相嘗祭

古代、11月新嘗祭の前に71座の神に新穀を奉献する祭

相嘗祭(あいなめのまつり、あいんべのまつり、あいにえのまつり)は、新嘗祭に先立つ11月の初めてのの日に行われる神道祭祀である。

古くは、天皇の農作物(など)の収穫を祝う神事で、神々と天皇とが供饌しあうことから「相嘗」と称される。史上初めて言及されるのは『日本書紀』の天武天皇5年の新嘗祭の斎忌(悠紀)と次(主基国)の卜定に付属する記述である。[1] 延喜式では畿内の主な神社幣帛が奉じられたが[2]、国家における祭祀制度が整えられるとともにこの祭は衰退していった。現在でもこの祭典が行われる神社に賀茂別雷神社がある。

脚注 編集

  1. ^ 『日本書紀』、巻第29、天武天皇紀下
  2. ^ 「年中行事事典」p1 1958年(昭和33年)5月23日初版発行 西角井正慶編 東京堂出版

関連項目 編集