福間駅

福岡県福津市中央にある九州旅客鉄道の駅

福間駅(ふくまえき)は、福岡県福津市中央三丁目にある、九州旅客鉄道(JR九州)鹿児島本線である[2]。駅番号はJA11

福間駅
現駅舎
ふくま
Fukuma
JA12 東福間 (2.7 km)
(1.9 km) 千鳥 JA10
地図
所在地 福岡県福津市中央三丁目1-1
北緯33度45分47.9秒 東経130度29分9.9秒 / 北緯33.763306度 東経130.486083度 / 33.763306; 130.486083座標: 北緯33度45分47.9秒 東経130度29分9.9秒 / 北緯33.763306度 東経130.486083度 / 33.763306; 130.486083
駅番号 JA  11 
所属事業者 九州旅客鉄道(JR九州)
所属路線 JA鹿児島本線
キロ程 56.6 km(門司港起点)
電報略号 フク
駅構造 地上駅橋上駅
ホーム 3面5線
乗車人員
-統計年度-
8,221人/日(降車客含まず)
-2022年-
開業年月日 1890年明治23年)9月28日[1]
備考 直営駅
みどりの窓口
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1972年3月15日国鉄ダイヤ改正の際に快速停車駅となり、その後1980年10月1日国鉄ダイヤ改正時に、それまで運行されていた特別快速と快速が統廃合された際に一旦快速停車駅から外され、一時普通列車のみの停車駅となったことがあったが、程なくして再び快速停車駅となった。また現在では朝夕にのみ運行される特急「きらめき」「リレーかもめ」「かささぎ」の停車駅となっているほか、「ソニック」も朝夕の一部便が停車する。宮地嶽神社の最寄り駅である事から大晦日から元日にかけては多数の臨時・団体列車が発着していたが、2023年現在は設定されていない。

歴史 編集

年表 編集

 
旧駅舎と駅前広場(2008年5月)
 
建設当時の東口駅舎
 
東口(2012年5月)

駅名の由来 編集

開業時の地名(宗像郡下西郷村字福間浦)が由来。「福間」は古くは「福満(ふくま)」とも読まれ、荘園の多い土地であった。

地名の由来はよく判っていないが、「福」は縁起の良いとされる佳字、「間」は「船着場」や「漁港」を意味し、この地が古代から西郷川の河口に築かれた港町で、「この港町に福が訪れるように」との意味合いで「福間」と名付けられたと言われる。

駅構造 編集

単式ホーム1面1線、島式ホーム2面4線の計3面5線のホームを有する地上駅[18]。2番のりばは上り到着・下り出発、3番のりばは両方向の折り返し運転が可能で、実際に当駅折り返しの列車が運転されている。

2010年(平成22年)2月27日に新駅舎が開業し、2階に改札がある橋上駅舎となった[12]。 (旧駅舎から約70m門司側に移動)

九州旅客鉄道本体による直営で、みどりの窓口および自動改札機が設置されている。 西口(みやじ口)には2階建て約1,600m2の駅ビルが併設されている。

のりば 編集

のりば 路線 方向 行先 備考
1・2 JA鹿児島本線 上り 折尾小倉門司港方面  
3・4・5 下り 福工大前香椎博多方面 一部2番のりば(当駅始発の大半)
  • 西口駅前広場は2010年4月1日に一部供用開始。東口も2011年4月に供用開始。

駅弁 編集

東筑軒が調製・販売する。主な駅弁は下記の通り[19]

利用状況 編集

開業時から明治30年代までは、最多であった1900年(明治33年)度でも1日平均乗車人員は437人と不振であったため、貨物収入で損益の均衡を保った[1]

2022年度の1日平均乗車人員(降車客含まず)は8,221人である[20][21]

乗車人員推移[22]
年度 1日平均人数
2000年(平成12年) 7,581[23]
2001年(平成13年) 7,312[23]
2002年(平成14年) 7,034[23]
2003年(平成15年) 6,842[23]
2004年(平成16年) 6,587[23]
2005年(平成17年) 6,513[24]
2006年(平成18年) 6,356[24]
2007年(平成19年) 6,727[24]
2008年(平成20年) 6,626[25]
2009年(平成21年) 6,557[26]
2010年(平成22年) 6,563[27]
2011年(平成23年) 6,729[28]
2012年(平成24年) 7,351[29]
2013年(平成25年) 7,568[30]
2014年(平成26年) 7,612[31]
2015年(平成27年) 8,043[32]
2016年(平成28年) 8,427[33]
2017年(平成29年) 8,652[34]
2018年(平成30年) 8,841[35]
2019年(令和元年) 9,148[36]
2020年(令和02年) 7,305[20]
2021年(令和03年) 7,646
2022年(令和04年) 8,221

