の天然記念物「平松のウツクシマツ自生地」とは”. 湖南市 (2021年8月21日). 2022年7月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月15日閲覧。
  9. ^ 甲西駅前の「うつくし松」の説明板。” (PDF). しがぎん経済文化センター (2010年2月23日). 2023年10月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月9日閲覧。
  10. ^ 【滋賀の酒蔵を訪ねる(5)】[北島酒造/甲西]”. M [エム] KYOTO by Leaf. リーフ・パブリケーションズ (2022年4月21日). 2022年9月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月20日閲覧。
  11. ^ 事業拠点”. 大和川紙工&大和川ポリマー. 2023年3月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月9日閲覧。
  12. ^ 西教寺 | 滋賀県湖南市”. 八百万の神. INFO UNITE. 2020年10月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月9日閲覧。
  13. ^ 甲西駅前蒸気機関車(D51)引き取り希望者の募集” (PDF). 湖南市 (2008年6月). 2023年8月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月18日閲覧。
  14. ^ 湖南市・甲西駅前の「D51」 岐阜県に引っ越し」『産経新聞』、2008年7月30日。2023年8月18日閲覧。オリジナルの2009年12月30日時点におけるアーカイブ。
  15. ^ さよならD51●甲西駅前のSLを撤去”. まちのわだい. 湖南市. 2023年8月18日閲覧。[リンク切れ]
  16. ^ 【環境カウンセラーと行く! ものづくりの歴史と現場を訪ねる旅】第1回:古代から未来へ! ようこそ、ものづくりのタイムトラベルへ(ヤマザキマザック工作機械博物館)”. READING LIFE. 天狼院書店. 2023年6月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月18日閲覧。
  17. ^ あいのりこなん 甲西南線エリア” (PDF). 湖南市 (2023年4月1日). 2023年4月30日閲覧。
  18. ^ あいのりこなん 医療センターエリア” (PDF). 湖南市 (2023年4月1日). 2023年4月30日閲覧。
  19. ^ a b 滋賀県. “横浜流星主演映画「線は、僕を描く」10月21日(金)より、映画の舞台を巡るデジタルスタンプラリーを開始!”. 共同通信ピー・アール・ワイヤー. 2022年11月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月11日閲覧。
  20. ^ a b 4作連続、県内ロケ 小泉監督映画「線は、僕を描く」10月公開」『朝日新聞デジタル』、2022年9月4日。2023年11月11日閲覧。オリジナルの2022年12月11日時点におけるアーカイブ。
  21. ^ a b 滋賀ロケーションオフィス (2022年11月15日). “映画『線は、僕を描く』 ロケ裏話(7) 甲西駅”. X(旧 Twitter). 2023年11月11日閲覧。 “(滋賀観光バス(滋賀交通グループ)の大型バスが同シーンの撮影に使われた(添付画像より))”
  22. ^ ★【せんぼくデジタルスタンプラリーロケ地情報】JR甲西駅★”. オフィスニュース. 滋賀ロケーションオフィス (2022年10月18日). 2022年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月11日閲覧。

利用状況 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集