石井 拓(いしい たく、1965年〈昭和40年〉4月11日 - )は、日本政治家自由民主党所属の衆議院議員(1期)、内閣府大臣政務官経済産業大臣政務官

石井 拓
いしい たく
経済産業省より公表された肖像
生年月日 (1965-04-11) 1965年4月11日(59歳)
出生地 日本の旗 愛知県碧南市
出身校 立命館大学法学部
前職 コンサルティング会社社長
所属政党 (無所属→)
自由民主党安倍派→無派閥)
公式サイト 衆議院議員 自由民主党 石井たく

選挙区 比例東海ブロック愛知13区
当選回数 1回
在任期間 2021年11月5日[1] - 現職

選挙区 碧南市選挙区
当選回数 2回
在任期間 2015年4月30日 - 2021年7月12日

当選回数 2回
在任期間 2008年5月5日 - 2015年2月
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愛知県議会議員(2期)、碧南市議会議員(2期)を歴任。

来歴 編集

愛知県碧南市出身。碧南市立鷲塚小学校碧南市立東中学校愛知県立西尾高等学校卒業。1988年3月、立命館大学法学部卒業。同年4月、名南経営センター(現・税理士法人名南経営)に勤務。1999年9月、有限会社ベンチャー石井コンサルティングを設立[2]

2008年4月の碧南市議会議員選挙に無所属で立候補し初当選[3]

2015年2月に市議を辞職[2]同年4月の愛知県議会議員選挙に碧南市選挙区から自民党公認で立候補し、民主党の鈴木実則を破り初当選。

2019年1月27日告示、2月3日執行の安城市長選挙に比例東海ブロック(愛知13区)の大見正衆議院議員が立候補し自動失職。石井は同年4月の県議選で無投票で再選。

2020年9月12日、自民党が大見の後継として石井を擁立する方向で調整していることが地元紙の報道により明らかとなった[4]。同年12月19日、碧南商工会議所で「(新)自由民主党愛知県第十三選挙区支部」の設立総会が開かれ、支部長に石井が選任された[5][6]

2021年7月12日、県議を辞職。同年10月31日の第49回衆議院議員総選挙に愛知13区から自民党公認で立候補。立憲民主党現職の大西健介に敗れるも、比例復活で初当選した[7][8]

2023年9月13日、第2次岸田第2次改造内閣が発足。9月15日付で内閣府大臣政務官経済産業大臣政務官に就任[注 1]

政策・主張 編集

憲法 編集

  • 憲法改正について、2021年のアンケートでは「賛成」と回答[12]
  • 憲法9条への自衛隊の明記について、2021年のアンケートで「賛成」と回答[13]
  • 改正すべき項目として「自衛隊の保持を明記する」「緊急事態に関する条項を新設する」と2021年の朝日新聞社のアンケートで主張[12]
  • 憲法を改正し緊急事態条項を設けることについて、2021年の毎日新聞社のアンケートで「賛成」と回答[14]

外交・安全保障 編集

  • 「他国からの攻撃が予想される場合には敵基地攻撃もためらうべきではない」との問題提起に対し、2021年のアンケートで「どちらかといえば賛成」と回答[12]
  • 北朝鮮に対しては対話よりも圧力を優先すべきだ」との問題提起に対し、2021年のアンケートで「どちらとも言えない」と回答[12]
  • 徴用工訴訟などの歴史問題をめぐる日韓の関係悪化についてどう考えるかとの問いに対し、2021年の毎日新聞社のアンケートで「政府の今の外交方針でよい」と回答[14]

ジェンダー 編集

  • 選択的夫婦別姓制度の導入について、2021年の朝日新聞社のアンケートで「反対」と回答[12]
  • 同性婚を可能とする法改正について、2021年の朝日新聞社のアンケートで「反対」と回答[12]。「同性婚を制度として認めるべきだと考るか」との2021年の毎日新聞社のアンケートに対し、「認めるべきでない」と回答[14]
  • LGBTなど性的少数者をめぐる理解増進法案を早期に成立させるべきか」との問題提起に対し、2021年のアンケートで「どちらとも言えない」と回答[12]
  • クオータ制の導入について、2021年のNHKのアンケートで「どちらかといえば反対」と回答[13]。同年の毎日新聞社のアンケートで「反対」と回答[14]