駅周辺 編集

みやじ口側 編集

さいごう口側 編集

バス路線 編集

JR九州バス

福間線がみやじ口(西口)駅前ロータリーに乗り入れていたが、2019年9月30日限りで廃止された。また、福間線の廃止により、みやじ口(西口)駅前ロータリー発着のJRバス路線は無くなったが、後述のイオンモール福津循環線の休憩がみやじ口駅前ロータリーのバス駐車帯で行われているため、時間帯によっては以前と変わらずみやじ口でJR九州バスを見ることができる。

なお、2015年3月までは、光陽台循環(駅バスふくま~る)が乗り入れていた。「駅バスふくま~る」とは一種のコミュニティバスで駅を基点として半径2km程度のエリアを一周するバスである。運賃は運行開始以来100円均一であったが、利用客数減少などにより2012年10月1日より値上げされ160円均一となっていた。朝夕のブルールートについては光陽台団地内・福間駅間という路線の良さから一定の利用があるが、昼間のグリーンルートについては一方向のみの運転であるため、当初見込まれた買い物需要についても行きまたは帰りのみの片側しか利用できないこともあって低迷している。この欠点をカバーするため、本来は福間駅終点であるが、そのまま乗り続けることで次の便でその先へ向かうことが可能な運用となっている。

なお、モータリゼーションの進行等により2008年4月1日のダイヤ改正で粟島神社系統と八並系統が廃止され、福津市によるコミュニティバス「ふくつミニバス」(運行は地元タクシー会社に委託)に移管された。同時に駅バスふくま~るの東福間・若木台系統も同様に廃止・移管されたため、ふくとぴあ - 福間駅 - 若木台循環は廃止された。

西日本鉄道西鉄バス宗像

このほか、西鉄バス宗像は、福間 - 津屋崎のシャトルバスを受託運行していたが、2008年4月1日に「ふくつミニバス」に移管された。また、以前は駅構内には乗り入れず、駅前の県道30号線上にある福間駅前バス停で乗降扱いを行っていた。ただし西鉄宮地岳線の廃止代替路線である5系統は、福間駅の駅前ロータリーで方向転換しながらJRバスのりばで降車扱いを行い(乗り場は従来の西鉄バス停)、目的地へ向かっていたが、2011年2月17日より駅前ロータリーにて乗車も可能となった(現在、5系統は廃止)。このため、みやじ口(西口)駅前広場には、JR九州バスとは別の停車スペースが設けられた。なお、駅舎の建て替えおよび駅前広場の改修工事の完了にともない、2011年4月1日より26及び26Aの天神方面行、1-1及び1-2の津屋崎橋方面行についても駅前ロータリーのバスのりばにて乗降を取り扱うこととなったため、従来からのバス停(県道30号線上・ほっともっと前)は同年3月31日限りで廃止された。

ふくつミニバス
2008年4月1日から運行開始。JR九州バスの八並・粟島神社両系統と駅バスふくま〜るの東福間・若木台系統、西鉄バス宗像に委託されていた福間-津屋崎シャトルバスを引き継ぎ、更に花見や福間漁港、津屋崎勝浦方面に路線を拡張している。運行は福栄タクシーと平和タクシーに委託されており、ワンボックスやマイクロバスにて運行されている。運賃は1回乗車につき中学生以上200円・小学生100円で、ミニバス同士を乗り継ぐ際は半額で利用できる乗り継ぎ券が発行される。なお、中学生以上はWAON決済を利用すると180円になる。休日と年末年始は全便運休。
宮若市コミュニティバス
2019年10月1日から運行開始。JR九州バスの福間線を引き継いだ福間線がさいごう口(東口)駅前ロータリーに乗り入れる[37]

未実現路線 編集

  • 宗像軽便鉄道
1918年大正7年)に当駅から田島村勝浦村津屋崎町を経由して東郷駅までの軽便鉄道計画の出願を行っていた[1]

隣の駅 編集

九州旅客鉄道(JR九州)
JA鹿児島本線
快速
東郷駅 (JA13) - 福間駅 (JA11) - 古賀駅 (JA09)
区間快速(東福間駅停車の区間快速は当駅まで各駅に停車)
東郷駅 (JA13) -(下りの一部は東福間駅 (JA12) )- 福間駅 (JA11) - 古賀駅 (JA09)
普通
東福間駅 (JA12) - 福間駅 (JA11) - 千鳥駅 (JA10)

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ かささぎ201号のみ通過。当駅に停車する「かささぎ」および「リレーかもめ」は香椎駅には停車しない。

