白鳥座(はくちょうざ)は、さだまさしプロデュースによるフォークグループ、コーラス・グループ1981年プロデビューの後、数度のメンバー変更を経て1991年に活動「停止」。

白鳥座
別名
  • MAST
  • 白鳥座family
  • 白鳥(しらとり)
ジャンル
活動期間
レーベル
事務所 さだ企画
共同作業者 さだまさし
メンバー
  • たかひらゆたか(高比良豊)(ピアノ、ギター、ボーカル)
  • 佐田玲子(ボーカル、ギター、キーボード)
  • 佐藤めぐみ(ボーカル)
  • 土井晴人(ギター、ボーカル)
旧メンバー
  • 森谷有孝(ギター、ボーカル)
  • 阿部恵(ボーカル、キーボード)
  • ボギー鈴木(ボーカル)
  • ダボ原田(ボーカル)
  • トリプル崎久保(キーボード)
  • 秋田けん(ボーカル)

コンサートやラジオ番組などの活動とともに、さだまさしコンサートのゲストやレコーディングに参加した。レコード化されなかった曲も多い。

来歴 編集

MAST 編集

さだまさしの個人事務所である「さだ企画」の社員であった森谷・高比良・佐田・阿部の4人が1979年頃からアマチュアとして活動していた「MAST」(メンバー4人のイニシャルが由来)を、さだまさしの個人レーベルであった「フリーフライトレコード」初の新人として抜擢しプロデビューさせた。

森谷は、さだと大学の同窓でありグレープ時代からの付き合いがあった。1979年のクラフト解散後にディレクターを志望して入社し、後進の指導にあたっていた。

高比良は、さだに高校在学時から講評を受け続け、さだがソロデビューした時のバックバンドで初代のベースを担当した。大卒後に入社しステージの裏方や一般事務を担当。

佐田は、さだの妹で「さだ企画」の設立とともに第一号社員として志願。ステージの裏方や一般事務などを担当。

阿部は、さだとは高校在学時に渡辺俊幸の紹介でグレープ時代に引き合わされる。一度は「無理」と突き放されるが、裏方や一般事務を担当しながらボーカリストとして訓練を積む。

第1期 編集

唯一のプロ経験を持つ元クラフトのメンバーでもあった森谷有孝をリーダーに1981年7月7日、代々木山野ホールにて公式デビュー。6月25日シングル『かもめ』でレコード・デビュー。それに先立つ5月8日に、さだまさしもソロ転向後の1stコンサートをおこなった長崎NBCビデオホールでファーストコンサートを開催する。

  • 森谷有孝(もりや くにたか、1950年9月30日 - )
    • 神奈川県茅ヶ崎市出身。リーダー、ギター、作曲、ボーカルを担当。
  • 高比良豊(たかひら ゆたか、1957年3月6日 - )
    • 長崎市出身。作詞、作曲、ピアノ、ギター、ボーカルを担当。
  • さだれい子(さだ れいこ、1957年5月7日 - )
    • 長崎市出身。ボーカル、ギター、キーボードを担当。
  • 阿部恵(あべ めぐみ、1958年9月9日 - )
    • 東京都品川区出身。ボーカル、キーボード、作詞・作曲を担当。

第2期 編集

1983年にリーダーの森谷が引退し、土井晴人が加入。たかひらが2代目のリーダーとなる。

同年7月にファンクラブ「はばたけ白鳥座」発足。同名の会報「はばたけ白鳥座」を隔月で発行。

1986年7月8日にデビュー丸5年でライブステージ500回を達成。

  • たかひらゆたか(リーダー)
  • さだれい子
  • あべめぐみ
  • 土井晴人(どい はると、1962年2月16日 -)
    • 金沢市出身。ギター、ボーカルを担当。後に土井合人と改名した時期もある。

第3期 編集

1988年に、土井晴人と佐田玲子が相次いでソロに転向。新メンバーを4人迎える。

1991年3月の、さだまさしコンサート(第8回まさしんぐWORLDコンサート〜RATS FINAL)をもって活動を「停止」。

  • たかひらゆたか(リーダー)
  • あべめぐみ
  • ボギー鈴木(ボギー すずき)
  • ダボ原田(ダボ はらだ)
  • トリプル崎久保(トリプル さきくぼ)-キーボード
  • 秋田けん(あきた けん)本名:(故)秋田俊哉

再結成 編集

2002年夏、佐田玲子のライブツアー「七夕の月」にて、同ライブのアンコールで第2期「白鳥座」が勢揃いして、再結成が実現した。ヤクルトホールでの東京公演では初代リーダーの森谷有孝も会場におり、この公演はビデオ『佐田玲子コンサート〜七夕の月』として発売された。

