神戸市看護大学短期大学部

神戸市看護大学短期大学部(こうべしかんごだいがくたんきだいがくぶ、英語: Kobe City Junior College of Nursing)は、兵庫県神戸市中央区港島中町4-6に本部を置いていた日本公立大学である。1981年に設置され、2007年に廃止された。大学の略称は市看短。学生募集は2002年度まで[2]2007年12月21日正式廃止[3]神戸市看護大学に統合された。

神戸市看護大学短期大学部
大学設置 1981年
創立 1959年
廃止 2007年
学校種別 公立
設置者 神戸市
本部所在地 兵庫県神戸市中央区港島中町4-6
学部 第一看護学科
第二看護学科[1]
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概要 編集

大学全体 編集

  • 神戸市看護大学短期大学部は神戸市により1981年、神戸市中央区内に設置された日本公立短期大学。当初は2つの学科が設けられたが最終的には1学科となる。

教育および研究 編集

学風および特色 編集

  • 神戸市看護大学短期大学部は1959年開校の神戸市高等看護学院が起源となり、以後神戸市立看護専門学校を経て改組発展により短期大学として再出発した。神戸市看護大学開学後も、暫く短期大学部として経営されていた。
  • キャンパスは大学と別に短大独自のキャンパスがあった。

沿革 編集

  • 1959年 神戸市立高等看護学院が創設される。
  • 1976年10月 専門学校から短期大学に移行するための調査開始。
  • 1979年 神戸市衛生局病院管理センター内に看護短期大学設置準備担当者を配置。
  • 1981年 神戸市立看護短期大学開学。
    • 第一看護学科
    • 第二看護学科[1]
  • 1996年 神戸市看護大学短期大学部と改称。
  • 2002年 最後の学生募集となる。
  • 2007年12月 文部科学省より廃止の認可がおりる[3]

基礎データ 編集

所在地 編集

  • 兵庫県神戸市中央区港島中町4-6

象徴 編集

  • 神戸市看護大学短期大学部のカレッジマークはナースキャップをイメージしたものとなっていた。ナースキャップの中に交差された半円が2つ描かれているが、これは国際都市である神戸市のシンボルマークで且つそれぞれの半円は兵庫港神戸港を表し、またカウベ(こうべ)の「カ」をデザイン化されたものとなっている[4]
  • スクールカラーは緑色で、これは学び育つ若い芽を象徴している[4]

教育および研究 編集

組織 編集

学科 編集

  • 第一看護学科
  • 第二看護学科:准看護師資格をもつ人を対象とした学科だったので、修業年限は第一看護学科よりも短い昼間部2年制となっていた[1]

専攻科 編集

  • なし

別科 編集

  • なし

取得資格について 編集

受験資格
  • 看護師
    • 第一看護学科
    • 第二看護学科
年度別学生数 編集
- 第一看護学科 第二看護学科 出典
入学定員 100[5] 50 -
総定員 300[6] 100 -
1981年[7] 女98 女48 [8]
1982年[9] 女195 女96 [10]
1983年[11] 男2
女287
女98 [12]
1984年[13] 男1
女291
女99 [14]
1985年[15] 男1
女302
男1
女100
[16]
1986年[17] 男1
女295
男1
女102
[18]
1987年[19] 男1
女297
女100 [20]
1988年[21] 男2
女299
女99 [22]
1989年[23] 男1
女297
男2
女107
[24]
1990年[25] 男1
女294
男2
女105
[26]
1991年[27] 女304 女106 [28]
1992年[29] 男1
女320
女109 [30][31]
1993年[32] 男3
女320
女102 [33]
1994年[34] 男3
女314
男2
女98
[35]
1995年[36] 男5
女308
男3
女100
[37]
1996年[38] 男6
女294
男2
女102
[39]
1997年[40] 男5
女280
男1
女103
[41]

学生生活 編集

部活動・クラブ活動・サークル活動 編集

学園祭 編集

  • 神戸市看護大学短期大学部の学園祭は「マリン祭」と呼ばれ、例年概ね11月に行われていた[4]