出典 編集

  1. ^ a b c d e 宗像市史編纂委員会 『宗像市史 通史編 第三巻 近現代』 宗像市、1999年3月1日。
  2. ^ a b “福間駅に230台収容の立駐オープン JR九州 24時間営業”. 週刊経済 2008年11月18日発行 No.1080 (地域経済センター) (2008年11月18日).
  3. ^ 廣岡治哉 『近代日本交通史 明治維新から第二次大戦まで』 法政大学出版局、1987年4月15日。ISBN 978-4588600173
  4. ^ 宗像市史編纂委員会 『むなかた二千年』 宗像市、1999年12月20日。
  5. ^ a b 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、677頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  6. ^ 鉄道ジャーナル』第21巻第7号、鉄道ジャーナル社、1987年6月、105頁。 
  7. ^ 『交通年鑑 昭和63年版』 交通協力会、1988年3月。
  8. ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '00年版』ジェー・アール・アール、2000年7月1日、191頁。ISBN 4-88283-121-X 
  9. ^ 事業について|福間駅東地区土地区画整理事業”. UR都市機構. 独立行政法人都市再生機構. 2020年7月18日閲覧。
  10. ^ JR福間駅の新駅舎の整備 (PDF) [リンク切れ]福津市 2018年7月25日閲覧。2017年3月8日から2018年9月8日時点のアーカイブ (PDF)
  11. ^ 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (2009年3月3日) 
  12. ^ a b “「福間駅ビル」を開業 JR九州 新規に2店舗が出店、屋上は駐車場に”. 週刊経済 2010年3月2日発行 No.1143 (地域経済センター) (2010年3月2日).
  13. ^ a b c d 「広報ふくつ 2011年1月15日号(おしらせ版)」 (PDF) 福津市 2020年7月18日閲覧
  14. ^ 福岡エリア内各駅 | JR九州サービスサポート株式会社”. www.jrte.co.jp. 2020年7月18日閲覧。
  15. ^ JR鞍手県道踏切の規制強化(車両通行止め)に関するお知らせ (PDF) 福津市 都市整備部 建設課 2020年7月18日閲覧
  16. ^ 北九州事業所”. JR九州サービスサポート. 2021年12月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年12月25日閲覧。
  17. ^ 鉄道駅業務”. JR九州サービスサポート. 2023年10月2日閲覧。
  18. ^ 『週刊 JR全駅・全車両基地』 08号 博多駅・伊万里駅・西戸崎駅ほか81駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2012年9月30日、20頁。 
  19. ^ 『JTB時刻表 2024年3月号』JTBパブリッシング、2024年、405頁。 
  20. ^ a b 駅別乗車人員上位300駅(2020年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2021年9月22日閲覧。
  21. ^ 駅別乗車人員 | 交通・営業データ | 企業情報 | 企業・IR・採用 | JR九州”. 2023年11月26日閲覧。
  22. ^ 福津市統計書(運輸) 鉄道駅乗降人員
  23. ^ a b c d e 福岡県 (2006). “A・Report 総合 10-3 九州旅客鉄道駅別乗車人員”. 福岡県統計情報アーカイブ. 
  24. ^ a b c 福岡県 (2013). “A・Report 総合 10-3 九州旅客鉄道駅別乗車人員”. 福岡県統計情報アーカイブ. 
  25. ^ JR九州 企業情報・採用情報 交通・営業データ 駅別乗車人員上位30位(平成20年度)”. 九州旅客鉄道株式会社. 2015年7月23日閲覧。
  26. ^ JR九州 企業情報・採用情報 交通・営業データ 駅別乗車人員上位30位(平成21年度)”. 九州旅客鉄道株式会社. 2015年7月23日閲覧。
  27. ^ JR九州 企業情報・採用情報 交通・営業データ 駅別乗車人員上位30位(平成22年度)”. 九州旅客鉄道株式会社. 2015年7月23日閲覧。
  28. ^ JR九州 企業情報・採用情報 交通・営業データ 駅別乗車人員上位30位(平成23年度)”. 九州旅客鉄道株式会社. 2015年7月23日閲覧。
  29. ^ JR九州 企業情報・採用情報 交通・営業データ 駅別乗車人員上位30位(平成24年度)”. 九州旅客鉄道株式会社. 2015年7月23日閲覧。
  30. ^ JR九州 企業情報・採用情報 交通・営業データ 駅別乗車人員上位30位(平成25年度)”. 九州旅客鉄道株式会社. 2015年7月23日閲覧。
  31. ^ 交通・営業データ 駅別乗車人員上位30位(平成26年度)”. 2015年10月31日閲覧。
  32. ^ 交通・営業データ 駅別乗車人員上位30位(平成27年度)”. 2016年8月21日閲覧。
  33. ^ 駅別乗車人員上位300駅(平成28年度)” (PDF). 九州旅客鉄道 (2017年7月31日). 2017年8月1日閲覧。
  34. ^ 駅別乗車人員上位300駅(2017年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2019年3月10日閲覧。
  35. ^ 駅別乗車人員上位300駅(2018年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2019年7月23日閲覧。
  36. ^ 駅別乗車人員上位300駅(2019年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2020年9月24日閲覧。
  37. ^ 令和元年10月1日よりコミュニティバス宮若・飯塚線/福間線を運行します / 宮若市”. www.city.miyawaka.lg.jp. 2020年9月28日閲覧。(2022年4月3日現在リンク切れ)

関連項目 編集

外部リンク 編集