その他 編集

  • 原子力発電への依存度について今後どうするべきか」との問題提起に対し、2021年のアンケートで「現状を維持すべき」と回答[13]
  • 新型コロナウイルス対策として、消費税率の一時的な引き下げは「必要でない」と回答[13]

人物 編集

統一教会との関係 編集

  • 2021年7月11日、統一教会の関連団体「天宙平和連合(UPF)」主催のサイクリングイベント「ピースロード」が碧南市役所をスタート地点として実施された(ゴールは安城市の明治川神社)。石井は、教団信者とされる碧南市長の禰冝田政信[21][22][23]とともに出発式に参加した[24][25]
  • 2022年3月、統一教会の関連団体が開いた安全保障、国際経済をテーマとするセミナーに出席し、挨拶した[26]
  • 2022年6月、上記と同内容のセミナーに出席し、挨拶した[26]
  • 2022年7月から8月にかけて、共同通信社は、全国会議員712人を対象に、統一教会との関わりを尋ねるアンケートを実施。8月31日に各議員の回答の全文を公表した。「旧統一教会またはその友好・関連団体等の行事、会合、集会等に出席したことはあるか」との問いに対し、石井は「分からない、答えられない」と回答した[27][28]。ところが同年9月30日、自民党が統一教会と党所属議員の関係をめぐる追加調査の結果を発表すると、そこには、会合に出席し挨拶した議員として、石井の名が含まれていた[29]

所属団体・議員連盟 編集

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 2023年12月10日、自民党5派閥の政治資金パーティーをめぐる裏金問題で、岸田文雄首相は、安倍派所属の閣僚4人、副大臣5人、大臣政務官6人の政務三役15人について、全員交代させる意向を固めた[9]。ところが政務官6人の処遇について安倍派内から「当選1回など議員歴が短い政務官が対象となるのはおかしい」などと反発が出たため、当選1回の石井拓、小森卓郎塩崎彰久加藤竜祥松本尚の5人については留任とし、当選2回の佐藤のみの交代に変更した。12月14日、佐藤は財務大臣政務官の辞表を提出し受理された[10][11]

