益子京右

栃木県宇都宮市出身のプロ野球選手

益子 京右(ましこ きょうすけ、2000年12月27日 - )は、栃木県宇都宮市出身[2]プロ野球選手捕手)。右投右打。横浜DeNAベイスターズ所属。

益子 京右
横浜DeNAベイスターズ #32
2020年10月29日(横須賀スタジアム
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 栃木県宇都宮市
生年月日 (2000-12-27) 2000年12月27日(23歳)
身長
体重
176 cm
86 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 捕手
プロ入り 2018年 ドラフト5位
初出場 2021年10月23日
年俸 560万円(2024年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

経歴 編集

プロ入り前 編集

小学校1年生のときに野球を始め、4年生で明保学童野球部に入る[3]。女手一つで育ててくれた母が幼い頃からキャッチボール相手だった[4]宇都宮市立宝木中学校時代は軟式野球部に所属[3]

青藍泰斗高校では1年秋から正捕手[3]石川翔は1年先輩に当たる[5]。3年時は4番、主将としてチームを引っ張り、春の県大会は2本塁打、7打点の活躍で準優勝し、優秀選手に選ばれた[3]。夏の県大会は準決勝で敗退し甲子園出場はならなかったが、地肩の強さをアピールし、打撃では高校通算で23本塁打を記録した[6]

2018年10月25日に行われたプロ野球ドラフト会議において横浜DeNAベイスターズから5位指名を受けた。11月10日に宇都宮市内で入団交渉を行い、契約金3000万円、年俸500万円(金額は推定)で仮契約した[7]。背番号は32。担当スカウトは河原隆一[6]

DeNA時代 編集

2019年は、一軍出場は無かった。二軍では5月まで打率.063と苦しんだが、7月から調子を上げて最終的に打率.247、1本塁打、13打点、OPS.605という成績を残した。体がまだ固く、シーズン通して怪我を繰り返していたが[8]、同時期にリハビリ中だった筒香嘉智から体調管理に関するアドバイスをもらい食事面からも関節強化に取り組むようになる[4]

2020年も一軍出場は無かった。二軍では29試合に出場し、打率.220、1本塁打、7打点、OPS.683という成績を残した。

2021年は、開幕から二軍でのスタートとなったが、柔軟や体幹などのトレーニングで体作りを徹底したことで怪我をしなくなり[8]、シーズン後半の10月22日にプロ初となる一軍昇格を果たすと翌日の対中日ドラゴンズ25回戦 (横浜スタジアム) で「8番・捕手」で先発出場すると先発の東克樹含む3人の投手を完封に導いた。プロ初出場の試合で完封に導いた捕手は2007年7月7日の川本良平 (東京ヤクルトスワローズ) 以来の快挙となった[9]。二軍では72試合に出場し、打率.235・6本塁打・26打点・OPS.683という成績を残した[10]

2022年は、初の一軍キャンプメンバーに選ばれるが[11]、オープン戦期間中に二軍に合流し、開幕一軍とはならなかった[12]。4月7日に故障で離脱した伊藤光に代わって一軍登録されるが[13]、1試合の出場で4月20日に二軍に降格する[14]。8月1日に開催された大学・社会人選抜 対 U-23 NPB選抜では、U-23 NPB選抜のメンバーに選ばれた[15]。9月3日に頭痛や発熱などの症状があり新型コロナウイルスの陽性判定を受け一時離脱した[16]。二軍では63試合に出場し、打率.211、1本塁打という成績だった。

2023年は、二軍キャンプスタートとなったが、4月の二軍での成績が打率.324と好調だったため、一時一軍に昇格[17]。しかし一軍メンバーに食い込めず、わずか1試合の出場に終わった[18]。一方二軍では新加入の松尾汐恩上甲凌大とのポジション争いを繰り広げ[19]、70試合に出場して打率.248という成績を挙げた。

選手としての特徴 編集

高校通算23本塁打。二塁への送球が最速1.72秒という強肩が特徴[20]

詳細情報 編集

年度別打撃成績 編集

















































O
P
S
2021 DeNA 3 5 5 0 1 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 .200 .200 .200 .400
2022 1 2 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 0 .000 .500 .000 .500
2023 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- ---- ---- ----
通算:3年 5 7 6 0 1 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 0 0 2 1 .167 .286 .167 .452
  • 2023年度シーズン終了時

年度別守備成績 編集



捕手






















2021[注 1] DeNA 3 13 0 0 0 1.000 0 1 1 0 .000
2022[注 2] 1 5 2 0 0 1.000 1 1 0 1 1.000
通算 4 18 2 0 0 1.000 1 2 1 1 .500
  • 2022年度シーズン終了時