2006年12月6日発売の佐田玲子のアルバム『懐郷』に第2期メンバーがコーラスとして参加、さらにボーナス・トラックとして「星ちゃんに捧げる歌」が収録された。

2007年3月、佐田玲子の懐郷ツアーにおいて東京・名古屋・大阪の3ライブハウスにて再結成ライブを開催。ライブでは、佐田玲子が3曲歌った後、白鳥座の登場となり、13曲を披露した。2008年3月、長崎・福岡・大分でアンコールコンサートを開催。その後も不定期に活動を続けた。

  • たかひらゆたか
  • 佐田玲子
  • 佐藤めぐみ(さとう めぐみ) - 旧姓・阿部
  • 土井晴人

2017年には、たかひら、佐藤、土井の3名が「白鳥座family」としてコンサートを行う。その後、今後の活動についての話し合いがメンバー4人のあいだで持たれ、5月末での「白鳥座」休止と佐田のソロ活動継続、残りの3名は8月から新たに「白鳥」(しらとり)を結成してそれぞれの本業の傍ら音楽活動を続けると表明した。

ディスコグラフィ 編集

シングル 編集

# 発売日 タイトル B面 規格 規格品番
フリーフライトレコード
1st 1981年6月25日 かもめ 日めくり EP FFR-1502
2nd 1982年4月25日 心にスニーカーをはいて サークルゲーム FFR-1505
3rd 1982年8月25日 ひとつ覚えの歌 夜汽車まで FFR-1506
4th 1983年4月23日 記念樹メモリアル・トゥリー コスモス便り FFR-1509
5th 1983年10月26日 鬼無里村きなさむらから “幸せになれ”なんて FFR-1512
6th 1984年9月25日 北の空 Love Song 故郷の風は、今 FFR-1514
ワーナー・パイオニア / WARNER RECORDS
7th 1985年7月25日 つばさ ドリーミィ・タウン EP K-1553
フリーフライトレコード
8th 1986年8月25日 さよならの少し前 Tokyo Collection EP FFR-1519
9th 1987年10月25日 愛をつないで 〜CHAIN OF LOVE〜 夏のページ FFR-1522

コラボレーション・シングル 編集

名義 発売日 タイトル B面 規格 規格品番
フリーフライトレコード
さだまさし with 白鳥座 1990年7月10日 長崎から 長崎小夜曲'90 8cmCD WPDF-4166

アルバム 編集

オリジナル・アルバム 編集

発売日 タイトル 規格 規格品番
フリーフライトレコード
1st 1982年7月25日 白鳥座 LP FFR-12502
2nd 1984年3月25日 DENEB LP FFR-12508

ベスト・アルバム 編集

発売日 タイトル 規格 規格品番
フリーフライトレコード
1st 1986年11月28日 シングルス CD 32XF-18

参加作品 編集

発売日 商品名 楽曲 備考
1985年8月25日 銀河漂流バイファム オリジナル ビデオ Part2 “ケイトの記憶” 涙の奪回作戦!! 新BGM集
  • つばさ
  • スターダスト・ララバイ
  • ドリーミィ・タウン
OVA銀河漂流バイファム “ケイトの記憶” 涙の奪回作戦!!』主題歌・挿入歌
1989年11月10日 夏・長崎から'89 / さだまさし
  • Yes, We Can
  • いつまでも
ライブ盤
2006年12月6日 懐郷 / 佐田玲子
  • 星ちゃんに捧げる歌
ボーナストラック(新録音)

タイアップ 編集

曲名 タイアップ 収録作品
心にスニーカーをはいて '82全日空北海道キャンペーン・テーマソング シングル「心にスニーカーをはいて」
記念樹メモリアル・トゥリー フジテレビ系ドラマライオン奥様劇場『あなたの女房よ』主題歌[1][注 1] シングル「記念樹メモリアル・トゥリー
北の空 Love Song フジテレビ系全国ネット『母ちゃんの牧場』(制作・東海テレビ)[2]主題歌 シングル「北の空 Love Song」
故郷の風は、今 フジテレビ系全国ネット『母ちゃんの牧場』[2]挿入歌
つばさ 銀河漂流バイファム オリジナル・ビデオPART II “ケイトの記憶”涙の奪回作戦!!主題歌 シングル「つばさ」
ドリーミィ・タウン 銀河漂流バイファム オリジナル・ビデオPART II “ケイトの記憶”涙の奪回作戦!!エンディング・テーマ
愛をつないで 〜CHAIN OF LOVE〜 赤い羽根40周年記念ソング シングル「愛をつないで 〜CHAIN OF LOVE〜」
長崎から 長崎旅博覧会・勝手に応援歌 コラボレーションシングル「長崎から」

初期のラジオ番組 編集

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ シングルジャケットには『フジテレビ系ドラマ ライオン奥様劇場主題歌』と表記されている。

出典 編集

  1. ^ あなたの女房よ”. テレビドラマデータベース. 2021年12月9日閲覧。
  2. ^ a b 母ちゃんの牧場”. テレビドラマデータベース. 2021年12月9日閲覧。

関連項目 編集