出典 編集

  1. ^ 令和3年11月5日中央選挙管理会告示第28号(令和三年十月三十一日執行の衆議院比例代表選出議員の選挙における衆議院名簿届出政党等に係る得票数、当選人の数並びに当選人の住所及び氏名に関する件)
  2. ^ a b プロフィール”. 衆議院議員候補 自由民主党 石井たく. 2021年11月8日閲覧。
  3. ^ 碧南市議会議員選挙 - 2008年04月20日投票 | 愛知県碧南市 | 選挙ドットコム
  4. ^ 『中日新聞』2020年9月12日付朝刊、11版、32面、「自民、石井県議擁立で調整 愛知13区、次期衆院選」。
  5. ^ 『中日新聞』2020年12月20日付朝刊、県内版、12面、「自民が13区で支部設立総会 碧南に事務所」。
  6. ^ 政治資金収支報告書 自由民主党愛知県第十三選挙区支部(令和2年分 定期公表)” (PDF). 愛知県選挙管理委員会 (2021年11月29日). 2021年11月29日閲覧。
  7. ^ 衆議院選挙2021 愛知(名古屋・豊橋など)開票速報・選挙結果”. 衆議院選挙2021特設サイト. NHK. 2021年11月1日閲覧。
  8. ^ 【2021年 衆院選】東海ブロック(比例区)開票速報”. 衆議院選挙(2021年総選挙)特設サイト. 朝日新聞社. 2021年11月18日閲覧。
  9. ^ 安倍派の政務三役、計15人を全員交代へ 鈴木総務相、宮下農水相も”. 朝日新聞 (2023年12月10日). 2023年12月10日閲覧。
  10. ^ 【速報中】政治資金問題で閣僚交代へ 安倍派「5人衆」辞任へ”. NHK NEWS WEB (2023年12月14日). 2023年12月14日閲覧。
  11. ^ 安倍派の閣僚と副大臣の9人全員が交代へ 安倍派の政務官は1人を除いて留任固まる”. 日テレNEWS (2023年12月14日). 2023年12月15日閲覧。
  12. ^ a b c d e f g h 石井拓”. 朝日・東大谷口研究室共同調査 - 2021衆議院選挙. 朝日新聞社. 2021年10月22日閲覧。
  13. ^ a b c d 愛知13区”. NHK 衆議院選挙2021 候補者アンケート. 2021年10月21日閲覧。
  14. ^ a b c d e 自民 愛知13区 石井拓”. 第49回衆院選. 毎日新聞社. 2022年6月7日閲覧。
  15. ^ 「赤木ファイル」の存在、国側が認める 森友文書改ざん訴訟 確認に1年以上”. 東京新聞 (2021年5月6日). 2023年5月8日閲覧。
  16. ^ 石井潤一郎 (2021年5月13日). “菅首相、再調査を否定 「赤木ファイル」所在確認も”. 朝日新聞. 2023年5月12日閲覧。
  17. ^ 皆川剛 (2021年10月11日). “岸田首相、森友問題再調査を否定 赤木さん妻「再調査を期待していたので残念」”. 東京新聞. 2023年5月12日閲覧。
  18. ^ 6.5 アジアと日本の平和と安全を守る東愛知安保大会”. アジアと日本の平和と安全を守る全国フォーラム. 2022年5月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月13日閲覧。
  19. ^ 鈴木エイト『自民党の統一教会汚染―追跡3000日』小学館、2022年9月26日、307-318頁。ISBN 978-4093801232 
  20. ^ 石井拓 Twitter 2021年6月7日 午前8:28”. 2022年10月28日閲覧。
  21. ^ 『朝日新聞』2008年4月11日付朝刊、2社会、28面、「統一教会への対応質問 出馬予定市議に弁護士ら 碧南市長選【名古屋】」。
  22. ^ FFWPU (2021年6月22日). “하늘부모님성회 신통일세계 안착을 위한 신일본 제3지구 희망전진예배(21.06.20)”. YouTube. 2022年10月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月4日閲覧。
  23. ^ 碧南市議会 令和4年第7回定例会(第3日)本文 2022-09-12”. 碧南市議会 会議録の閲覧と検索. 2023年1月24日閲覧。
  24. ^ ピースロードが地元ケーブルテレビで取り上げられる(東愛知)”. ピースロード. 2022年8月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月13日閲覧。
  25. ^ 令和4年9月定例会 9月9日 本会議 一般質問 山口春美 議員”. 碧南市議会 インターネット中継 (2022年9月9日). 2022年11月4日閲覧。
  26. ^ a b 「自分の勉強になると思った」旧統一教会との接点認める 衆議院 比例東海ブロック選出の自民党 石井拓議員”. CBC (2022-10-). 2022年10月27日閲覧。
  27. ^ 旧統一教会との接点、全国会議員712人に聞いてみた【全回答の一覧付き】FAXで回答”. 共同通信 (2022年8月31日). 2022年8月31日閲覧。
  28. ^ 全国会議員712人アンケート 旧統一教会と政治の関係”. 共同通信 (2022年8月31日). 2022年8月31日閲覧。
  29. ^ 自民、旧統一教会と所属国会議員の接点を追加公表”. 産経新聞 (2022年9月30日). 2022年10月28日閲覧。
  30. ^ “2022年2月号”. 全国たばこ新聞 (全国たばこ販売協同組合連合会). (2022年1月25日). https://zenkyou.xsrv.jp/wp-content/uploads/2022/01/%E5%85%A8%E5%9B%BD%E3%81%9F%E3%81%B0%E3%81%93%E6%96%B0%E8%81%9E2022%E5%B9%B42%E6%9C%88%E5%8F%B7.pdf#page=2 2022年1月30日閲覧。 

外部リンク 編集

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