石井 武比古(いしい たけひこ、1934年- 2021年3月12日[1])は、日本の物理学者である。専攻は放射光学。東京大学名誉教授日本物理学会会長[2]日本放射光学会会長[3]を務めた。[4]

経歴 編集

学歴および職歴は以下の通り[4]

サイアム・フォトン計画 編集

タイ王国での放射光施設の建設、運用計画に寄与した[5]。 1996年から2005年まで、「サイアム・フォトン計画」を遂行し、タイ国立放射光科学研究センターの設立に尽力した[6][7]

受賞 編集

受賞歴は以下の通り[4]

  • 1967年 愛知敬一記念賞
  • 2003年 タイ国立放射光科学研究所功労賞
  • 2005年 タイ王国勳4等ディレクナボーン勲章
  • 2021年 瑞宝中綬章従四位[1]

著書 編集

  • 電子の分光(共立出版、共著、1978年)
  • 光物性学原論 (丸善出版、石井武比古・安居院あかね、2020年) ISBN 4621304313

脚注 編集

  1. ^ a b 『官報』第477号、令和3年4月20日
  2. ^ 歴代委員長,会長”. 日本物理学会. 2019年12月6日閲覧。
  3. ^ 歴代会長”. 日本放射光学会. 2019年12月6日閲覧。
  4. ^ a b c 石井 武比古さん”. 東北大学理学部物理系同窓会. 2014年5月3日閲覧。
  5. ^ タイ王国科学技術大臣他御一行 PFと構造生物学研究センターを訪問”. 高エネルギー加速器研究機構物質構造科学研究所 放射光科学研究施設 (2004年6月8日). 2014年5月3日閲覧。
  6. ^ 石井武比古「タイ放射光実験施設の建設」『加速器』第2巻第1号、日本加速器学会、2005年、54-57頁。 
  7. ^ 磯山悟朗「タイの放射光計画の顛末」『加速器』第2巻第4号、日本加速器学会、2005年、523-535頁。 
先代
牧二郎
日本物理学会会長
第46代:1990年 - 1991年
次代
小沼通二