男たちのバッカ野郎』(おとこたちのバッカやろう、原題:精裝追女仔、英題:The Romancing Stars)は、1987年公開のコメディ映画。監督はウォン・ジン(王晶)、主演はチョウ・ユンファマギー・チャンなど。

男たちのバッカ野郎
精裝追女仔
監督 ウォン・ジン(王晶)[注釈 1][注釈 2]
脚本 ウォン・ジン[注釈 1][注釈 2]
製作 ウォレス・チャン(張國忠)
出演者 チョウ・ユンファ
マギー・チャン
スタンリー・フォン(馮淬帆)
ナタリス・チャン
エリック・ツァン
アグネス・チャン(蔣麗萍)
スチュアート・オング(翁世傑)
主題歌 〈假裝冷艶〉/歌:蔣麗萍
製作会社 銀龍影片公司
美林電影公司
永盛電影公司
公開 香港の旗 1987年6月25日
中華民国の旗 1987年7月22日
日本の旗 劇場未公開
上映時間 98分
製作国 香港の旗 イギリス領香港
言語 広東語(粤語)、中国語
興行収入 HK$ 21,720,626.00
次作 精裝追女仔II
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『精裝追女仔』シリーズの第1作で、続編は1988年公開の『精裝追女仔II』(日本未公開)。

日本は劇場未公開でビデオスルー作品である。当初、『コメディー・男たちのバッカ(挽歌)野郎』の邦題でビデオ化され、後に『男たちのバッカ野郎』の邦題でDVD化された。

ストーリー 編集

リューハ(チョウ・ユンファ)は下品な男で、卑語をよく言う。交通燈(ナタリス・チャン) と呉準少(エリック・ツァン) は、「堅記車房」という同じ自動車工場で働いている。その自動車工場のボスのケン(スタンリー・フォン)は孤独なのだが、3人には親切にしている。

リューハは、交通燈と呉準少とともに、ガールフレンドの刁敏(シャーラ・チャン)に誕生日のお祝いと一緒に告白する。しかし、ガールフレンドの母親(レオン・サン)に断られる。リューハは怒り、ガールフレンドの母親の顔面に、誕生日のお祝いのケーキを投げつけてしまう。リューハが失恋すると、ボスはみんなでペナンへ旅行に行くことを勧める。そこで、リンリン(マギー・チャン)とロンロン(アグネス・チャン)に出会う。リューハは富豪になりすまし、リンリンはお嬢様になりすまし、急速に交際を発展させ、香港に戻って会う約束をした。しかし、裕福な独身男性のチェン(スチュアート・オング)にリンリンを取られたり、お互い仲たがいしてしまったり、ついには勾留されてしまったりで、不幸が続く。そこに呉準少の慕う、ホーさんと名乗る男が保釈金を払い、4人は保釈される。

そこから、4人の逆襲劇が幕を開ける。

キャスト 編集

出演 役名(VHS/DVD/原名)
チョウ・ユンファ(周潤發) フレッド/リューハ/王日發(爛口發)
マギー・チャン(張曼玉) マギー/リンリン/董曼玉(董董)
スタンリー・フォン(馮淬帆) ケン/劉定堅
ナタリス・チャン(陳百祥) 交通燈
エリック・ツァン(曾志偉) 呉準少
アグネス・チャン(蔣麗萍) アグネス/ロンロン/利文芝(蚊滋)
スチュアート・オング(翁世傑) チェン/趙定先
ウォン・ジン(王晶)[注釈 1][注釈 2] 旅行社のガイド
シャーマン・ウォン(黄靖華) お金持ち、旅行社ガードマン、警官
上山アンナ お金持ちの恋人
シャーラ・チャン(張敏) 刁敏(フレッド(リューハ)のガールフレンド)
ウォン・サン(黄新) ガールフレンドの父親
レオン・サン(梁珊) ガールフレンドの母親
ウォン・ティンラム(王天林) 董仕掌(マギー(リンリン)の父親)
ソ・ハンスェン(蘇杏璇) 董太(マギー(リンリン)の母親)
ジョアンナ・チャン(陳佩珊) 細珠
レオン・ハクシュン(梁克遜) 細珠の父親
スンゴン・ユ(上官玉) 美容センターの女将
キャロル・チェン(鄭裕玲) 蘇絲(マギー(リンリン)とアグネス(ロンロン)の同僚)
フィリップ・チャン(陳欣健) ディスコの司会
マリア・コルデロ ディスコの客
ケウン・チュンピン(姜中平) 趙定先の師匠
チャーリー・チョー(曹査理) 趙定先の従者
アントニー・チャン(陳友) 趙定先の従者
マリア・トゥン(童玲) 冰山の美人
チャン・ヨンジャン(張永正) 法拉利哥(ノンクレジット)
田自義(日本仔) 警官
胡瓜 臺湾遊客
チェン・チュンヤッ(鄭進一) 臺湾遊客

備考 編集

本作のいくつかの場面は『男たちの挽歌』(チョウ・ユンファが出演)のパロディである。楓林閣での銃撃戦もコメディー化された。

主題歌 編集

歌名 歌手
『假裝冷艶』 蔣麗萍

VHS/DVD 編集

本作は、ポニーキャニオンからVHS化、キングレコードよりDVD化されている。

注釈 編集

  1. ^ a b c 王晶(ウォン・ジン)は香港の映画監督・プロデューサーであり、日本語圏に限り「バリー・ウォン」として知られる。日本語圏以外(中国語圏含む)で「バリー・ウォン」として知られる香港の映画脚本家、黄炳耀(ウォン・ピンユー)とは別人である。
  2. ^ a b c 本作における王晶のクレジット表記は「ウォン・チイン」となっている。

外部リンク 編集