大学関係者と組織 編集

大学関係者一覧 編集

施設 編集

キャンパス 編集

  • 神戸新交通ポートアイランド線市民病院前駅からすぐの場所にあった[4]
  • 設備:当時、敷地面積15,600m2・本館面積7,165m2・別館1,812m2・運動場4,800m2となっていた。本館は3階建、別館は2階建となっていた[4]
  • 図書館は本館の1階にあり所蔵総数は、1999年度においておよそ44,000冊となっていた。学生一人あたりの年間貸出冊数はおよそ30冊となっており、これは全国の公立短大ではトップクラスを誇っていた[4]
  • 敷地内には、校歌および前身である神戸市立看護専門学校が昭和58年に閉学した旨の記述がある石碑が建てられている[4]

学生食堂 編集

  • 神戸市看護大学短期大学部の学生食堂(学食)は別舘の1階にあり、床面積はおよそ216m2となっていた[4]

編集

  • 神戸市看護大学短期大学部には学生寮はなく、遠隔地出身者は短大からアパートなどの紹介を受けることになっていた[4]

対外関係 編集

系列校 編集

社会との関わり 編集

  • 公開講座が行われていた[4]

卒業後の進路について 編集

就職について 編集

  • 神戸市立病院をはじめ大手の医療機関への専門職として勤務する人が多いものとなっていた[4]

編入学・進学実績 編集

  • 神戸市看護大学ほか看護系・養護教諭養成機関への進学者がいたものとみられる。1999年卒業生では、8名が大学進学している[4]

関連書物 編集

  • 『開学十周年記念誌』:神戸市立看護短期大学編。タイトル通り、開学して10年経ったのを記念として発行された雑誌。神戸市立中央図書館ほか所蔵
  • 『高橋令子副学長退官記念誌』:1990年発行。神戸市立中央図書館ほか所蔵
  • 阪神・淡路大震災 神戸市立看護短期大学からの報告』:1995年発行。神戸市立中央図書館ほか所蔵

参考文献 編集

脚注 編集

  1. ^ a b c 1997年度で学生募集終了。2000年3月31日廃止。
  2. ^ 第二看護学科は1997年度で募集終了。
  3. ^ a b 平成23年度『全国短期大学高等専門学校一覧』252頁より。
  4. ^ a b c d e f g h i j k l m 2000年度用入学案内冊子より。
  5. ^ 1997年度より80に減員
  6. ^ 1997年度より280に減員
  7. ^ 1981年5月
  8. ^ 昭和57年度版『全国学校総覧』39頁(以下、『総覧』と略する。)
  9. ^ 1982年5月
  10. ^ 昭和58年度版『総覧』40頁
  11. ^ 1983年5月
  12. ^ 昭和59年度版『総覧』40頁
  13. ^ 1984年5月
  14. ^ 昭和60年度版『総覧』40頁
  15. ^ 1985年5月
  16. ^ 昭和61年度版『総覧』45頁
  17. ^ 1986年5月
  18. ^ 昭和62年度版『総覧』45頁
  19. ^ 1987年5月
  20. ^ 昭和63年度版『総覧』47頁
  21. ^ 1988年5月
  22. ^ 昭和64年度版『総覧』49頁
  23. ^ 1989年5月
  24. ^ 90年度版『総覧』50頁
  25. ^ 1990年5月
  26. ^ 91年度版『総覧』51頁
  27. ^ 1991年5月
  28. ^ 92年度版『総覧』52頁
  29. ^ 1992年5月
  30. ^ 93年度版『総覧』53頁
  31. ^ 短大蛍雪 1992年9月臨時増刊号』(全国短大&専修・各種学校受験年鑑シリーズ)148頁には、学生総数「1、428(うち1年生:男1、女158)」と表記されている。
  32. ^ 1993年5月
  33. ^ 94年度版『総覧』54頁
  34. ^ 1994年5月
  35. ^ 95年度版『総覧』56頁
  36. ^ 1995年5月
  37. ^ 96年度版『総覧』58頁
  38. ^ 1996年5月
  39. ^ 97年度版『総覧』59頁
  40. ^ 1997年5月
  41. ^ 98年度版『総覧』61頁

関連項目 編集

関連サイト 編集