記録 編集

初記録

背番号 編集

  • 32(2019年 - )

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 企図数・許盗塁・盗塁刺・阻止率については参考文献参照
  2. ^ 企図数・許盗塁・盗塁刺・阻止率については参考文献参照

出典 編集

  1. ^ DeNA - 契約更改 - プロ野球”. 日刊スポーツ. 2023年10月25日閲覧。
  2. ^ 広報さの2号”. 佐野市. 2022年5月14日閲覧。
  3. ^ a b c d 益子京右(横浜DeNAベイスターズ)”. 週刊ベースボールONLINE. 2022年5月14日閲覧。
  4. ^ a b 32 益子 京右(捕手)”. カナロコ (2020年6月3日). 2022年5月14日閲覧。
  5. ^ 栃木)DeNAとヤクルト、ドラフト指名選手にあいさつ”. 朝日新聞デジタル (2018年11月2日). 2022年5月14日閲覧。
  6. ^ a b 70年目のルーキー(3)益子京右 結果で「母へ恩返し」”. カナロコ (2019年1月28日). 2022年5月14日閲覧。
  7. ^ DeNA5位益子が仮契約、5キロ増でカレー禁止令”. 日刊スポーツ (2018年11月11日). 2019年8月2日閲覧。
  8. ^ a b 【イースタン期待の若手】DeNA3年目・益子 醍醐味知った宮国への好リード”. スポニチアネックス (2021年9月21日). 2022年5月14日閲覧。
  9. ^ DeNA初のフル出場デビュー戦完封捕手の益子京右、来年以降の飛躍楽しみ”. 日刊スポーツ (2021年11月13日). 2021年11月13日閲覧。
  10. ^ 益子京右 横浜DeNA 二軍打撃成績”. 【野球】データバック (2021年10月4日). 2021年11月14日閲覧。
  11. ^ DeNA・益子京右 一軍キャンプに食らいつけ!「打っても、守っても一流になりたいです。チームを勝たせられる捕手が理想」”. 週刊ベースボールONLINE (2022年2月27日). 2022年5月14日閲覧。
  12. ^ DeNAのD1位・小園健太が3月1日から2軍合流 三浦監督「まだまだやることは山ほどある」”. サンスポ (2022年2月27日). 2022年5月14日閲覧。
  13. ^ 【DeNA】伊藤光、左足の張りのため抹消「大事を取って」三浦監督 代わりに益子京右が登録”. 日刊スポーツ (2022年4月7日). 2022年10月18日閲覧。
  14. ^ 【DeNA】コロナ陽性の牧秀悟ら4選手が1軍合流 19日2軍巨人戦で実戦復帰”. 日刊スポーツ (2022年4月20日). 2022年10月18日閲覧。
  15. ^ 【DeNA】中川虎大「持ち味を存分に発揮できるよう全力で」益子京右とともにU―23NPB選抜入り”. スポーツ報知 (2022年7月4日). 2022年8月18日閲覧。
  16. ^ 【DeNA】益子京右、村川凪、スタッフ1人が新型コロナ陽性 発熱、頭痛など 濃厚接触者なし”. 日刊スポーツ (2022年9月3日). 2022年10月18日閲覧。
  17. ^ DeNA、5年目捕手・益子が一軍昇格! 好調・山本と挑む“BIG2“への壁”. リアルライブ (2022年9月3日). 2024年1月23日閲覧。
  18. ^ 【DeNA】益子京右が正捕手獲得へ打撃向上「1つ何か抜けるためにはバッティング」”. スポーツ報知 (2024年1月19日). 2024年1月23日閲覧。
  19. ^ 【DeNA】益子京右が打撃で猛アピール誓う「1つ何か抜けるために」大和、牧秀悟らから助言”. 日刊スポーツ (2024年1月19日). 2024年1月23日閲覧。
  20. ^ プロ注目の青藍泰斗・益子捕手がプロ志望表明/栃木”. 日刊スポーツ (2018年7月21日). 2019年8月2日閲覧。

参考文献 編集

  • ベースボール・マガジン社 編『ベースボール・レコード・ブック』 2022日本プロ野球記録年鑑、ベースボール・マガジン社、2021年。ISBN 978-4-583-11429-3  52ページ参照。
  • ベースボール・マガジン社 編『ベースボール・レコード・ブック』 2023日本プロ野球記録年鑑、ベースボール・マガジン社、2022年。ISBN 978-4-583-11546-7  296ページ参照。

関連項目 編集

外部リンク 編集